シナリオのレベルを一気に上げるにはどうすればいいのでしょうか? もちろん、一夜にして劇的にレベルを上げることは難しいかもしれませんが、いくつかのコツや考え方を学べば、シナリオのレベルを効率的に上げることができます。
プロのシナリオライターはこの3つを実践してクオリティを上げている
プロのシナリオライター、しかもしっかり活躍している人物なら、数多くの執筆ノウハウを持っています。ここではその中から、わたしたちでもすぐに実行できそうなヒントを3つご紹介します。
シナリオの書き方 ヒント1:読者を仮定し徹底的にウケを狙う
シナリオライターの究極の目標のひとつは、なるべく多くのシーンで読者(ゲームプレイヤー・視聴者)に「おおっ、すごい!」と思わせることです。
シナリオライターたちは、すべてのセリフとあらゆる登場人物について、今よりももっと良くなる可能性を追求し、読者に面白いと思わせる努力を続けることが大切です。
実際、シナリオを初めて書く人にありがちな話ですが、「自分のシナリオを読む読者の存在を忘れてしまいがち」だったり、「自分の興味があることをみんなも面白いと思ってくれる」と思いこんでしまったりします(私にも経験があります)。
「どんな時でも読者の存在を忘れずに、楽しませようとする使命感を持つこと」が大切だということですね。
シナリオの書き方 ヒント2:キャラクターを追い詰める
「なんだかストーリーに動きが足りない」なんて時には、今までの展開から一転して、作品のキャラクターに一か八かの賭けをさせることも重要です。
「キャラクターが、自分の大切なものを失うかもしれないが、それでも進まざるを得ない状況を作る」、つまりキャラクターを追い詰めることが、シナリオに変化を持たせ、レベルを大きく向上させます。
つまらないシナリオは得てして、そういった賭けがない・失うものがない(あるいは小さい)ものです。たとえコメディドラマであっても、主人公を始めとしたキャラクターたちには、「追い詰められるような状況と大事なものが無くなってしまうかもしれない試練」を与えましょう。
シナリオの書き方 ヒント3:キャラクターを無駄にしない
読者が見たいのは「場面や状況の変化」ではなく、「場面や状況の変化に対してキャラクターがどう反応するか」です。だからこそ、たとえ多くの欠点があっても、思わず感情移入して応援したくなるキャラクターを作ることが大切になります。
あなたがキャラクターに関して考えたことのごく一部しか読者には伝わりませんが、残りの部分がキャラクターの厚みとなるからこそ、魅力的なキャラクターが出来あがるのです。
取るに足らない無駄なキャラクターを作るのではなく、読者に愛されるキャラクターを書き上げましょう。
シナリオの書き方のコツは観客を意識してキャラクターを大切にすること
今回紹介した3つのヒントは、知っているだけでシナリオの大きな改善が見込めます。特にキャラクターに関することは、非常に実践的です。単純に魅力的な人物を設計するのではなく、様々な苦難を与えることが大切、ということですね。みなさんも、今すぐ自分のシナリオに反映させてみてください!
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