声優としてのセリフの練習方法とは?
声優としてのセリフの練習方法とは?
声優は声だけで気持ちを表現する職業です。そのため1つ1つのセリフに感情をこめることが大切です。
例えば、1つの「さようなら」というセリフでも悲しみや喜び、怒りなど様々な感情に応じて表現を使い分けなければなりません。そのために、1つのセリフに対してもいい方を変えた練習方法をとります。その使い分けを自分で感じ取れるようにしていけるように練習します
このような練習の際は、録音は必ず行います。自分が発しているセリフと聞き手が聴いているセリフは意外に違うものです。録音することによって自分の声を客観的に聞くことができ、思っているように表現できているかをしっかり評価できます。 また、他のプロの演技を研究してまねして見ることも効果的な練習方法です。この方法をとることで自分の得意な表現、苦手な表現なども明確になり、今後の役作りにも反映できます。
プロの練習方法
腹式呼吸や早口言葉などの基礎練習を行うことはとても重要なことですが、声優は身体を動かさずに声だけで感情を表現しなければならないため、プロの練習方法としては感情表現の練習も重要です。
セリフをうまく言うためのコツ
セリフをうまく言うためのコツとしては、台本のストーリーをよく読んで全体の流れを考え、各シーンに合った演技をすることが重要です。そのためには、まず難しい言葉を意識しすぎないことが必要です。難しい言葉をうまく言おうとすればするほど苦手意識が芽生え、スムーズに言えたとしても目立って聞こえてしまうことがあります。練習を繰り返すことでスムーズに言えるようになれば、後はそのセリフを意識しないようにしていくことが大切です。
また、助詞の「てをには」を正確に伝えることで聞き手がセリフを聞き取りやすくなります。ただし、これも正確に伝える必要はありますが、強調しすぎて違和感が出ないように注意が必要です。
そして、ゆっくりと話すことを心がけることも大切です。緊張しやすい人は、特に早口になることが多くなります。また物語の中で、急いでいるシーンなどでは早く言わなければと思いますが、プロが話しているのを聞いてみると案外ゆっくり話していることがよくわかります。役に入り込むことは重要ですが、自身を落ち着かせる意識を持ち、冷静に感情表現をできるメンタリティが必要です。