声優・俳優
ボイスサンプルがさらに良くなる!気をつけるべき必須ポイント
声優やナレーターの宣伝素材として欠かせないのが「ボイスサンプル」ですが、はじめて作成する人とっては具体的などんなものを作るべきか悩むことも多いのではないでしょうか?
声は十人十色なように、ボイスサンプルにも「こうあるべき!」という答えはありません。
ですが、はじめて原稿や構成を練る際には最低限おさえておくべきポイントがあり、これはサンプルの印象をさらにブラッシュアップできるコツでもあります。
そこで今回は、ボイスサンプルがさらに良くなる作成のための必須ポイントについてをご紹介します。
これらを気をつけながら、ぜひ原稿や構成を考えてみてください。
ボイスサンプル作成にあたって
まず良いボイスサンプルを作るにあたって、以下の3つはこだわりましょう。
- 体調
- 環境
- 音質
喉の状態や体調が悪いと、声枯れや集中力の欠如からリテイクの原因にも繋がりますね。
また、口内がべたついているとリップノイズの原因にもなるため、収録に向けて体のコンディションを整えておくことが大切です。
※【リップノイズ】原因と抑える方法を徹底紹介(2020.09.17)
また、個人の場合は収録環境にも気を使う必要があり、できる限り反響音や雑音が入らないように工夫することがおすすめです。
可能であればしっかりとした防音・吸音設備のあるレンタルスタジオを利用すると反響がグッと押さえられてまとまりのある声に仕上がりますね。
そして音質ですが、これは使用機材によって随分変わってきます。
自宅で収録する場合は機材を一式揃える必要がありますが、おそらく少数派だと思うのではじめのうちはレンタルスタジオにある機材を利用することがおすすめですね。
また、所属している人の場合は、基本こうしたことはすべてプロダクションが協力してくれます。
この3つの要素が揃っていないと、せっかく良いものが録れても聞き取りにくい声になってしまいますよね。
それは聞く側にとっても不快なものになってしまうので、良い収録ができる状態をしっかりと準備しておきましょう。
それでは、以下でサンプル作成で気をつけるべきポイントを挙げていきます。
※【声の収録をするには?】宅録・DTMに必要な機材と選び方のポイント!(2020.08.18)
作成の必須ポイント
弱点は避ける
サンプル原稿を作る際は、自分が苦手なものはできるだけ避けた方が無難です。
例えば、苦手な専門分野だと慣れない単語が多く入っていますし、自分自身でも内容をイメージしにくいはずです。
なので、どちらかといえば自分の実体験と重なるものや知識のあるジャンルから原稿を選定するのが表現もしやすくておすすめです。
また、苦手な滑舌や単語なども上手く工夫して外していくとリテイクも少なくなるはずです。
- 苦手な分野・ジャンル
- 苦手な滑舌
- 不慣れな役柄
- 作った声
- 続かない声・音域
バリエーションを増やすのも大切ですが、まずは自分が得意なことやできることをチョイスしていきましょう。
コンパクトにまとめる
ナレーションやセリフは、30~40秒を超えると聞く側も長く感じてしまいます。
多くのボイスサンプルは、1つが20秒前後でまとまっているものが多いですよね。
内容にこだわるとどうしても原稿が長くなりがちですが、聞く側に声のイメージを掴んでもらうことが大切なので、なるべくコンパクトにまとめることを意識してみましょう。
自分の声がぴったりハマる内容だと短くても印象に残りやすいですね。
人柄が伝わるようにする
ボイスサンプルによっては「フリートーク」が添えられていることもあるように、自分のサンプルにも取り入れようか悩む人も多いかもしれませんね。
フリートークは、ナチュラルトーンや人柄を知ってもらうためのものなので、話の内容自体にこだわりすぎないようにしましょう。
聞く側も、会ったことのない人と仕事をするわけなので、どんな人なのかイメージしやすいものがいいです。
もちろん、面白い話や関心のあることなら聴いてもらえるかもしれませんが、基本は自分の好きなもの、好きなこと、日常生活の出来事など、"素の自分"が出しやすい内容がおすすめです。
被らない
当たり前かもしれませんが、それぞれのサンプルで似たような内容にならない方が望ましいです。
セリフであれば年齢層や性格、ナレーションであればジャンルなど、バリエーション豊かに揃っていた方が聞く側にとっても毎回新鮮味があり声の違いもわかりやすいはずです。
とはいえ、あまりにも広げて数が多くなると"強み"が見えにくくなるので、はじめのうちは良いものに厳選して変化がわかるものを揃えてみるのがおすすめです。
まとめ
というわけで、今回はボイスサンプル作成で気をつけるべき必須ポイントについて紹介しました。
サンプルは、いわば"声の名刺"であり、相手に知ってもらうことが肝心ですよね。
ただただ自己満足な内容になってしまわないように、一つ一つ意味のあるものに仕上げていくときっと良いものができるはずです。
※【ボイスサンプルの作り方】作成前に知っておきたい必須の基礎知識(2021.04.24)
ライター:ゆうき