声優・俳優
【声優学校の実態とは?】入学前に必ず知っておくべき注意点
入学対策
昨今、ネットを中心に声優学校に対するネガティブな噂を耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
その理由として、高い学費や充実したカリキュラムなど、掲載されている内容からくるイメージのわりに卒業後は夢を諦める人がとても多く、他の業界へ就職するにしても培ったスキルを活かしにくいという点が挙げられます。
僕自身も、過去に専門学校、養成所と通ってみてそうしたことを強く実感しましたが、これは学校側の問題と同時に生徒自身の問題でもあると思っています。
言い換えれば、今後、入学する人たちがここの認識を変えて行動することで、より充実した学校生活を送り声優になれる可能性を広げることができると感じています。
そこで今回は、声優学校を経験してわかった実態と本質から、今後みなさんが絶対に知っておいてほしい心構えについて紹介していきます。
入学に向けて
声優学校に対してはネガティブな意見も多くあり、経験者からすればそれぞれ印象はあるかと思いますが、僕自身は今でも通ってよかったと思っています。
というのも、ある講師に出会えたことで、その後の学校生活に対する過ごし方が大きく変わったと思っていて、それが無ければ恐らくプロダクションに所属することもできなかったですし、結果が出ないまま早々に諦めていたかもしません。
だからこそ、みなさんが学校の仕組みを理解し、無駄にお金を払って卒業することだけは避けてほしいと思っています。
声優学校の本質
よく、声優学校のホームページには、過去の卒業生、所属実績やデビュー実績などが掲載されていて、大手の学校ほど派手で充実した印象を受けると思います。
当然それらは事実なわけですが、学校側が生徒を呼び込むための宣伝・広告であることも理解しておきましょう。
そもそも、学校側としては多くの生徒に来てもらいお金が集められなければ運営が成り立たちません。
また、養成所に比べて学費が高めなこともあり、学校ならではの強みを知ってもらい、学校生活に魅力を感じてもらう必要があります。
例えば、カリキュラムの豊富さや施設設備の充実度、進路サポートや学校行事などが挙げられ、これらは養成所と比べても圧倒的に充実していると感じます。
そうして、たくさんの生徒が将来声優業界で活躍してもらうことで学校の実績アピールにもつながります。
進路を検討するにあたって、こうした学校の本質や養成所との違いなどを充分理解した上で検討していくことが大切です。
※【経験者談】声優学校・養成所はこんなところ【記事まとめ】(2020.09.02)
学費の対価
声優学校のデメリットの一つに学費が挙げられますが、仮に全日制コースに通うとしたら卒業までに約250万円程度の学費を支払うことになります。
しかし、日々の学校生活をなんとなく過ごしてしまえば、このお金から得られるものは本当に微々たるものでしかありませんよね。
先述したように、学校には声優を目指す上で申し分ない環境が揃っていて、とくに大手の学校ほどかなり恵まれていると感じます。
これは、養成所へ通っている人からしたらちょっと羨ましいと思うかもしれません。
だからこそ、学校に利用されるのではなく、学校を最大限利用してほしいと思っていて、これは以前に僕が教わったことですが「1回のレッスンでいくらのお金が流れたか?」を計算し想像することで、毎回レッスンへの意識が変わってくるのではないでしょうか。
小さな積み重ねですが、将来それによって自分自身に還ってくるものは計り知れません。
※声優になるには?実際に体験して感じた「これだけは必要なもの」(2020.12.02)
※声優志望者の実態と諦める理由は?【夢を叶える心構え】(2019.08.18)
"楽しさ"は捨てる
声優学校では、学校生活を楽しめるためにイベント行事や部活が盛んに行われているところが多く、生徒間同士のコミュニティもかなり広がりやすいのがもう一つの魅力でもあります。
しかし、こうした"楽しさ"に惹かれてすぎると本来の目標の妨げになる場合もあるため、個人的にはあまりおすすめできません。
ちょっと真面目でドライな意見かもしれませんが、みなさんが学校に通う理由は、思い出作りでも恋愛をしに行くわけではないはずです。
人間関係が広がるにつれて周りにそういう生徒も出てくるでしょうが、お互いに切磋琢磨できる仲間同志と上手く付き合っていくことが大切ではないでしょうか。
学校生活に慣れてきたときにこそ、「なぜここにいるのか?」ということを改めて考えてほしいと思います。
※【声優学校・養成所】入学前に知っておくと必ず役立つ便利な活用術!(2021.03.13)
※【新年度スタート】これから声優学校・養成所へ入学する人におすすめの記事(2021.04.07)
まとめ
近年では、ホームページや動画、SNSなどから、声優志望者に対して様々なサービスや情報が提供されており、学校側からのアプローチがとても多くなりました。
そうしたことから、受け取る側が声優になれることを安易に想像してしまうほど魅力的なものばかりだと思います。
しかし、どの学校や養成所へ進んでも本来の目標は変わらないはずなので、ぜひこれからの一日一日のチャレンジを大切にしてください。
ライター:ゆうき