完成したプロットやシナリオは、他人に見せて評価をもらうことが大切です。しかしながら、ただ原稿を手渡すだけでは、望む結果が得られないこともあります。相手に見せて正しいフィードバックを得るためには、見せる方と見せられる方の双方に、「見てもらい方」「見方」が必要になります。
「戦略的に」見てもらおう。考えなしに原稿を渡してはダメ
他人にプロットやシナリオを見せるとき、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか? 今回は3つのポイントを挙げてみました。
ポイント1:相手の意見を否定せず、素直に受け入れる
自分が苦労して作りあげた原稿を、「つまらない」「よくわからない」と言われたら、ついカッとしてしまうはずです。また、重箱の隅をつつくような物言いや、どう考えても間違っている指摘をされることもあるかもしれません。それでも決して怒ってはいけません。相手の意見を否定してもいけません。怒りや否定をぶつけると、相手が萎縮してしまい、正直な意見を言ってくれなくなる可能性が高くなります。また、今後意見が聞けなくなるかもしれません。相手の意見や感想は、どんな内容であれ(たとえそれが望むものでなくとも)すべて受け取りましょう。
ポイント2:相手の属性、判断基準、好みを把握する
サスペンスしか読まない(見ない)人に、ファンタジー作品を見てもらったら、新鮮な視点や感想を得られるはずです。……が、「ファンタジーファンならではの細かく専門的な意見」は絶対に得られません。相手の属性を事前に把握し、「この人に見せても、効果的な意見や感想は聞けるだろうか」と考えてから原稿を見せるようにしましょう。
ポイント3:「自分の表現意図がちゃんと伝わっているか」は必ず確認する
シナリオの中のシーンには、あなたが「伝えたいこと」「知ってほしい情報」「気づいてほしい伏線」が必ずあるはずです。それが相手に伝わっているか否かは非常に重要ですので、忘れずに確認してください。
他人に見せることで、シナリオの完成度は上がっていく
シナリオのブラッシュアップに他人の意見は必須です。なんとなくシナリオを渡してなんとなく意見を聞くのではなく、戦略的に意見や感想を集めていきましょう。他人に見せては修正する、というサイクルをくり返せば、シナリオは見違えるほど良くなっていくはずです!
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