プロットを作る際、シナリオのコンセプトを決めることは非常に重要です。そのシナリオは、どんな視聴者・読者層を想定していて、どの部分を強調したいのか。物語を通してなにを伝えたいのかを決めておかないと、散漫なシナリオになってしまいます。今回は、コンセプトの固めかたについて見ていきましょう。
コンセプトを固めるときに必要なのは、テーマと視聴者層
コンセプトについて考えるとき、大切なのはテーマと視聴者層です。どんなテーマを掲げ、誰に対してシナリオを書くのかを決めましょう。
最も表現したいものを決めるテーマ
まずはテーマ(主題)を決めましょう。冒険、恋愛、アクションなどなど、自分のプロットのジャンルを把握したうえで、「自分が最も伝えたいことはなにか」を探り出しましょう。最初は具体的でなくとも構いませんので、「冒険のワクワク感」「恋愛のやきもき感」といったふうに、テーマをキーワード的な短文で表現してみてください。
テーマを具体化していく
先ほど抜き出した短文のテーマを、より具体的にしてみます。「冒険のワクワク感」なら、「荒廃した中世ファンタジーの世界を剣一振りだけで旅し、ダンジョンを制していくハードな冒険のワクワク感」、「恋愛のやきもき感」なら、「貴族と奴隷という身分違いの男女が、人目を忍びながら情熱的に求め合い結ばれる壮絶な恋愛話」というように、少々長くなってもいいので、より詳細にわかりやすく書いてみましょう。シナリオの雰囲気とテイストが、一気に理解しやすくなったと思いませんか?
どの視聴者層・読者層に向けて描くのか決める
同じ恋愛話でも、中高生向けか大人向けかで表現方法やストーリー展開が大きく変わります。「この物語は、17歳〜21歳の男性をメインターゲットとして書く」「多忙なOLや家事に追われている主婦に向けて書く」といった具合に、誰に対して書くのかを明確にすると、ストーリー構成や演出に迷いがなくなりますよ。
シナリオにはコンセプトが必須
シナリオのコンセプトは軽視されがちですが、シナリオの中心に芯を作って深みを持たせるためにも必要不可欠です。物語を執筆し始める前に、コンセプトをしっかりと固めておきましょう。
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