プロットとは、厳密な意味ではシナリオの要約を指します。広義的には、キャラクター設定や選択肢などを含めた、シナリオの設計図とも言われます。まずプロットを作りあげないと話になりません。行き当たりばったりで始めても、支離滅裂なストーリーが出来上がるだけです。全体を見渡して、俯瞰的に物語を組み立てていく……それがプロットを作るということなのです。
プロットの作りかた、押さえておきたいポイント3つ
では、プロットはどのように作っていけばいいのでしょうか?もちろんその方法は個人個人で異なるでしょうが、プロット作りのコツや一般例を挙げていこうと思います。
断片を集めて作っていく
プロットはシナリオの要約であり設計図ですから、物語の始まりから終わりまで、頭の中である程度決めておかなければなりません。……が、いきなり「全体を考えろ!」と言われても難しいものです。それならまずは、書きたいキャラクター、魅せたいシーン、面白そうなシチュエーションなど、真っ先に頭の中に浮かんだシナリオのパーツを書き出してみてください。それらを眺めて、うまく繋がるように組み合わせながらプロットを作ってみましょう。
始まりと終わりを決める
至極当然の話ですが、お話には始まりがあり終わりがあります。物語の始点と終点をまず決めてしまうと、プロット作りが楽になります。主人公達は最初はどういった状態で、なにを求めているのか。最後にはなにを得られて、なにが満たされるのか。どの場所から始まり、どの場所に辿り着くのか……などなど、始めと終わりを決めてしまえば、自然と物語の道筋が見えてくるはずです。
物語を構成法に当てはめて作る
古代ギリシャの時代から、世界各地で物語の構成法は論じられてきました。たとえば我々がよく知る起承転結もそのひとつですよね。また、ハリウッドでは三幕構成が有名です。そういった構成法にストーリーを当てはめながらプロットを作っていくと、とても楽にできますよ。ちなみに、よく「起承転結などの構成法に当てはめてプロットを作ると、みんなと同じありふれたシナリオになってしまう」という批判がありますが、それは間違いです。構成法は、シナリオやプロットを効率的に組み立てていく道具に過ぎません。抵抗を持たず、積極的に使っていくことをオススメします。
プロットはシナリオの設計図
何度もお伝えしているように、プロットはシナリオの概要であり設計図です。適当に作ったり、作らずに執筆に入ってしまうと、後々自分自身が困ることになります。最初は大変かもしれませんが、ここを作り込んでおくと完成した後の出来栄えがまるで違います。面倒臭がらず、しっかり作り込むことが大切ですよ。
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