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【原稿読み】語尾が小さい・弱いを克服するおすすめ対処法

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みなさんは、原稿読みで「語尾が小さい・弱い」と指摘された経験はありますか?

言葉に力がない、尻すぼみになってしまうなど、思い当たる人も少なからずいるはずですが、その原因の一つは「呼吸」にあったりします。

実は、この呼吸に意識を向けることが、語尾を安定させるもっともおすすめな方法です。

そこで今回は、僕自身がこれまでに培ったナレーション経験をもとに、語尾を強くするための改善方法をご紹介します。

原稿読みの印象は語尾によって大きく変わるので、ぜひ以下の方法を参考にしてみてくださいね。

語尾を強くするポイント

語尾を強くするポイントは、腹式呼吸を身につけることと同時にブレスをうまくコントロールすることです。

声量が尻すぼみしてしまわないように語尾の最後まできちんと発声することを心がけましょう。

また、その場の雰囲気に飲まれてしまって緊張してしまう人も多く見かけますね。

正しい呼吸を覚えて自然体で喋ることができれば、声はすぐに磨かれていくのでぜひ以下の方法を実践してみてください。

【ポイント】

  • 腹式呼吸を身につける
  • ブレスコントロール
  • 自然体で喋る

おすすめトレーニング

語尾を強くするには、呼吸を上手にコントロールする必要がありますが、トレーニングの成果は一朝一夕ではなかなか表れません。

しかし、1ヶ月続けることでコツがわかり、半年続ければ確実に声に変化が出てきます。

最初はできる範囲で構わないので、まずは決めたトレーニングを継続することを心がけてください。

以下は、誰でも実践できるおすすめのトレーニングや改善方法になっています。

あおむけ腹式呼吸

良い声には腹式呼吸が欠かせませんが、その感覚がいまいちわからない人も多いかもしれませんね。

そこで、仰向けになって呼吸をしながらお腹に手を当てて確認してみましょう。

息を吸い込んだときに、自然とお腹が膨らめばそれが腹式呼吸です。

例えば、ここで肩に力が入っていたりすると胸式呼吸になってしまうのでリラックスすることがポイントですね。

もし、感覚がつかめないのであれば、1日の終わりの眠る前に確認してみてください。

このときは誰でも腹式呼吸ができいるもので、睡眠時に近い状態をとることで腹式呼吸が身に付きやすくなります。

  1. 仰向けの状態になり、目を閉じてお腹に手を当てる
  2. ゆっくり鼻から息を吸ってお腹を膨らませる
  3. お腹で空気を支えながら膨らんでいるのを確認
  4. お腹を凹ませゆっくり口から息を吐く(細く糸のイメージ)

ロングブレス

ロングブレスは、呼吸を長続きさせ、声を安定させる効果があります。

これにより、語尾までしっかりと声を持たせることができ、ブレスの配分をお腹で調節する感覚も身につきます。

姿勢を正して、閉じた前歯の間からできるだけ細く長く息を吐くことを心がけてみてください。

限界まで吐くと苦しくなってきますが、お腹に集中しリラックスして行うのがポイントです。

  1. お腹に手を当てる
  2. 鼻から深く息を吸い込みお腹で支える
  3. 口をわずかに開いて歯の隙間から「スーッ」と息を吐く(30秒以上)

ドッグブレス

こちらはドッグブレスという腹筋を激しく鍛えるトレーニングです。

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ...」という犬の呼吸を真似てブレスしてみましょう。

ポイントは、肩や口先で呼吸するというよりも腹筋で呼吸するイメージですね。

グッとお腹を凹ませた瞬間に息が「ハッ」と出たらOKです。

呼吸をテンポよく行いながらしっかりと腹筋に負荷をかけることで、声にも強いアタック音が出てきます。

  1. お腹に手を当てる
  2. 一定のリズムで腹筋を使って「ハッ、ハッ」と口で息を吸う・吐くを繰り返す

お経読み

続いては、実際に声を出して行う外郎売のトレーニングです。

お経を唱えるお坊さんをイメージしながら、低い声で外郎売の全文を唱えてみましょう。

ポイントは、抑揚をつけずに一定の音程で声が続くところまで読むことです。

読み終わるまで1015分程度かかりますが、喉が開きやすくなり、ロングトーンの練習にもなるのでおすすめです。

  • 音程、ボリューム、スピードは一定を意識 (棒読み)
  • 句読点は意識せず、一息で声が続くところまで読むを繰り返す

外郎売の練習で絶対におすすめの方法6パターン【原稿読み上達】(2020.06.20)

原稿読み対処法

こちらは実践的な対処法ですが、原稿内で気になった部分にカラーペンでチェックをつけておくことがおすすめです。

例えば、声が弱くなる場合は文章の語尾に「!」としるしを付けてみたり、息が漏れてしまう人は「ッ」など、一目でわかりやすいチェックを入れておくと対策できます。

これ以外にも、文章間でブレスをとるべき「間」や「区切り」のポイントを明確にしておくことで、長文でも最後まで息を持続させやすくなります。

緊張に強くなろう

正しい発声や腹式呼吸を身につけることも大切ですが、大事な場面でそれが発揮できなければ意味がありません。

例えば、日常会話でもそうですが、間違ったことを言っていても自信たっぷりに話す人は、なんとなく説得力があるように聞こえてきますよね。

そのため、原稿読みや自己PRなど、人前に出ることが多いほど自分の見せ方やプレッシャーへの対処が大切です。

そうしたことがメンタルにも良い影響を与え、声にも自信となって表れるのではないでしょうか。

  • リラックスする
  • 表情を明るくする
  • 姿勢を正して胸を開く
  • 相手の目を見て話す

とても基本的なことですが、現場で緊張してしまうほど、声やパフォーマンスも暗く小さくなってしまいますよね。

日頃から自分に自信がない人ほど、心の持ち方一つで声はガラッと変えられるかもしれません。

まとめ

というわけで、今回は語尾を強くするためのおすすめトレーニングをご紹介しました。

声が変わることで相手に与える印象も大きく変わり、それがまた自信にもつながっていきます。

ぜひ、これらを参考に自分にあった練習を実践してみてください。

ライター:ゆうき

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