声優

これから声優学校・養成所へ通う人へ

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春といえば入学シーズンですが、これから新生活のスタートとして声優学校・養成所へ入学する人もたくさんいるかと思います。自分自身が目指した道とはいえ、いざ入学となるとこれからの「生活がどうなるんだろう?」と不安を感じることもあるかもしれません。

そこで、今回は以前専門学校と養成所を経験した僕自身の感想を交えながら、学校生活がどういったものか、そしてより有意義な学校生活を送るためのポイントをご紹介していきたいと思います。みなさんのちょっとした悩みや不安を解決しつつ、今後の充実した日々に役立ててもらえたら嬉しいです。

入学後 (人前に立つ)

入学や入所後、いよいよ本格的なレッスンが始まるわけですが、もっとも緊張するのは通学初日ですよね。1回目の授業はガイダンス形式で終わることがほとんどですが、なかには実技指導もあったりで初めて人前で"何かをする"機会がやってくるかもしれません。そして、レッスンを重ねていくごとに発声や滑舌、ストレッチや筋トレといったように声優として身につけるべき基礎的なスキルを磨くことになります。また、演技未経験の場合、最初は感情解放やエチュードといったことに抵抗を感じるかもしれませんが、積極的に自分をさらけ出すことで自然と慣れていくので、できるだけ多く人前に立つことや恥ずかしさを捨てることが上達のポイントです。

学校生活 (プロ意識を持つ)

学校・養成所には全国から様々な人たちが集まるわけですが、やはり芸能界を目指すだけあって個性的な生徒が多い印象です。とかくレッスンではたくさんの課題が出るため、そうしたクラスメイトと協力することも頻繁にあるのですが、ときには意見が合わなかったり足並みが揃わなかったりと、意識やレベルで少しずつ差が生まれてしまうのも事実です。そうしたときに、人間関係でギクシャクしてしまいフェードアウトしてしまう子も少なからずいるのですが、どんなに辛いことでも、課題はすべて「仕事」というプロ意識を持って最後まで責任を持って取り組むことを心がけてください。

将来、現場へ出れば面識のない人や年齢の離れた多くの人と仕事をするわけですから、この学校生活においても「すべては自分のため」と思ってプラスに考えることが大切です。

卒業前 (現状と今後の進路を考える)

レッスンが進んでいくうちに徐々に基礎から発展系へと内容は移行していきます。カリキュラムでいうと「演技実習」「アフレコ実習」「ナレーション」「ラジオドラマ」などですね。とくにアフレコ系のレッスンでは、台本を持ち映像を見ながらマイクに向かって喋ることになるので最初はものすごく苦労します。恥ずかしい話、僕はこうしたことに器用ではなかったので、最初はセリフを追えなかったり、口パクに合わなかったり、声をマイクに当てられなかったりと失敗をあげればキリがないです。2年次に受けたゼミの講師がものすごく厳しかったこともあり何度も落ち込みましたが、そのぶんたくさん努力できたと感じていますし、僕にとってはその1年がなければ、オーディションでプロダクションに声をかけてもらえたり、第一志望の養成所に受かることもなかったかもしれません。しかし、時期的に卒業後の進路を考え始めるタイミングでもあるので、なかにはここで他の生徒との差を感じる子もたくさんいると思います。

とかく声優を目指していると諦めないことが正しいと思いがちですが、自分で体験して難しいと感じたのなら卒業後にきっぱり諦めるのも正しい決断だと思います。なんとなくで続けるよりも、"これから"のために時間とエネルギーを使った方がはるかに充実した日々が待っているはずですから。

充実した学校生活を送るために

ここまで紹介してきたように、声優を目指す上で様々な悩み・問題に向き合うことが多いですが、そうした生徒一人一人へのサポートがしっかりしているところが学校や養成所へ通うことのメリットでもあります。

【声優学校の特別カリキュラム・支援サービス例】

  • 学内・学外オーディション
  • プロダクション説明会
  • オーディション対策講座
  • ボイスサンプル作成講座
  • 特別講義
  • 教室・スタジオの貸し出し
  • オーディション掲示板
  • キャリアセンター、進路相談室

それぞれの機関で違いはありますが、とくに声優学校では上記のように多くのサポート・サービスがあるので積極的に活用しましょう。そして何と言っても、たくさんの講師やクラスメイトと同じ環境で毎回レッスンができることがこのときだけの貴重な経験になるはずなので、日々学べることをたくさん吸収してほしいと思います。

まとめ

というわけで、今回はこれから入学・入所を控えた声優志望者のみなさんに、学校生活がどういったものか?、有意義な学校生活を送るためのポイントをご紹介しました。せっかく高い学費を払って通うわけですから、限られた時間のなかでたくさんのことを経験し活用し学んでいくことが将来自分自身を成長させるきっかけになると思います。

ライター:ゆうき

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