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【声の活動におすすめ】宅録・配信に必要な機材は?ポイントを解説
近年では、個人で配信活動やリモートワークをする人が増えたように、みなさんの中にもマイクや音響機材の購入を検討している人もいるかもしれません。
とはいえ、はじめて購入する際はどういったものを選べば良いのか悩みますよね。
そこで今回は、宅録や個人配信のための必要機材と選び方のチェックポイントについて紹介していきます。
必要最低限のものからあると便利なものまで解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
必要な機材は?
【宅録】
- マイク
- ケーブル
- オーディオインターフェイス
- DAW(編集ソフト)
- モニターヘッドフォン/スピーカー
- パソコン
【配信】
- マイク(USBタイプ)
- ケーブル
【周辺機材】
- マイクホルダー
- マイクスタンド/アーム
- ポップガード
- USBハブ
- カメラアダプター
- リフレクションフィルター
- 吸音材
自宅で収録や配信をするにあたって必要な機材は上記のものですね。
本格的な自宅収録の場合、XLR端子のコンデンサーマイクがおすすめで、それにあわせてオーディオインターフェイスや編集ソフト(DAW)を揃えていきましょう。
また、個人配信の場合は、初期設定やセットアップの手間がかからないUSB端子のコンデンサーマイクがおすすめです。
また、パソコンやスマートフォンやタブレットなど、端末によっては端子が合わない可能性があるので変換アダプター(カメラアダプター)の購入も検討しておくと安心です。(Type-A→Type-C、Type-A→Lightningなど)
ちなみに、多くのUSBコンデンサーマイクやオーディオインターフェイスでは、機器接続部が「Type-B」、デバイス接続部が「Type-A」のUSBケーブルが採用されています。
そして、収録や配信の質を向上してくれる上で周辺機材も欠かせませんね。
挙げればいろいろありますが、マイク形状や卓上スペースによっては必要になる「ホルダー」や「スタンド」「アーム」、マイクへの衝撃を吸収したりノイズを軽減してくれる「ポップガード」「ショックマウント」、反響音を抑えてくれる「リフレクションフィルター」や「吸音材」などを必要に応じて検討していきましょう。
それでは、以下で主要な機材についてもう少し深掘りしていきます。
マイク
出典:Amazon.co.jp
【マイクの種類】
- ダイナミックマイク(写真左)
- コンデンサーマイク(写真右)
- ピンマイク
- ヘッドセットマイク
- ガンマイク
マイクには上記のタイプがあり、ボーカル用としては、主に「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類が有名ですね。
よく、ライブやコンサートといった屋外で使用されるのがダイナミックマイクで、耐久性と汎用性に優れているのが特徴ですし、コンデンサーマイクは、収録スタジオなどの屋内使用を目的に作られていて、ダイナミックマイクに比べて衝撃や湿気に弱いものの感度や音質に優れているのが利点です。
どちらにもメリット・デメリットはあるものの、基本的に屋内で使うことの多い宅録や配信であればコンデンサーマイクがおすすめです。
使用する際は、必ず取り扱いや使用環境に注意して使用することが大切ですね。
指向性
出典:Amazon.co.jp
【指向性の種類】
- 単一指向性 (カーディオイド)
- 双指向性
- 無指向性
マイクには、「指向性」と呼ばれる集音レンジが存在し、これは声を拾う方向を示したものです。
指向性には、主に「単一指向性(カーディオイド)」「双指向性」「無指向性」があり、機能性の高いマイクは複数の指向性切り替えが可能となります。
ほとんどのマイクに搭載され、一般的な収録でも採用されているのが「単一指向性」ですが、複数人で使用したり演奏を伴う弾き方りなど、用途によっては指向性が豊富に搭載されたマイクを検討すると安心ですね。
【定番モデル】
- 888M/Marantz Pro
- AT2020/audio-technica
- AT2020USB+/audio-technica
- HyperX SoloCast/HyperX
オーディオインターフェイス
出典:Amazon.co.jp
オーディオインターフェイス(AI)とは、マイクや楽器から送られるアナログ信号をパソコンなどへ取り込む際にデジタル信号へ変換するためもので、パソコンからヘッドフォン等へ送る際もこれが必要となります。
わかりやすく言うと、英語と日本語の翻訳機のような役割をする機材というイメージですね。
出典:島村楽器(https://info.shimamura.co.jp/digital/knowledge/2014/06/21591)
これ一つで様々なスタイルの収録ができ、なおかつノイズ(雑音)やレイテンシー(遅延)といった問題を解消してくれるため、本格的な宅録には必須のアイテムです。
ただし、機種によって性能の差や入出力端子の数・タイプに違いがあるため、実際の収録を想定しながら検討するといいかもしれません。
また、コンデンサーマイクを使う場合は、必ずファンタム電源(+48V)機能が搭載されているオーディオインターフェイスを選ぶようにしましょう。
【定番モデル】
- U-PHORIA UMC22/Behringer
- Scarlett Solo (3rd Gen)/Focusrite
- UR12/Steinberg
- UR22mkII/Steinberg
DAW
DAWとは、「Digital Audio Workstaion(デジタル・オーディオ・ワークステーション)」の略でいわゆる音楽制作ソフトです。
音声の録音、再生、編集などを行えるもので、パソコンなどにインストール、初期設定をしたのちに使用することができます。
アプリケーションでも代用は可能ですが、より細かい確認・編集作業をする場合は専用のDAWソフトを購入してインストールすることをおすすめします。
それぞれのソフトによって特徴やグレードがあり価格もバラバラですが、音声の録音と簡単な編集であれば、最初は下位グレードの無料版からでも充分です。
オーディオインターフェイスによっては無料版のDAWが付属していることもあるので、不安な場合はセットで購入することをおすすめします。
下記のメーカー製品は日本語のサポートも充実しており、なおかつ無料版も用意されていておすすめです。
【定番モデル】
- Cakewalk By Bandlab/BandLab Technologies (※mac非対応)
- Cubase/Steinberg
モニターヘッドフォン
出典:Amazon.co.jp
収録した音を正確に聴き取るためには、モニターヘッドフォンは欠かせません。
モニターヘッドフォンは、一般的なヘッドホンに比べて周波数レンジが広く、再生されたときに高音が効いていたり低音が強調されたりといった音色のバラツキが少なくフラットな音を再現してくれる特性があります。
音漏れや雑音を抑えるならフィット感のある密閉型、疲労感を抑える場合は軽量かつサイズ調整がしやすい開放型がおすすめで、その他にもケーブルの長さを考慮して選ぶのがおすすめです。
ちなみに、数多くの収録スタジオで長らく愛用されているのが、SONYの「MDR-CD900ST」で、海外ではaudio technica「ATH-M50x」などが定番です。
【定番商品】
- MDR-CD900ST/SONY
- ATH-M50x/audio technica
- K240 MKII/AKG
まとめ
というわけで、今回は宅録・配信のための機材選びやチェックポイントについて紹介しました。
音響機材を扱う場合、専門的なことだけに難しいこともありますが、今ではマイクや周辺機器も入門者向けに使いやすい商品が多数販売されています。
まずは、必要なものを絞っていき、エントリーモデルや入門セットから検討してみるのもおすすめです。
※【コスパ重視】宅録入門におすすめのコンデンサーマイクセット8選 (2020.08.21)
ライター:ゆうき