デジタル形式で漫画を描く人が増えている!?
漫画を描くことをイメージする際にまず思い浮かぶのは、さまざまな道具が並んだ机に向かう様子ではないでしょうか。鉛筆での下書き、ペン入れ、ホワイトでの修正、カッターを使ったトーン貼り、消しゴムをかけての仕上げなど、このようなアナログタイプの描き方は、現在ではどうやら少数派になりつつあるようです。現在の主流は、パソコンやペンタブレットを使ってデジタルで制作・入稿することにあります。
デジタルソフトの種類と拡張機能
漫画をデジタルで描くために必要なものは、パソコン、お絵かきソフト(Photoshop・ComicStudio等)、ペンタブレットの3つです。ここでは、いくつか有名なお絵かきソフトについてご紹介しましょう。
世界中で愛されるPhotoshopは漫画も描ける
Photoshopは世界中で使用されており、出版業界においては事実上のスダンダードだと言っても過言ではありません。機能が高く、プロのデジタル絵師御用達のソフトです。もちろん漫画を描くこともできます。
漫画を描きたいなら専用のComicStudio
Comic Studioは、プロの漫画家が御用達のモノクロ漫画専用ソフトです。写真や画像を線画とトーンに自動変換する機能、3Dモデリングデータを線画とトーンに自動変換する機能、数多くの資料集等、高機能かつ作業効率上昇も期待できる仕様が魅力です。
スクリーントーンを貼るという、アナログでやっていたことをデジタルに置き換えるのがとても簡単になったと、多くの方々から支持を得ているそうです。ComicStudioには後継ともいえるCLIP STUDIO PAINTも出ており、トーンや集中線、背景など、漫画を描くために必要な機能がより豊富になっている所が特徴です。
お絵かきソフトの多彩な拡張機能
また、ソフトに機能を加えるプラグインを上手に活用していくことも必要になってくるでしょう。例として、次のようなものが挙げられます。「Photoshop トーンジェネレーター」(Photoshopで漫画のデジタルトーンを生成するプラグイン)」、「デジコミコム集中線・流線(ComicStudioで集中線などを表現したり、ゴミ取りなどをするプラグイン)」。その他にも自分の漫画のスタイルに合わせて、柔軟に機能を追加できる点がデジタルの魅力かもしれませんね。
その他のチェックポイント:画像解像度にも注意しよう
せっかくデジタルで漫画を描いたにもかかわらず、しっかりと画像を保存できなければ意味がありません。まずは画像の解像度を設定します。解像度は画素の密度を表す単位(dpi)で、印刷用のデジタル原稿の場合、300dpi以上が望ましいと言われています。またカラー漫画の場合、印刷機やプリンタが主としてCMYKインクで印刷されることから、必ずインク対応(CMYK)の形式を選ぶようにしましょう。
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