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オーディションの基本!ボイスサンプルって何...?

012-5.jpgオーディションでボイスサンプルの提出を要求されて、困っていませんか?声優を目指す人ならボイスサンプルは避けて通れないものでもあります。そして、より合格しやすいボイスサンプルを目指すにはコツもあります。この記事を読めば、ボイスサンプルに関する基礎知識が理解できるでしょう。気になる人はチェックしてみてください!

【目次】

①ボイスサンプルって何?

②録音スタジオで収録する場合のコツ

③自分で収録する場合のコツ

④録音スタジオ選びのコツ

⑤まとめ

①ボイスサンプルって何?

ボイスサンプルとは、その名の通り、サンプルとして自分の声を収録したものです。いわば、声優の名刺やポートフォリオといえるでしょう。主にオーディションを受ける際に、提出を求められます。声優を目指す人だけではなく、プロの声優も同じようにボイスサンプルを作成しているため、事務所のホームページやYouTubeで公開されているものを参考にしてみるのもいいかもしれません。

ボイスサンプルは、一般的に「自己紹介(約2秒)」「ナレーション(約1分...30秒×2パターン)」「キャラクター別セリフ(約2分...30秒×3~4キャラ)」で成り立ちます。この後に、オーディション内容によっては歌やフリートークを挿入することもありますが、だいたいは3要素で構成されることが多いです。

自己紹介では、シンプルに名前を告げてください。ナレーションは、落ち着いたトーンのもの(風景の紹介など)と明るいトーンのもの(商品紹介など)の2パターンを用意するケースが多いようです。

キャラクター別セリフでは、自分のスキルをできる限り詰め込みます。少年/少女・成人男性/女性・老人など、幅広い年齢や性別のキャラクターを選びましょう。動物やマスコットキャラ、ロボットといった変化球のキャラクターも演じられるなら入れてください。担当できる種類が多ければ多いほど、オーディションで興味を持ってもらえる可能性が高まるからです。もしも外国語が堪能だったり、関西弁をはじめとした各地の方言を操れたりするなら、それも盛り込むことをおすすめします。ただし、複数のキャラを入れ過ぎて時間がオーバーしてしまうことは避けましょう。自分のスキルを伝えられるキャラを厳選してくださいね。

②録音スタジオで収録する場合のコツ

録音スタジオを利用して収録する際は、「原稿をマイクの前に持っていかないこと」に気を付けましょう。口とマイクの間に壁が存在することになり、思ったように声を録音に乗せられなくなってしまうからです。

また、機材や編集面での心配がいらない分(編集はミキサーさんが行ってくれるケースがほとんどです)、「セリフの作りこみ」に時間を割くことも重要です。オーディションへの応募を始めたばかりの人は、ネットで検索して出てきたセリフをそのまま使用するケースが目立ちます。ところが、これは大きな落とし穴。他の応募者と差別化できないため、自己アピールが難しくなるのです。約30秒のボイスでも、簡単なストーリーやドラマを入れ込んで、聞いている側を飽きさせない工夫が必要です。「最後までボイスサンプルを聞いてもらうこと」を目標にして、できるだけクオリティを上げられるよう努力しましょう。声優養成所の設備を利用する場合は、講師の先生に指導をお願いするのも1つの手ですよ。

③自分で収録する場合のコツ

スタジオや施設を使わずに、自分で機材を用意して収録する場合は、「リップノイズ音が入らないようにすること」が何より大切でしょう。不快な音が収録されてしまった時点で、最後までボイスサンプルを聞いてもらえない可能性が高まるからです。自分で録音データを編集するスキルがないなら、最初から音が鳴らないように工夫しなければなりません。

リップノイズ音とは、口の開閉時に鳴る音のこと。あまり耳あたりの良い音ではありません。口内が乾燥していたり、口を小さく開けたりすると鳴りがちな音なので、定期的に水を飲んで乾燥を防ぎ、意識的に口を大きく開けて発声することを心がけるといいですね。

これに加えて、「原稿をめくる際のノイズ音が入らないようにすること」も重要です!初心者は鳴らしてしまいがちですが、このペラペラした音は聞く側のモチベーションをおおいに下げてしまいます。文章を紙ではなくてデバイス上に表示させるか、マイクに入らない距離で原稿をめくるよう意識してください。

④録音スタジオ選びのコツ

クオリティの高いサンプルボイスを収録するには、「ボイスサンプル専門のスタジオを選ぶこと」が大切です。録音スタジオは数え切れないほどありますが、やはり専門のスタジオはサービスの満足度が違います。担当してくれるミキサーさんやエンジニアさんは、何百人ものボイスサンプルを手掛けてきたその道のプロだからです。

オーディション用だけではなく、課題提出用や動画サイトにアップする用など、目的に応じた収録をサポートしてくれるところも魅力です。何かわからないことがあってもすぐに相談できますし、機材の操作もスタッフが代わりに行ってくれるので、初心者でもリラックスした状態で収録に挑めるでしょう。スタジオの中には、完成したボイスサンプルを参考にアドバイスをしてくれるところもあるようです。

もしも近郊にボイスサンプル専用スタジオがなかったら、「ボイスサンプル制作プラン」を掲げている録音スタジオを探してみてくださいね。自分のスキルを最大限にアピールできるボイスサンプルを作るために、より快適に収録できる環境を求めることはとても重要です。録音スタジオ選びでも、力を抜かないようにしましょう!

⑤まとめ

ボイスサンプルとは、オーディションを受ける際などに提出する、自分の声の録音データのことです。スタジオで収録する際は「原稿をマイクの前におかないこと」、自分で収録する際は「リップノイズを防ぐこと」が高品質なボイスサンプルを作るコツでしょう。

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