3大少年誌発行部数トップを走る『週刊少年ジャンプ』
『週刊少年ジャンプ』(集英社)といえば、他誌を圧倒するほどの発行部数を誇る大人気週刊少年漫画雑誌です。実際に、『週刊少年マガジン』(講談社)の約126万部や、『コロコロコミック』(小学館)の約112万部にくらべ、その2倍以上にあたる約270万部を発行しています(※部数算定期間2013年10月1日~2014年9月30日 一般社団法人日本雑誌協会データ参考)ちなみに全盛期となった1995年には、653万部という漫画雑誌発行部数の最高記録を打ち建てました。その後、一度は『週刊少年マガジン』に抜かれましたが、現在は再びトップに立っています。
また、大ヒット作品も多く出ています。その一部を紹介すると、『ドラゴンボール』(作者:鳥山明)、『キャプテン翼』(作者:高橋陽一)、『SLAM DUNK』(作者:井上雄彦)、『ONE PIECE』(作者:尾田栄一郎)、『NARUTO -ナルト-』(作者:岸本斉史)など、一大ムーブメントを巻き起こした漫画の多くが『週刊少年ジャンプ』から生まれました。
週刊少年ジャンプの編集キーワード「友情」「努力」「勝利」
実は、『週刊少年ジャンプ』の創刊は1968年のこと(当時は隔週発売の『少年ジャンプ』として創刊)。1959年に創刊された『週刊少年マガジン』や『週刊少年サンデー』(小学館)と比較すると、9年以上も遅いスタートでした。では、後発の『週刊少年ジャンプ』は、どのようにして発行部数トップの座に駆け上がったのでしょうか。その秘密は、独自の編集キーワードにあります。
そのキーワードとは、「友情」「努力」「勝利」の3つです。最近では、テレビ番組などのメディアでも話題になることもあるため、漫画好きなら一度は聞いたことがあるキーワードですが、実際にどのように作品に使われているかについては、知らない方が多いのではないでしょうか。
さきほど例としてあげた大ヒット作品も、このキーワードを満たしているものばかりです。たとえば『SLAM DUNK』は、主人公の桜木花道が努力しながらチームメイトとの絆を深め、インターハイの優勝を目指します。『キャプテン翼』も、主人公の大空翼が自分のプレーに磨きをかけながら、仲間とともに中学サッカーの頂点を目指します。
「友情」「努力」「勝利」のうち、もっとも大切なものは?
この3つのキーワードのうち、もっとも大切なキーワードは何だと思いますか? 人によって意見は違うでしょうが、それは、「努力」だと思います。「友情」は、なにかを目指して努力している者たちのあいだにこそ生まれるものですし、「勝利」は努力の結果得られるものだからです。
ですから、自分が描く漫画を面白くしたいのであれば、主人公や周囲のキャラクターが目標や目的に向かって懸命に努力する姿を描いてみてはいかがでしょうか。そうすることで、読者は主人公と自分を重ね合わせ、漫画のなかで起きていることをまるで自分のことのように感じ、夢中になって漫画を読み進めてくれるのです。
【参考元】
DRAGON BALL
http://www.s-manga.net/book/4-08-851831-4.html
キャプテン翼
http://www.s-manga.net/book/4-08-851281-2.html
SLAM DUNK
http://www.s-manga.net/book/4-08-871611-6.html
ONE PIECE
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-872509-3
NARUTO―ナルト―
http://www.s-manga.net/book/4-08-872840-8.html
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