世の中には、いわゆる「基本無料ゲー」が山のように存在しますよね。けれど、疑問に思いませんか? 基本無料のゲームなのに、採算はとれるのでしょうか? 開発費を回収できるのでしょうか?
課金と広告
結論から言うと、アプリ内課金および広告収益で利益を上げられるので、開発費は比較的容易に回収することが可能です。では果たして、どの程度のプレイヤーがどれだけ課金をしているのでしょうか? ゲームアプリの広告収益はどの程度なのでしょうか?
アプリ内課金を支える一部のプレイヤー
モバイルコンテンツのマーケティングを行うSwrveのレポートによると、「全体の0.23%のプレイヤーが基本無料ゲーの全売上高の64%相当を担う」とのこと。また「基本無料ゲーで実際に課金をするのは全体の2.3%」、「アプリ内課金プレイヤーの20.3%は月に5回以上課金する」というデータが出ています。ほんの一握りのプレイヤーが多額の課金をしていて、そのプレイヤーがアプリの収益を支えている、と言えそうです。
さらに、「課金プレイヤーがスマホゲーに使用する額は月29.17ドル(約3500円)」、「初回課金までにかかる平均時間は15時間」というデータもあり、これらの額/時間は増加/短縮傾向にあるようです。さすがにこのまま永遠に増加/短縮が続くとは思えませんが、少なくともこの先数年は、スマホゲーム・マーケットは潤い続けると見て間違いないでしょう。
広告収益を狙うなら、とにかく数を作ろう
一方、広告収益にはかなりばらつきがあります。月に数万円程度(場合によってはそれ以下)しか稼げないゲームから、数ヶ月で1000万円を達成したゲームまで存在しているようです。広告にはいろんな形態がありますが、最もメジャーなのは、「アプリ内にバナーやアイコンを設置し、その表示回数・表示時間・タップ回数によって収益が変動する」というタイプでしょう。このタイプの広告で収益を上げるなら、一日に何度も起動したくなり、かつ長時間遊んでもらえるゲームを設計すればいいことになります。しかし、無料とはいえ、ゲームで収益を上げるのはとても大変なことです。小ヒットさせることすら難しいのが現実ですから、広告で収益を上げたいのなら、とにかくアプリをたくさん作り、量で勝負するのが賢明でしょう。
なによりもスマホゲーを作らないと始まらない
無料スマホゲーでも収益を上げる方法論はしっかりと確立されていますが、肝心のスマホゲーをしっかり作り込まなければ収益化は不可能です。「出せば売れる、ダウンロードしてくれる」という時代は終わりました。ゲームクリエイターは、しっかりと知識を身につけ、アイデアを活かしてすばらしいスマホゲーを作ることが求められています
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