あなたがグラフィッカーとしてプロデビューするなら、絶対に作っておかなければならないものがあります。それがポートフォリオです。聞き慣れない言葉かもしれませんが、いったいポートフォリオってなんでしょうか?
今回からは、ゲームグラフィッカーのポートフォリオについて、全6回で解説していきます。
ポートフォリオとは、自分の作品集のこと
ポートフォリオ(portfolio)は本来紙ばさみを指す言葉ですが、美術の世界では「画集」や「画帳」、つまり作家の作品集のことを指します。ゲームグラフィッカーは、このポートフォリオをうまく作れるかどうかで、自分の就職先が決まってしまうと言っても過言ではありません。
なぜなら……。
ポートフォリオがいかに大切か
このコラムでは、ゲームグラフィッカーにとって大切なこと、心構え、必要とされるスキルなどを解説してきました。
しかし、いざ就職しようとなったとき、企業があなたに最も強く求めるものは「あなたがどんな絵を描けるか」「あなたがどんなデザインをするのか」です。
企業のその求めに応えるものがポートフォリオです。企業側はあなたのポートフォリオを見て、スキルが十分にあるのか、作風が自分たちの会社に合っているかなどをチェックします。就職において、ポートフォリオはあなたの分身であり、武器でもあるのです。
ポートフォリオがなぜ重要なのかご理解頂けたでしょうか?
ポートフォリオは絵(作品)の名刺
ゲームグラフィッカー志望者にとって、ポートフォリオは履歴書や職務経歴書よりも大切なものです。自分のスキル・センス・テイストを企業に向けてアピールする武器ですから、就職活動はもちろんのこと、フリーでやっていく際にもポートフォリオは必須です(営業をかける際など)。
グラフィッカーとしての実力を感覚的にわかってもらうための名刺代わりになるものです。人によっては数種類作り分けたり、こまめにポートフォリオをアップデートしたりしています。
いずれにせよ、プロのゲームグラフィッカーとして活躍していくためには、ポートフォリオは必須になります。どれだけスキルがあったとしても、ポートフォリオの作りが雑だったり、構成が下手だったりしたら、目の前にチャンスが転がっていてもつかむことはできません。
作成には長い時間とノウハウが必要
ポートフォリオは自分がいかに高いスキルと幅広い能力があるかを示すものと言えましょう。多くの技法や観点が盛り込まれてこそ、効果的なポートフォリオとなります。したがって作成には長い時間をかけます。数日でぱぱっと作れるものではないし、作るべきではありません。
なにも知識がない状態で作っても、競争相手に競り勝つことは難しいでしょう。
自分のキャリアはポートフォリオで決まる
ポートフォリオをうまく作れるかどうかが、希望の企業に就職できるか否かの鍵になります。履歴書や職務経歴書、自己PRや志望動機を書いたりする以外にも、グラフィッカーはポートフォリオを制作しなければなりません。大変ですよね……。
そんな大変なポートフォリオ作成を少しでも効率的に行うために、次回からはポートフォリオを作る上でのポイントやコツを紹介していきます。お楽しみに!
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