声優・俳優

声優・ナレーター志望者が持つべきこれからの考え方

20_アートボード 1.jpg時代の変化について

2020年以降、例の流行り病によって社会に様々な変化が生まれてきましたが、みなさんのなかにもそうした影響を少なからず受けている人は多いかもしません。実際のところ、都市部を中心に店舗は時短営業をしたり学校では休校措置をとったりなど、身の回りでも対策をとった生活が当たり前になりましたね。

そうしたなか、誰もが今後を改めて見つめ直すきっかけとなり、人生をどう生きていくかを考える重要なタイミングでもあると思います。今回は、声優・ナレーター志望者が持つべきこれからの考え方について、業界の変化や今後の予想を交えながら紹介していきます。

現場の変化

「人と会うこと」が当たり前にできたこれまでですが、そうした状況が取れないことで業界でもイベントの中止・制限など様々な変化があったりします。例えば、現場のスタジオでは距離を取ることはもちろんのこと、タレントの入り時間をずらしたり、アフレコではパーテーション(仕切り)を立てて収録が行われたりなどですね。その他にも、可能であればリモート収録やタレントやスタッフが感染した場合の香盤表・スケジュールの見直しなどあらゆることを想定して対策が取られています。こうしたことから、通常よりも大幅に収録時間がかかったり、タレントやスタッフの肉体的・精神的な負担も危惧される状況です。

よくメディアでは、感染が拡大するたびに「経済を回していくか?」「感染を抑止するか?」という議論がされますが、どちらにしてもしばらくは経済活動は冷えこみタレント一人一人の仕事も減少してしまう弊害があります。このあたりの収録スタイルや新人声優の現状については、音響監督を務める飯田里樹さんが具体的に語られているのでとても参考になると思います。

https://www.bengo4.com/c_18/n_12559/

さらに細かい視点で言えば、現在アルバイトを並行しながら生計を立てている人たちにとって働けない状況が続くと一層深刻な状況になるのではないでしょうか。2020年に「日本俳優連合」が行ったアンケートでも、生活のために貯蓄を取り崩したり、借金をする必要があると答えた俳優・声優が8割近くにのぼったとされています。

  • 「貯蓄を取り崩している」52.3%
  • 「借金の必要がある」24.3%

これからの時代に必要な価値観

こうした変化は収録現場だけでなく各学校や養成所でも起こっており、現在学校生活を送る多くの人も影響を受けていることでしょう。しかし、ポジティブに考えれば人や社会全体が"従来のやり方"を見直すきっかけでもあると思います。もちろん、変化するにしてもそれなりの年月はかかりますが、働き方や学び方が変わっていくことでこれまでになかった新しいワークスタイルや便利な学習方法が一般化していくかもしれません。

「声優」という職業も長い歴史で見れば新しい職業であり、数十年前には今のような形で人気を得てなかったのも事実です。そして、少しずつ形を変えて何年後かには新しい声優像が生まれているかもしれません。

合わせて読みたい★「声優にルックスは大切?これから目指す人のための声優像

まとめ

今では、学校や養成所に通うことが主流ですが、『鬼滅の刃』竈門炭治郎で有名な声優・花江夏樹さんは、テレビ番組『ボクらの時代』に出演された際、過去にお金がなかったことが理由で学校や養成所には通わず、事務所に直接ボイスサンプルを送り、面接の結果プロダクションに入れてもらったと仰っていました。

学び方やアプローチの方法は一つではなく、柔軟な思考や情熱次第で拓けてくるのかもしれません。

そして諦めず努力する限りは、その可能性はゼロではないということです。

ライター:ゆうき

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