声優・俳優
声優オーディションで受かる人の特徴は?【経験者談】
声優を目指す上で、誰もが一度は経験するのがオーディションですよね。
当然、倍率の高いものほど多くの人が参加するため、合格することはかなり困難ですし、テストのように"決まった答え"がないからこそ、どうアプローチして良いかわからない人も多いかもしれません。
しかし、多くの合格者にはある共通点があり、この要素を身につけることが合格率を高めるポイントでもあると思っています。
そこで今回は、オーディションに受かる人の特徴と合格のためのポイントについて解説していきます。
僕自身も過去に審査で合格し、これまでそうした人もたくさん見てきた結果自信を持って紹介できることです。
ぜひ、この記事を参考にして今後のオーディション対策に活かしてみてくださいね。
受かる人の特徴
- 現場で使える力を持っている
- 審査側の意向にマッチする
- 人間的な魅力がある
オーディションは大きく分けると、「キャスティングオーディション」と「プロダクションオーディション」の2種類があり、それぞれにどういった人材を求めるかの基準は異なりますが、どちらでも言えるのは、これらの要素が多くの合格者にあるということですね。
とはいえ、やや抽象的なものもあるので以下で詳しく解説していきます。
現場で使える力を持っている
現場では、たとえ新人であろうとプロとしてみられます。
そうしたときに、最低限の声や技量がないと収録に支障が出るだけでなく作品全体のクオリティも損なわれますね。
また、プロダクションに所属すれば、その会社やタレントのイメージも下がってしまいます。
そうしたことを考えても、基礎である発声、滑舌、感情表現は必ず身につけておくことが大切です。
声や滑舌が磨かれていなければ、そもそも審査の対象にすらならない可能性が高いですし、頭で考えながら演じても相手の心を打つような表現はできませんよね。
また、原稿を手に取ったときに必ず実践してほしいのが心の変化を探すことです。
セリフがある原稿の多くに用意されていて、基本的に前後の文章から行間で心情が変化しています。
こうした心の変化にあわせて気持ちを変え、各セリフでそれを相手にわかるように声として変化をつけることが大切です。
この変化が感じられないと、読解力や表現力が乏しいと見られてしまいますね。
合格者の多くはこうした変化に気付き、それを磨かれた声と滑舌、ストレートな感情でしっかりと伝えています。
審査側の意向にマッチする
当然といえば当然ですが、受かる人は審査側のイメージに相応しい人ですよね。
なので、このへんはタイミングや巡り合わせもありますし自分自身の力で及ばないことも出てきます。
最近ではレッスン上がりの声優志者も多いため、「こう喋っちゃだめ」「こうアプローチすべき」といったイメージが染み付きやすいですし、周りと違ったことをして失敗ができないと感じる人も多いかもしれません。
これはキャスティングオーディションの場合ですが、受かる人の中にはあえて"周りに合わせない"ことを意識する人もいます。
一般的なイメージに合わせることも"ハズさない"一つの選択肢ですが、何パターンか用意してきた中の一番"おもしろそうなもの"を出してみるのも誰かの共感を得るかもしれません。
プロダクション審査の場合も、各事務所やタイミングによって欲しい人材は異なりますし、たとえば、A事務所で落ちてもB事務所で所属できた人もたくさん見てきました。
こうした審査側の求めているであろうポジションにスポッと入ることができれば、その後も積極的に現場に出るチャンスがあるかもしれないので、自分の強みや業界の需要を研究してみることもおすすめです。
魅力がある
今の時代、人気声優となれば自身のキャラクター性も見られがちで、公私に限らず世間から注目を集めますよね。
そうした時代の変化から、今後も人として魅力的なことはとても重要だと思います。
かなり広い意味で「魅力」と書きましたが、受かる人には必ず何かしらの惹かれる要素があるということですね。
「声」や「ルックス」は聞く人・見る人を惹きつけますし、そのタレントの人格や言動といった「キャラクター」はファンの人を惹きつけます。
また、これまでに培った特技や実績は、新しい仕事につながるきっかけになるかもしれません。
オーディションでも、こうした魅力がたくさんあるほど武器になりますし、顔出しの機会が多いものほど重視されるかもしれません。
最近では、SNSのフォロワー数も関わると言われているように、時代やニーズに合わせて自分の商品価値を高めることがとても重要だったりしますね。
まとめ
今回は、オーディションに受かる人の特徴と合格のためのポイントについて紹介しました。
合格を勝ち取るのは決して簡単なことではないですが、自分を一歩引いて観察したときに新しいプローチの仕方が見えてくるかもしれません。
現時点で足りない部分があれば、ぜひ今後のアプローチの参考にしてみてください。
※【オーディション合格のポイント】審査目線で考える第一印象の重要性(2020.02.04)
ライター:ゆうき