声優・俳優
書類・テープ審査で合格するためのコツ
声優オーディションの選考方法には、プロフィールによる「書類審査」や声を聞くための「テープ審査」がありますね。
しかしながら、多くのオーディションでは一次審査や二次審査にあたり、ここで多くの人が落とされてしまうのも事実です。
写真を用意し、プロフィールを作成し、セリフを録音して...といったように、毎回準備には手間と時間がかかるだけに、せっかくなら選考を通過したいですよね。
そこで今回は、書類審査やテープ審査へ応募する前に知っておきたい合格率を上げるためのコツをご紹介します。
実践するだけで、クオリティがアップするだけでなく確実に合格に近づくはずなのでぜひ参考にしてみてください。
必須のオーディション対策
現在では、どの声優学校でもオーディション対策のカリキュラムやサポートが設けられていて、プロフィール作成やアプローチのコツを教えてもらえます。
それほど、声優志望者にとってオーディションスキルは必須になっているわけですね。
多くの応募が予想されるオーディションでは、一次審査の段階で書類やテープ審査が必ずといっていいほど設けられています。
そのため、応募者側としては書類や音源という限られたものでいかに良い印象を与えられるか?が重要になってきます。
また、大前提として応募条件や応募方法は遵守しておく必要があります。
※【声優オーディション】受ける前に知っておきたい合格のための基礎知識(2019.10.22)
以下では、こうしたポイントから改善できる方法を「プロフィール作成」「音源作成」に分けて紹介していきます。
プロフィール作成のコツ
プロフィール用紙には、趣味・特技、経歴、自己PR、志望動機などたくさんの項目があるように、一枚の用紙といえど応募者のあらゆることが読み取れるので、しっかりとしたものを仕上げましょう。
最低限、以下のポイントを押さえて相手の立場になって考えることが大切です。
- 字は綺麗に丁寧に書く
- 文章は簡潔でわかりやすく
- 個性や人柄が伝わるようにする
当たり前なことですが、字が汚ければ読みにくいですし、結論として何が言いたいのか分からなければ相手に伝わりにくいですよね。
内容を詰め込みすぎたり、曖昧な表現を使うのは避けてできるだけ簡潔にまとめましょう。
また、自己PRで頭を悩ませる人も多いかもしれません。
ここは、当たり障りのないテンプレートな内容よりも、過去の実体験から感じたことや誰にでも共感されやすい身近なことを交えて伝えた方が印象に残りやすく、動機やきっかけも、"そのときにあった出来事"を具体的に切り取って書くとオリジナリティがあって伝わりやすいものになるはずです。
また、プロフィールに添えるものとしてオーディション写真が必要になりますね。
基本的には「バストアップ」と「全身」の2種類を用意することになります。
サイズや○ヶ月以内のものなど、指定された項目をよく確認しておきましょう。
プロフィール用紙で最初に目を引くところになるため、ほぼ第一印象といってもいいくらい写真は重要なポイントです。
撮影時は、服装、髪型、メイクといった部分には細心の注意を払い、できるだけリラックスして臨むことで良い写真が多く残せるはずです。
オーディション写真では、「明るさ」「若々しさ」「清潔感」を意識することがおすすめです。
※【声優オーディション】印象をアップさせる写真撮影と服装選びのコツ(2020.08.25)
原稿読みのコツ
テープ審査とは、指定のセリフを録音し、CDや音声データにして応募し選考されるものをいいます。
課題のテキストが用意されることが多いですが、ここでポイントなのは相手の求めているものを聞かせることが大切です。
もちろん、音質や収録環境にはこだわって相手が聞き取りやすいクオリティに仕上げることも大切です。
向こうはこちらの声を初めて聞くわけですから、作った声ではなく自然な声を意識しましょう。
事務所や養成所オーディションの場合は、役柄的にも細かく設定されているわけではないですし、「喜怒哀楽の感情表現ができるか?」「声が張れているか?」「滑舌は問題ないか?」など、一次や二次審査ではこうした基本的な部分が見られているはずです。
また、読解力も重要で、セリフの原稿に目を通したときに必ず実践してほしいのが心の変化を探すことです。
多くは前後の文章からその行間で心情が変化していて、こうした心の変化にあわせて気持ちを変え、各セリフでそれを相手にわかるように声として変化をつけることが大切です。
この変化が感じられないと、読解力や表現力が乏しいと見られてしまいますね。
また、テープ審査では冒頭に「〇〇です。」と名前を名乗るよう指定されていることがあります。
たかだか名前と思うかもしれませんが、第一声がスパッと決まるとその後も"切られず"に最後まで聞いてもらいやすくなります。
聞く側は業界関係者であって、声を少し聞いただけですぐに判断できてしまうため、冒頭の入りから"つかみの意識"を持っておくとより印象に残りやすくなります。
大前提として、テープ審査は声が磨かれていなかったり滑舌が悪ければ問答無用で落とされてしまいます。
上記のポイントを意識した上で、基礎的な力もしっかり身につけおくことが大切ですね。
※【オーディション合格のポイント】審査目線で考える第一印象の重要性(2020.02.04)
まとめ
というわけで、今回は書類・テープ審査の合格率を上げるためのおすすめポイントを紹介しました。
基礎的な力を磨いた上で、相手の求めることが理解できるとよりアプローチの質も上がってきます。
選考を通過し、次のステップへ進める機会が増えていくのでぜひ実践してみてください。
ライター:ゆうき