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【朗読作品の選び方】意識すべきポイントについて
みなさんは、朗読をするならどんな作品を選びますか?
無数の本の中で、小説、詩、エッセイ、童話などなど、ジャンルも様々で悩んでしまいますが、できることなら多くの人に喜んでもらえる朗読にしたいものですよね。
そこで今回は、朗読作品選びで意識すべきポイントについて紹介します。
僕自身の朗読経験も踏まえつつ、詳しく書いていくのでぜひ参考にしてみてください。
自分の朗読をイメージしてみよう!
作品選びの前に、まずは朗読する際のシチュエーションを考えてみましょう。
自分がどんな人にどんな場面で朗読をするかで、作品もイメージしやすくなりますね。
わかりやすい例えで「5W1H」を意識してみるのがおすすめです。
- 誰が?(Who)
- いつ?(When)
- どこで?(Where)
- 何を?(What)
- なぜ?(Why)
- どのように?(How)
読む際の状況を具体的にイメージしてみると自分がどんな人にどういった作品を朗読したいかがはっきりしてくるはずです。
イメージが漠然としているのであれば、「恋愛もの」や「子ども向け童話」などなど、自分の好きなテーマや得意なジャンルから作品を選んでみるのもいいかもしれません。
それでは、朗読シチュエーションがイメージできたところで、以下の具体的なポイントを参考にしてみてくださいね。
作品選びのポイント
タイトル
多くの人に興味を持ってもらうには作品の顔であるタイトルも重要です。
例えば、国語の教科書にも掲載されるような有名作や人気作家から選ぶのもいいですし、タイトルから惹きつけられる一冊をチョイスしてみるのもおもしろいです。
とくに、不特定多数の人に向けた場合には、作品の知名度やインパクトが高いほどたくさんの人に聴いてもらいやすくなりますね。
文章
はじめて朗読する際は、文章の読みやすさを意識してみましょう。
字体は、旧字体よりも現代仮名遣いでひらがな主体の作品、文体は「文語体」よりも現代の話し言葉である「口語体」の方が断然読みやすくておすすめです。
また、海外作品は翻訳がわかりにくいものもあるため、簡潔で意味の伝わりやすい文章を選ぶといいかもしれません。
時間
長い朗読はどうしても聞き手に飽きられやすく、読む側も練習の際に手間がかかってしまいますよね?
はじめて朗読に挑戦する場合は、時間の短い作品がおすすめです。
作品選びでは、短編小説、詩やエッセイ、童話などがおすすめです。
最初は、5分程度を目安に短く文字数の少ないものから挑戦し、場面の切り替えや表現にアクセントをつけられるようになったら少しずつ時間を延ばしてみましょう。
内容
作品の主となる内容はもっともこだわりたい部分です。
朗読の場合、音だけで表現しなければならないので、難しい作品ではなく読み手も聴き手もイメージしやすいシンプルな内容を選ぶのがおすすめです。
起承転結がわかりやすいもの、"ツカミ"や"オチ"がわかりやすいほど印象に残りやすいですし、子ども向けならイラスト付きの作品もおすすめですね。
文学作品の場合は、文章を読んでみて心の変化がわかりやすいものほど表現のしごたえがあります。
まとめ
- シチュエーションを意識
- 有名・定番タイトル
- 読みやすい文章
- 短めの作品
- 内容がわかりやすいもの
というわけで、今回は朗読作品の選び方について紹介しました。
いろいろとポイントを挙げてきましたが、なんだかんだでいちばん大切なのは相手に伝える意識を持つことです。
目の前に相手がいるならその人たちに、マイクがあればマイクの向こう側の人たちを想像して朗読してみてください。
その上で、これらのポイントが多ければ多いほど、より作品の魅力が伝わるのではないでしょうか。
※【朗読入門】上手くなるのための本の読み方と表現のコツ【徹底解説】(2021.06.18)
ライター:ゆうき