声優・俳優
滑舌が良くなる絶対におすすめ簡単トレーニング
声優・ナレーターを目指す人にとって避けては通れない道が「滑舌練習」ですよね。
おそらく多くの人が苦戦するように、筆者である僕自身も、苦手な言葉や音の不明瞭な点が多々ありました。
とくに、口を大きく開けて喋ることができていなかったため、声がこもったり、聞き取りづらいと言われた思い出があります。
しかし、あるときに教わった練習方法を継続したところ、その日から滑舌が大きく改善されていったんです。
そのおかげもあって、苦手なポイントが克服できただけでなく、過去にはオーディションや養成所審査でも良い結果が出てプロダクションにも所属することができました。
そうした自身の経験から、自信を持っておすすめできる滑舌トレーニングだと思っています。
そこで今回は、滑舌を良くしたい人におすすめの効果的な練習から超手軽にできるウォーミングアップメニューまで紹介します。
通常のトレーニングでは、イマイチ効果が実感できないという人はぜひ参考にしてみてください。
滑舌を鍛えることの隠れたメリット
滑舌を鍛えることで得られる恩恵は、発音が良くなるだけではありません。
声優志望者にとっては、そのほかにもたくさんのメリットがあります。
マイク乗りが良くなる
口の形や舌の位置が改善し顎が開くことで、音が明瞭になるだけでなく声のトーンも明るくなり、マイク乗りが良くなる効果が期待できます。
マイク乗りとは、マイクを通したときに自分の声が埋もれず際立って聞こえることで「音抜けが良い声」とも言われますね。
もちろん、これは個々の声質や発声によって大きく左右されますが、滑舌が磨かれることでもマイクに乗りやすい声へと近づくことが可能です。
パフォーマンスの向上
滑舌に不安があると、本番では緊張につながり、原稿読みでもその部分に意識が削がれてしまいますよね。
その結果、本来やるべき感情や表現のアプローチが疎かになってしまいます。
ですが、滑舌に自信がつくことで自然と演技にも集中でき、全体的なパフォーマンスの向上にもつながります。
一見すると遠回りな基礎練習ですが、ここを磨いておくことは後々大きなメリットがありますね。
印象アップ
聞き取りにくい音は、聞き手からしても集中力を使いイライラする原因にもなりますし、はっきり喋ろうとすればきごちなく不自然な印象を与えてしまいますよね。
さらに、現場ではリテイクの原因にもなり、共演者やスタッフにも迷惑がかかってしまいます。
しかし、流れるようにスラスラ喋れると、読み直しによる余計な時間を使うこともなくなり、全体のまとまりがかなり良く見えます。
老化防止
年齢は口周りに出やすいと言われるように、表情の筋肉が落ちてくると頰がたるみシワの原因にもなります。
しかし、口輪筋や頰筋など口周りの筋肉が鍛えられることで、表情が豊かになり若くみられることにもつながりますね。
おすすめ滑舌トレーニング
滑舌棒トレーニング
滑舌を鍛える上でぜひおすすめしたい練習が、「滑舌棒」を使ったトレーニングです。
滑舌棒といっても、持っている人は少ないでしょうし僕の場合は丸い割り箸を代用してました。
太く角ばったものでない方が口への負担が少ないと思います。
練習方法は簡単で、これを横向きに歯でくわえて喋り続けるだけです。
「外郎売を全文言い切るまで」「ア行~ワ行までを〇セット」というようにその日の課題を決めて行うのがおすすめですね。
いろいろ試した中で、個人的にはこの練習がかなり負荷もかかって効果的だと感じました。
しかし欠点としては、やりすぎると唇や口角を切ってしまう可能性があることです。
また、口周りの筋肉にも負担がかかるので、無理をせず適度に行うのがいいでしょう。
滑舌棒よりも口を痛めにくいアイテムとして、「Be-Vo(ビーボ)」のボイトレグッズもおすすめです。
こちらの方が、練習できるバリエーションも豊富で負荷が軽めなので入門的な意味でもありな気がします。
舌トレーニング
滑舌棒より手軽にできるのが舌トレーニングです。
舌には「舌筋(ぜっきん)」と呼ばれる筋肉があり、「か行」「さ行」「た行」「な行」「ら行」といった子音の発音ではとくに重要な部分です。
やり方はとてもシンプルで、舌を口の中で円を描くようにぐるぐると回すだけです。
時計回り、反時計回りにそれぞれ20回ずつ行えば舌のウォーミングアップにもなりますね。
声を出さずにできるので、気づいたときにぐるぐると運動するようにしてみましょう。
以下では、舌トレーニングについてさらに詳しく紹介しています。
※【舌トレーニング】おすすめの滑舌練習5選!(た行・な行・ら行)(2021.11.15)
表情筋ほぐし
緊張したときや寒い時期になると、どうしても顔の筋肉が硬直してしまいますよね。
そんなときに、頰筋(ほおきん)や口輪筋(こうりんきん)など、表情筋をほぐす運動がおすすめです。
こちらも方法は簡単で、両頰に手のひらを当ててぐるぐると20回まわしてみましょう。
表情筋を和らげる効果があり、口角もクッと上がりやすくなります。
※【表情筋トレーニング】鍛えると滑舌も良くなる!様々なメリットとおすすめの練習法(2020.01.24)
まとめ
というわけで、今回は滑舌改善におすすめの練習とウォーミングアップメニューを紹介しました。
トレーニングの効果が表れると、それが結果に繋がり自信にもなるはずです。
そうして自信がつくことで、声もさらに前に出るようになり様々なことがプラスに働くはずなので、これからも引き続き滑舌練習に取り組んでみてください。
ライター:ゆうき