声優・俳優
声優オーディションってどんな内容? 基本的な流れを解説
声優オーディションがどんな流れで実施されるか、気になりませんか? この記事を読めば、基本的な声優オーディションの内容がわかります。声優になりたい人は、ぜひチェックしてみてください。
【目次】
➀一次審査(書類審査)
➁二次審査(テープ審査)
➂三次審査(スタジオ審査)
④三次審査(面接)
⑤まとめ
①一次審査(書類審査)
一般的な声優オーディションは、まず書類選考から始まります。必要事項を記入した応募書類や履歴書、宣材写真、ボイスサンプルなどを提出しなければなりません。
オーディションによっては、別途作文や小論文を提出しなければならないこともあり、その内容は多種多様です。書類という画一的な基準でたくさんの応募者を比較し、数を絞っていきます。
提出する書類内容は、一般的な履歴書フォーマットを使用しても問題ないこともあれば、独自のフォーマットが用意されることも多数。そのオーディションならではの質問事項に答えなければならないことも多いので、事前にしっかりとオーディション内容を確認してください。
もしも書類内容に抜けや漏れがあったら、その時点で不合格になると考えていいでしょう。せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、丁寧な確認作業が必須です。また、宣材写真はできる限り写真スタジオを使い、清潔感のある写真を撮影することをおすすめします。
ボイスサンプルは家族や友人、講師などに一度聞いてもらいましょう。「審査員がこの書類や宣材写真、ボイスサンプルを確認した時にどう思うか」という観点を大事にしてください。
②二次審査(テープ審査)
書類選考に合格したら、次はテープ審査が行われます。テープ審査とは、審査員側から指示された原稿をもとにしたボイス内容を録音・提出する審査です。
一次審査で提出したボイスサンプルと違うところは、録音内容が決められているところ。アニメ本編で使用するセリフを指示されるケースが多く、実技審査と同レベルの役作りを行わないと審査には合格できないでしょう。
送付された台本には、10行以上の長いセリフが記載されていることが多く、キャラクターにマッチした声質の声優を探すために、より専門的な審査が進められます。審査員側が求めているテクニックやスキルを想定しながら、ニーズに応えられる内容を提出しなければなりません。
提出する前に何度も録音内容を聞きなおし、自信のある内容になるまで修正を重ねましょう。ボイスサンプルの時と同じように、第三者からアドバイスをもらうことをおすすめします。
なお、かつてはカセットテープでの提出がスタンダードだったので「テープ審査」と呼ばれていますが、実際の提出方法は、CD-Rや音声データであることがほとんど。また、場合によっては、書類選考の時点でテープ審査の提出を求められることもあるので、募集要項をよく確認することが大切です。
⓷三次審査(スタジオ審査)
テープ審査の次は、三次審査としてスタジオオーディションに進んでいきます。これは、審査員たちの前で実際に台本を読んで演技を行う、本番一発勝負の実技審査です。
この審査形式は「テキストリーディング」と呼ばれ、1人で演技することもあれば、ほかの応募者とペアになって、対話形式の演技を行うこともあります。
しかし、ただセリフを読んで審査が終わるわけではありません。審査員から「今のセリフを、もっと〇〇のような感じで読んでください」といった指示をもらったら、その通りに演技を修正して対応する必要があります。柔軟な対応ができるかどうかをチェックし、合否を決めることも少なくありません。
審査員の視線を感じながら演技を行うことは、非常に緊張しますが、その空気感の中で自分らしい演技をやりきれるかどうかも審査項目の1つになります。緊張感に押しつぶされずに、楽しんで審査を受けられるようなメンタルを目指して、実技審査に挑みましょう。
緊張しがちな人は、本番前に模擬審査やシミュレーションを行い、緊張感に慣れておくといいですね。
④三次審査(面接)
三次審査では、実技審査と並行して面接も行われます。実技審査で声優としての技術力をアピールすることも大事ですが、面接で人間性や人柄を伝えることも非常に大切。
なぜなら、審査員側は「一緒に1つの作品を共に制作していく仲間」を探しているからです。どれだけテクニックが高くても、コミュニケーション能力が乏しかったり、横柄な態度をとったりする声優を合格させたいとは思わないでしょう。
逆にいうと、惹きつけられるような人間力がある声優なら、まだ技術力が足りなくても合格する可能性があります。たとえ未経験者や初心者でも、面接の内容が良ければ、将来性の高さを評価してくれるかもしれません。志望動機や自己PRを話す際も、明るくハキハキとしゃべり、謙虚な態度を忘れずに対応することが大切です。
あいさつも大きな声で行い、「吸収力が高く、これから成長しそうな人材であること」を印象づけてください。また、「このオーディションに応募した明確な理由」を伝えるために、具体性の高い過去の実体験やエピソードを取り入れることがポイント。オーディションにかける思いの強さを、しっかりと審査員側にアピールして、良い印象を与えましょう。
⑤まとめ
声優オーディション は、「書類審査」「テープ審査」「スタジオ審査」「面接」といった流れで行われます。合格を目指して、それぞれの審査に合った準備を行いましょう。