声優・俳優

声優志望者とお金について

11_アートボード 1 (1).jpgお金と進路の考え方

昨今では、全国に30万人以上と言われる声優志望者ですが、なかには目指す過程において様々な理由で夢を諦めてしまう人もいます。

その一つには「経済的な理由」が挙げられますが、以前、僕の周りでもこうした"お金の問題"で辞めてしまう子が少なからずいました。それらを見てきたなかで思うのは、やはりお金は声優を目指す上で欠かせないものということです。今回は、そんなお金と進路の考え方について深掘りしていきたいと思います。将来的に、学校や養成所へ通いながら声優を目指したいと考えている人の参考になれば嬉しいです。

学校・養成所のメリット

現在では、養成機関に通わずとも書籍やインターネットの力を借りてそれなりのスキルは身につくかもしれませんね。しかし、高い学費払ってでも学校や養成所あるいはワークショップなどに通わなければ学べないことも多々あり、今では主流となっています。これらの環境では、経験のある講師陣や機材設備の整ったレッスンスタジオにカリキュラムやオーディションなど、あらゆる面で生徒をサポートしてくれる環境が揃っていて、目標への近道になることは間違いないです。

学費とローンについて

しかし、こうした全日制の学校では卒業までに250万円程度の学費が必要ですし、養成所でも多額のお金が必要なところもあります。そのため、なかには奨学金や学費のローン制度を利用する人も多いかもしれませんが、個人的には「後払い形式」で目指すのはあまりおすすめできません。というのも、利用することで入学はできても後々返済で大きな負担になり、在学中もアルバイト漬けの毎日ではレッスンや自主練習にも支障をきたしやすいです。まずは1年お金を貯めて、次年度に余裕を持った生活スタイルで取り組む「貯蓄形式」の方が、万が一のときにも対応できて精神的にもゆとりが持てるのではないでしょうか。上記の理由から、経済的に余裕がないと学校・養成所に通えない、通えてもアルバイトに割く時間が増えてジリ貧になりやすいので、入学を検討する前にしっかりとしたお金と生活のプランと立てておくことが望ましいですね。

夢の叶えるためのプラン

もちろん、こうしたお金の問題は家族・身内から援助があれば大きな助けになりますが、多くの人は何かしらのアルバイトをして、全額あるいは何割かを自己負担というケースになるかと思います。そこで、進路を検討する際は、学費とあわせて1ヶ月あたりのおおよそ出費やレッスン時間に対するアルバイトの割合といったように学校生活がはじまってからのシミュレーションを練っておくとより具体的なイメージが掴めるかもしれません。そして、毎日のお金や時間の使い方を工夫し有意義なものにしていくことで充実した学校生活になるはずです。

まとめ

今回は、声優志望者のお金と進路の考え方についてご紹介しました。

経済的な悩みは意外と多くの人が抱える問題ではありますが、僕の経験上、こうした苦労をして目指す人ほど、レッスンに対する向き合い方や日々の目的意識がしっかりしている人が多かったです。今後も、こうした初心の決意は自分の支えになってくれるので、ぜひ将来のための参考にしていただけたら嬉しいです。

ライター:ゆうき

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