プロのシナリオライターになるためには、高度な日本語能力、斬新なプロット、センスの良いセリフ回しなどのスキルが必要になります。……が、そういったスキル以外で必要な能力はあるのでしょうか?
今回は、プロのシナリオライターに必要な能力について調査してみました。
「書くこと」以外にも多くの能力が必要
シナリオライターという職業を、「つまり物語を考える仕事でしょ?」と単純化して考えている人も多いようですが、実はそうではありません。クリエイティブなスキル以外にも、多くの能力を要求される職業なのです。
執筆能力
説明不要と思いますが、平均以上の日本語能力は必要不可欠ですよね。良いプロットを考えるにも、素敵なセリフを書くにも、豊富な語彙や表現力は絶対に必要です。また、企業側・クライアント側から重要視されるのが執筆スピードです。プロとしてシナリオを書く以上、納期が存在します。確実に〆切りを守れる能力、ムチャな〆切りでも納品できる執筆スピードが必要になります。
コミュニケーション能力
ご存知のようにゲーム作りはチーム作業です。シナリオライターはディレクターと円滑にコミュニケーションを取らなければなりませんし、プロット作成から関わったのであれば、イラストレーターやグラフィッカーとも意思疎通をしなければなりません。つまり、ある程度以上のコミュニケーション能力は絶対に必要になります。
体力と精神力
シナリオを書くという作業は孤独です。たとえ制作に行き詰まっても、基本的に自分一人で乗り越えなくてはなりません(誰かに相談するなどの方法もないわけではありませんが)。したがって、孤独に耐える力が求められます。常にみんなと一緒に仕事をして、ワイワイ楽しくやりたい――という人には向いていない職業と言っていいでしょう。
また、精神面以外にも、一般の社会人同様に自己管理能力が求められます。特に企画(プロット)から関わっている場合、あなたが風邪を引いて倒れた瞬間、制作進行が止まってしまうことになります。そうなるとチーム全体・企業全体に大きなダメージを与えてしまいます。ゲーム業界は残業をせざるを得ない状況も多いですから、身体的なタフさや自己管理能力は必須になります。
求められる能力は多いが、やりがいがある
シナリオライターは、ただ楽しい物語を紡ぐだけの気楽な職業ではありません。コミュニケーション能力、精神と肉体のタフさ、その他にも多くの能力を求められます。
そしてその見返りに、自分が書いた物語で多くの人を楽しませる達成感と、大きなやりがいを得られるのです。執筆能力を磨いたり、プロット作成に励んだりするばかりでなく、体力やコミュニケーション能力を鍛えることも忘れないようにしましょう!
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