声優・俳優
声優学校と声優養成所の違いは?通ってみて感じたそれぞれの特徴
声優を目指すときに、「声優学校」と「声優養成所」のどちらに通うべきかで悩む人も多いのではないでしょうか?
名前は知っているけど、具体的に何が違うのかイマイチわかりにくいことが多いですよね。
この2つ、同じ声優育成機関ではあるものの異なる点がたくさんあったりするんです。
そこで今回は、これから進路を検討する声優志望者に知っておくべき学校と養成所の違いについてご紹介します。
実際にどちらも通ってみた僕の経験から、それぞれの特徴や強みを挙げた上で「どちらがおすすめか?」についても包み隠さず解説していくのでぜひ参考にしてください。
進路選びの基礎知識
認可校と無認可校について
学校と養成所を検討する上で必ず知っておきたいのが、「認可校」と「無認可校」の違いについてです。
はじめて聞いた人も少なくないはずですが、今後の学校生活や将来にも関わってくるかもしれないことなのでぜひ理解しておきましょう。
まず、声優学校の中でも認可校と無認可校の違いがあり、認可校とは管轄の都道府県知事の認可を得た教育機関のことを指し、反対にこの認可を得ていない学校が一般的に無認可校と呼ばれています。
認可校は、学校教育法に基づいた様々な基準をクリアした学校で、ここに在学中は学割や通学定期の対象となりますし、課程を修了することで学歴の証明にできたり「専門士」の称号を得られるといったメリットがありますね。
また、年間の授業時間が確保されていたり、有事の際でも教育環境が保障されることから安心して通える学校といえます。
反対に無認可校は、週末コースや短期コース、あるいは通信講座といった生徒の生活スタイルに合わせたカリキュラムが用意されていることが多く、時代や流行に即した教育メソッドを取り入れることができます。
そのため、先進的で専門性の高いコースやレッスンも多く、学校独自の方針からあえて無認可校として運営するところも少なくありません。
また、各養成所も枠組みとしてはこの無認可校に近いですが、運営元が一般企業とは違い声優プロダクションであることが特徴です。
【認可校にみられる校名】
- 学校
- 専門学校
- 専修学校
- 学校法人
【無認可校にみられる校名】
- 学院
- 学園
- スクール
- カレッジ
- アカデミー
認可校と無認可校の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
※認可校と無認可校の違いは?それぞれの特徴と比較一覧(2019.07.06)
声優学校の特徴と強み
東京や大阪を中心に様々な声優学校があり、昨今では少人数レッスンやオンライン講座などを採用する学校も少なくありませんね。
今回は、そういった中でも最もスタンダードな全日制コースを例にご紹介していきます。
【声優学校(全日制)】
- 経験:未経験者が圧倒的に多い
- 年齢:18〜20歳前後が中心
- 競争意識:全体的に低め
こちらは、声優学校に通う生徒の傾向と印象ですね。
高校から進学した演技未経験者が多く、入学のハードル自体が低いこともあり全体の競争意識や個々のレベルも低めといった感じですね。
そのため養成所に比べて、基礎からしっかり学べるようなカリキュラムが多く授業時間も充分に確保されています。
※声優学校へ行くべき?メリット・デメリットを徹底解説【経験者談】(2021.02.21)
① 施設設備が充実
個人的に、声優学校に通う大きなメリットだと感じるのが施設や機材設備の充実さですね。
とくに大手の学校ほど優れている印象で、鏡張りのレッスンスタジオにモニター付きのアフレコスタジオやナレーションブース、さらには校内ロビーまで完備されていたりと、快適に学校生活を送ることのできる恵まれた環境です。
学校によっては、レッスンだけでなく自主練習にも利用することができるのでかなりおすすめです。
② サポートが充実
学校のもう一つの強みが、生徒への手厚いサポートですね。
学校主催のオーディションはもちろん、それに向けた対策講座やプロダクション説明会、さらにはインターンシップ制度に就職支援、進路相談の悩みにまで応えてくれます。
また、学費の一部免除制度や学生寮なども設けられているため、学業と私生活の両面で安心できるポイントだったりします。
③ 個人活動がしやすい
養成所の場合、生徒の個人活動が厳しく制限されていることが多いですが、学校であれば比較的自由にオーディション応募やネット上での活動を行うことができます。
もちろん、学校側に許可を得るべき事柄もありますが、特定の事務所や養成所に所属していないことが逆に強みになることもあるので、あらゆる事務所や作品オーディションへアプローチしてみましょう。
声優養成所の特徴と強み
一言に養成所といっても様々な場所があるように、全国に校舎を展開するところもあれば都内にて最小限の規模で運営するところもありますね。
今回は、一般的に大手・有名どころといわれる養成所の特徴をご紹介していきます。
【声優養成所】
- 経験:経験者がやや多め
- 年齢:18〜25歳前後が中心
- 競争意識:全体的に高め
養成所では声優学校を経て入学する生徒が多く、20歳前後の演技経験者が半数以上になります。
当然、高い倍率の入所審査を通過してきたこともあり、個々の目的意識が高いのも特徴です。
※【声優事務所・養成所の選び方】自分に適したプロダクションを見つける方法(2019.11.24)
① 競争意識が高い
先述したように、生徒の目的意識や個々のレベルは大手になるほど高い傾向です。
日々のレッスンで刺激を受けたり、互いに切磋琢磨できることは自身の成長にもかなりプラスになるのはずです。
さらに、合否によって将来が大きく左右される審査が定期的に行われることから、自身の目標を立てやすい環境といえます。
② 実用的で鮮度の高いレッスン
養成所は学校に比べて学費が安いことが挙げられますが、それでいてレッスンの質も高いのが特徴です。
その理由として、多くの講師が長年に渡って現場を経験してきた事務所の所属声優や業界関係者であることが挙げられ、指導内容も実践的かつ鮮度の高いものが非常に多いです。
声優に必要な能力はもちろん、今の現場で求められている要素や事務所の理念・現状など、リアリティのある指導はスキルとプロ意識の両方を高められるはずです。
③ 特定のプロダクションにアプローチできる
将来、目標とするプロダクションへ入りたい人も多いかもしれませんが、そこへ確実にアプローチできる方法が附属の養成所へ入所して最終的に所属審査を合格することですね。
養成所へ入ればそのほとんどがレッスンの毎日ですが、声優学校に比べれば事務所のマネージャーやプロダクション関係者と接する機会はかなり多いです。
もっとも事務所に近い場所だからこそ、そこにはより多くのチャンスあると言えますね。
まとめ
というわけで、今回は声優学校と声優養成所の違いについて解説してきました。
どちらも通ってみて感じたことは、学校は多くを与えてくれる環境であり、養成所は自分で生み出す環境ということでした。
もちろん、それぞれの場所で異なる部分はあると思いますが、どちらにしてもその環境をどう活かすか?というのがとても大切だと感じています。
これらをもとに、みなさんの進路の参考にしてもらえたら嬉しいです。
※声優・演技未経験者のための成長戦略【おすすめの進路選びと学校生活】(2021.01.03)
ライター:ゆうき