声優・俳優
ゲーム(キャラクターボイス)の収録方法について
声優志望者の基礎知識
声優の仕事といえば、アフレコ収録をイメージする人も多いかもしれませんが、その他にもナレーションや番組・舞台出演など様々な現場がありますよね。そして、近年とくに増えてきたのがゲームなどのキャラクターボイス収録で、今ではアプリゲームを中心に声優の需要が高い仕事といえます。そこで、今回は声優を目指す人に向けて、キャラクターボイスをはじめとしたゲームの収録方法についてご紹介していきます。
ゲーム市場からみる声優の需要
みなさんも一度は利用したことのある家庭用ゲームやスマートフォンゲームですが、近年ではその市場規模も拡大しており、2020年時点での国内ゲーム人口は5,273万人といわれています。とくに、2020年以降は"巣ごもり需要"に伴い、アプリなどのオンラインゲームを中心に多くのヒット作品が出ていて、今後もさらに伸びていく産業の一つといえます。こうしたことから、昨今の制作現場でも多くのゲームキャラクターに声優が求められています。
出典:「ファミ通ゲーム白書2021」
また、ゲームの仕事はアニメ作品同様に、キャラクターを通じてユーザーに認知してもらえるだけでなく、場合によっては番組やイベントといった仕事に繋がるケースが多いのも特徴といえますね。
ゲーム収録について
収入
ゲーム収録の場合、新人は1センテンス=30円が相場とされています。ここから声優のランクによって価格は上がり、セリフ(センテンス)の数によってはかなりの金額になることもあります。キャラクターによって文章量も異なれば、アフレコと違って受け取る金額も毎回異なることが多いですね。
収録環境
ゲームの収録現場は基本的に1人で臨むことがほとんどで、あらかじめ渡されている台本や参考資料をもとに現場スタッフと打ち合わせをして要望や修正点などを確認しておきます。ブースに入ったら、ナレーションのように座って収録することが多いですが、作品によっては立ち収録もありますし、こちらがやりやすい方で選べることもありますね。また、収録時間は文章量によってかなり違いますが短いものがほとんどです。
収録時のポイント
ゲーム収録は、アニメやナレーションと違い映像がないことが魅力でもあり難しいところでもあります。そのため、状況や距離感、誰に向けたセリフなのかといった細かいシチュエーションを想像する力が求められますし、他のキャラクターとの掛け合いのセリフも自然な会話になっている必要があります。また、ゲームを進める上での重要なセリフやキーワード、どんなユーザーを対象にしたものかといったプレイヤー目線になって考えていくことも意識したいですね。収録ブースに入ったらとにかく喋りっぱなしの現場なので、喉が乾燥しないようにこまめに水分補給を摂ることも忘れないようにしましょう。
まとめ
というわけで、今回はゲームの収録方法についてご紹介しました。昔に比べて、今ではたくさんのゲームがスマートフォン一台で手軽に遊べる時代ですよね。普段、何気なく聞いているキャラクターボイスも、演じる視点で想像してみると新しい発見があるかもしれません。
ライター:ゆうき