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声優オーディションの基礎知識!応募前の確認ポイントについて

112.jpgオーディション基礎知識

オーディションに準備や対策は欠かせませんが、はじめて受ける人にとってはどんな流れで審査が行われ、合格するためには何が必要なのか?などなど、いろいろなことが気になりますよね?

そこで今回は、声優オーディションの基礎知識から応募の確認事項や手順について解説していきます。

応募前に改めてチェックし、万全の状態で臨みましょう。

オーディションの基礎知識

声優オーデションは大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれで求められる人材が多少異なるのが特徴です。

以下で、それらを確認していきますね。

キャスティングオーディション

キャスティングオーディションは、アニメやゲームといった作品のキャラクターを担当する声優を決めるもので「作品オーディション」とも言われますね。

公式ホームページから大々的に発表されるような一般公募のものから、業界内で行われるクローズドのものがあり、こちらは各事務所ごとで枠が決まっている場合が多いです。

CD等の収録音源で選考されるテープ審査、実際のスタジオで行われる実技・面接審査など募集や形態も様々です。

一般公募の場合、新人や若手を対象とするオーディションがほとんどで、どのオーディションでもキャラクターのイメージにもっとも相応しい人が求められます。

また、複数のキャストを決定する場合、主役を中心に声質などのバランスも考慮されるので運やタイミングも重要といえますが、どちらにしても人気作品であれば必然的に倍率は高くなりがちです。

オーディションによっては、出演権とあわせて最終的にプロダクションに所属できる特典がセットになっていることもあり、名前を売り込めるだけでなく経歴や実績にもつながるメリットがあります。

プロダクションオーディション

プロダクションオーディションは、対象となる声優事務所へ新たに所属する人材を選考するもので、「所属オーディション」とも言われます。

合格後の待遇には、「所属」「準所属」「預かり」「養成所特待生」など、評価に応じて今後の活動権利が与えられる場合が多いですね。

こちらは基本的に一般公募となるものの、開催されるタイミングは不定期なことが多いです。

それ以外では、毎年行われる付属養成所の所属審査や他事務所からの移籍で所属できる方法がありますね。

各プロダクションによって求める人材は異なりますが、事務所の強みを伸ばしたり、弱点を改善していくために必要な声優を発掘していきます。

作品オーディションに比べて将来性が重視されるため、持っている声質や人間性といった部分もチェックされます。

大手ほどハードルは高いですが、待遇によっては即所属が可能なため、毎年多くの応募者が殺到します。

応募前の確認事項

応募条件と期間

オーディションには、必ず応募資格や応募条件があります。

当然ながらここを満たしていなかったり、期日に間に合わなければ応募は無効とみなされます。

そのため、募集要項に記載されている事柄は細かくチェックしておきましょう。

【主なチェック項目】

  • 応募方法
  • 締め切り日
  • 年齢制限
  • 参加費
  • その他応募資格

大規模なキャスティングオーディションでは、合格後にレッスンやプロモーション活動等に参加できるスケジューリングが大切ですし、プロダクションオーディションでは、他の芸能事務所などに所属していないことが必須条件となります。

また、2022年度より成人年齢(18歳以上〜)が引き下げられるとはいえ、各オーディションによっては保護者の同意を求められるケースもあるはずです。

そうした諸々の条件をチェックし、期日までにエントリーできるよう早めに準備を整えておきましょう。

【声優オーディションの選び方】失敗しないための最低限のチェックポイント!(2020.04.02)

応募のチェック項目

次に、各審査での確認事項や応募の手順を解説していきます。

選考は基本的に、一次審査、二次審査、最終審査というように、各カテゴリーで分かれていて、それぞれ、プロフィール審査、テープ審査、実技・面接審査などが主流となっています。

プロフィール審査

いわゆる"書類選考"ですが、指定の応募フォームへアクセスしたり、PDFデータをプリントアウトしプロフィールを作成していきます。

このときに写真(バストアップ・全身など)の指定があれば、写真スタジオなどで撮影したものを添付しましょう。

画像データの場合は、指定の形式に沿ってデータ化していきます。

オーディション写真は最短で即日に仕上げることもできますが、実際のところは服装の準備やスタジオの予約で数日かかるケースがほとんどなので、これらを想定して準備しておく必要があります。

【書類作成のチェックポイント】

  • 記入方法(楷書で黒のボールペンなど)
  • 応募者記入欄
  • 保証人欄(保証人の直筆)

【写真作成のチェックポイント】

  • 服装の準備
  • スタジオの手配
  • サイズ(○cm×○cm)
  • 写真裏面に氏名を記入
  • ファイル形式
  • ファイルサイズ
  • ファイル名

また、オーディションによって参加費の振込のタイミングが異なる点も注意しておきましょう。

振込は、指定の銀行口座へ応募者名義の口座から送金することが通例です。

【声優オーディション】印象をアップさせる写真撮影と服装選びのコツ(2020.08.25)

テープ審査

テープ審査は、応募者が指定の原稿内容を録音し、音声をCDやデータ化して送付する形になります。

音声のため、必ず審査側が聞きやすいクオリティに仕上げましょう。

例えば、ノイズが混じったり音質が悪いものは正確に審査できませんし、CDやファイルが再生できない形式であれば審査すらしてもらえない可能性もあります。

また、指定があれば冒頭に氏名・原稿内容のタイトルなども忘れずに録音しておきましょう。

【テープ審査のチェックポイント】

  • 録音環境
  • 音声内容(氏名、原稿タイトルなど)
  • CD、ファイル形式
  • ファイルサイズ
  • ファイル名

【声優オーディション】書類&テープ審査で合格率を上げるポイント(2019.11.18)

実技・面接審査

実技・面接審査の場合、多くは参加者が現地の会場へ赴くことになります。

オーディションに応募する段階から、あらかじめ開催日の日時を考慮した上でアプローチするようにしましょう。

本番までのトレーニングはもちろんですが、体調を崩したり喉を痛めないことも大切ですね。

オーディションでは意外と待ち時間の方が長かったりするので、現地へ向かう際は水分も忘れずに持参しましょう。

【実技・面接のチェックポイント】

  • 体調管理
  • 服装の準備
  • 審査日時
  • アクセス方法
  • 宿泊先など(遠方の場合)

また、最近ではZoomなどを用いたオンライン形式の審査も増えたように、審査方法が変更となった際にも柔軟に対応できる通信環境を整えておくことも大切です。

まとめ

というわけで、今回は声優オーディションの基礎知識とチェックポイントについて紹介しました。

今ではオーディションも様々な形で行われているように、参加者側で事前に確認・想定をしてから応募することが大切です。

結果やパフォーマンスは個々の力量や運にもよりますが、どちらにしても情報は早めにキャッチして対策を立てておくと安心ですね。

ライター:ゆうき

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