声優・俳優

プロダクションから考える"求められる声優像"について

16-2_アートボード 1.jpg将来像やニーズについて

声優になりたい人の多くが「このプロダクションに入って、こんな声優になりたい」という憧れがあるのではないでしょうか?そこで、真っ先にくる質問の多くが「どんな声優が求められますか?」という内容だったしります。

僕は、マネージャーをやっていたわけでもないので具体的なことは言えないのですが、事務所に所属していたときに養成所生から質問を受けたりすることで、なんとなく"求められる人材"について聞いたり考えたりすることがありました。そこで、今回は多くの人が疑問に思う、求められる声優像についてご紹介していこうと思います。

どんな声優が求められるのか?結論から言うと、どこの事務所も根本的なところは同じだと思っています。

  • ・挨拶ができる
  • ・礼儀や常識が備わっている
  • ・最低限のコミュニケーション能力がある
  • ・基礎的なスキルが身についている
  • ・魅力的な人

パッと見ただけでも、最低限求められることはとてもシンプルです。

とかく演技力やルックスなどにとらわれがちですが、そうしたこと以外にもっと重要なのが人間的な魅力で、僕自身もこういった回答はたくさん聞いてきました。

現場に出るということは、すなわち社会人として見られるわけですから、挨拶・礼儀・コミュニケーション能力が備わっていないと、事務所だけでなくそこに所属する多くのタレントの印象まで悪くなってしまいますね。

それに加えて、わかりやすい魅力があって他のタレントと差別化できる人ほどマネージャーからしたら売り出しやすいと思います。常識的かつ個性的な人が求められる特殊な業界ではありますが、どこのプロダクションも年齢や経歴、ルックスだけでなく、その人の本質的な部分も重要視しているはずです。

各プロダクションとマネージャーの話

昔の記事ですが、賢プロのマネージャーさんが求める人材について掲載されていました。

http://www.kenproduction.co.jp/special_archive/push/16_special2.html

そして、こちらは三木プロのマネージャーさんのお話で、普段なかなか語られない部分まで紹介されていますね。

https://www.youtube.com/watch?v=tVYgqg-2T4s

各プロダクションによって求める人材が少し違うのも魅力的で、賢プロは人柄に加えて現場での対応力やメンタル面、三木プロは変わっている人を真っ先に挙げています。

あくまで一例ですし、各部署、マネージャーによって意見が違うこともよくありますが、こうしたポイントと事務所の特徴、所属タレントとのバランスを考えた上で適した人材を探しています。

そのため、個人的にはこれら3つのポイントに多く当てはまる人ほどチャンスがあるのではと思っています。

  • ・事務所が求める人材
  • ・各マネージャーが求める人材
  • ・現場のニーズに適した人材

昨今では、声優の仕事も幅広い時代で、トーク力や専門的な知識・特技、SNSでの影響力など「」を持っている人ほど仕事が広がりやすいと言えますね。

声優本来のスキルはもちろんのこと、そうした自分に残り続ける強みがある人ほど長く活躍できるのではないかと思っています。

積極的なアプローチが近道

最近ではインターネットを使えば様々な情報を手に入れることができます。

なかには専門的な内容や興味深い業界話なども共有できたりしますが、一番のおすすめはそうした話が聞ける場所へ直接アプローチすることです。

声優学校であれば「プロダクション説明会」、養成所であれば「体験説明会」などですね。

また、在学中であればあらゆる場面で業界関係者や経験者と関わる機会があるはずです。

それら多くの「生の声」を聞くことで、少しずつですが"求められること"が明確になってくるので、ぜひ自分自身と照らし合わせながら考えてみてください。

まとめ

というわけで、今回はプロダクションから考える「求められる声優像」についてご紹介しました。

どんな声優にも求められることは、やはり現場へ出せる声優としての最低限のスキルや人間的な魅力です。それらを心がけた上で、それぞれのプロダクションの特徴を知り自分を客観的に見ていくと今後の進路や声優像がより明確になるのではないでしょうか?

ライター:ゆうき

RELATED

この記事に関連する記事