開会式後にゲーム合宿の研修の1つとして、株式会社クラフト&マイスターの第3開発部総監督の山田氏、人事の松村氏、プログラマーの永渕氏による特別セミナーが行われた。
代表作『ガンダムブレイカー』シリーズをはじめとするコンシューマーゲーム、アプリゲーム、遊技機の液晶の企画・開発事業を展開する株式会社クラフト&マイスター。冒頭で手短に会社説明を終えると、プロジェクト管理に携わる山田氏から“プロフェッショナルとは?”“面白いを創るとは?”のテーマに沿って講話が進められた。
「プロとアマチュアの違いはお金と責任です。ユーザーがお金を払う価値がある。今のうちにその評価を得られるスキルを身につけておいてください。ハイリスクハイリターンですが、評価された時は普通の仕事では得られない快感を得ることができるので、是非それを皆さんに経験してもらいたいです。」とゲームを仕事にするの厳しさとやりがいを伝えると、続けてゲームカレッジの卒業生でもある永渕氏がプログラマーの仕事の重要性についてコメント。
“学生の頃に勉強しておいた方がよかったこととは?”という人事の松村氏の質問に対して、永渕氏は「ハードウェアの基礎の部分です。どんな仕組みで情報が処理されているのか、その流れをイメージできれば、バグが起こった時にどの辺で起きているのか特定しやすくなります。皆さんも基礎を押さえて応用が効くプログラマーを目指してください。」と、入社2年目で感じた学生時代とのギャップや失敗談を交えて学生目線で後輩に助言した。
そして、セミナーの最後には山田氏から採用側の目線で「作品と履歴書は、ほぼ作品優先で見ます。おそらくどの会社のどのセクションもそうだと思います。作品のレベルが低い時点でアウトになってしまうので、作品のクオリティは上げられるだけ上げて応募してください。履歴書も一つの作品としてどうすれば企業の目に留まるのかを意識してほしいと思います。」と、就職活動で内定を掴み取るヒントが語られ、学生たちは翌日の作品添削会に向けて熱心にメモを取っていました。
最後に山田氏は「全体的にゲーム・エンタメ業界は人材不足です。優秀な人材はガンガン採用していきたいという思いがどの会社にもあります。内定を勝ち取れないのは自分自身の問題です。席は山ほど空いているので、あとは実力をつけて、その席に座れるように頑張ってください。」と学生たちに熱いメッセージを送り、1時間半の濃密なセミナーを締めくくった。