声優

声優の仕事には何がある?ジャンル別に紹介

47_アートボード 1.jpg基礎知識


昨今では、声優にも様々なことが求められるようになり、それに合わせて仕事の幅もかなり広がってきましたね。みなさんの中にも、「将来はこんな仕事がしたい」というイメージがあると思いますが、必ずしも自分が望む仕事だけで活動できるわけではありません。

そこで今回は、声優志望者が知っておきたい声優の仕事と基礎知識について紹介していきます。メジャーなものから一般的にはあまり知られていない仕事まで、この機会にぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

声の職種一覧

今では「声優 〇〇」という肩書きを持つ人が当たり前になったように、声の仕事だけでなく自分の才能を活かした働き方がしやすい時代でもあります。以下は、そうした"声優と関わりの深い職種"を集めてみました。

  • ●声優
  • ●俳優
  • ●ナレーター
  • ●アナウンサー
  • ●ラジオパーソナリティー
  • ●司会・MC
  • ●歌手・アーティスト

今後、みなさんが声優を目指す過程で「こういう仕事がしたい」「こんな仕事が合っているかも」という関心が生まれてくるかもしれません。

そうしたときに、どこのプロダクションへ所属するかによって入ってくる仕事が異なってくるので、進路選びやアプローチ方法などをしっかりと検討しておくことがおすすめです。

【ジャンル別】声優の仕事について

アフレコ

声優の仕事として、最もイメージしやすいのがアフレコ現場ですね。

アフレコとは「アフターレコーディング(After Recording)」の略で、あらかじめ用意された映像の後に声を当てる収録スタイルのことを指します。アニメや外画などが有名で、その他にも映像のないオーディオドラマなどもこのスタイルで収録されることがあります。また、外画の吹き替えでは、音声や原音が聞き取れるレシーバーを用いて行われのが一般的です。

キャラクターボイス

近年、スマートフォン向けアプリをはじめとしたゲームの需要が高まったことから、声優の仕事として増えてきたのがキャラクターボイスの収録ですね。複数人で同時に声を当てていくアフレコとは違い、収録ブースにて声優一人一人が別々に収録していく"抜き撮り方式"で行われます。映像がなく、セリフの掛け合いも難しいことから、キャラクターの心情やストーリー展開を想像する力が求められる仕事になります。

ナレーション

テレビ番組やCMなどで耳にすることの多いナレーションは、キャラクターボイス同様に収録ブースにてナレーターが単体で収録を行うスタイルとなります。VTRの切り替わりやタイムを確認しながら原稿を読み上げていくことはもちろんですが、情報をわかりやすく正確に伝える技術や、映像・商品の魅力を最大限引き出す表現力も求められます。

この他にも、企業VP(ビデオパッケージ)ナレーション、イベント等の影ナレーション、番組のサブ出しで使われる仮ナレーションなどがあり、扱う原稿によってアプローチの仕方もかなり異なる仕事になります。

ボイスオーバー

ボイスオーバー(Voice Over)とは、外国人などが喋る原音(外国語)が入った映像に対して声(日本語)をかぶせる収録方法を指します。よく見られるのが、報道、情報、ドキュメンタリー番組やバラエティー番組の再現VTRなどですね。

こちらも、収録ブースで抜き撮り形式で行われますが、映像の口パクを意識することはもちろん、情報をわかりやすく伝えることと、登場人物の雰囲気に合わせた喋りをすることが求められます。収録時間は早いものだと数分で終わることもありますが、その分、番組の流れを瞬時に理解する力や様々な役柄に対応できる柔軟性も求められます。

舞台

都内を中心に各劇場で行われているのが舞台公演で、なかには定期公演を行う声優プロダクションもあるほどです。一般的には、1ヶ月前からスケジュールをおさえて「顔合わせ」がはじまり、台本読みから立ち稽古へと移り、本番前には劇場入りして準備やリハーサルが行われていきます。現代劇、時代劇、喜劇、ミュージカル、朗読劇などジャンルも様々で、最近はこうしたものを掛け合わせた舞台が多いですね。特定の劇団に所属する方もいれば、客演として出演する方もいますが、小さな劇団の場合は、演者が裏方の業務や集客も行いながら本番に備えていきます。

歌唱 (音楽活動)

近年では、「声優アーティスト」という肩書きもあるように、声優活動と音楽活動を兼ねる方も少なくないですね。上記のように、個人名義の楽曲もあれば、アニメやゲーム作品に登場するキャラクター名義(アニソン、キャラソン)で楽曲がリリースされることもあります。レコーディングは多くの場合、"歌撮り"から参加することになり、あらかじめ出来上がっている曲にボーカルのメインパートとコーラスを録っていく流れになります。

その他にも、PRの一環としてライブ活動やメディア・イベント出演が挙げられ、それに合わせたボイストレーニングや振り付けのレッスンでスケジュールをおさえることが多くなるかもしれません。

番組・イベント出演

みなさんの身近で行われるのが、アニメやゲーム作品のライブイベント、あるいは大学・声優学校などのトークイベントですね。こうした現場では、ゲストとして招かれることもありますし、司会・進行、あるいは実況役として仕事を担当することもあるかもしれません。

最近では、テレビ、ネット、ラジオ、イベント会場と発信される形も多種多様で、リアルタイムの需要も高まっているのが特徴ですね。また、アニメや声優の人気が広がったことから、イベントによっては数日間スケジュールをおさえて地方や海外へ赴く場合もあります。

まとめ

というわけで今回は、目指すなら知っておきたい声優の仕事と基礎知識について紹介しました。声優の仕事といえば、「アニメに声を当てること」が一般的な認識だったかもしれません。しかし昨今では、まずアニメやゲームなどの人気作品に出演し、そこから各メディアを通して活動の幅を広げていくことが主流となっていますね。ありとあらゆる声優の形ができたからこそ、今後はみなさんの強みをもっと活かせる時代なのかもしれません。

ライター:ゆうき

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