声優・俳優

声優を目指すことの現実とメンタルの保ち方

96.jpg対策と心構え

毎年声優を目指す人がいれば夢を諦める人もいるように、みなさんも声優を目指すことについて真剣に考えたことが一度はあるかもしれません。

「声優はメンタルも大事」と言われるように、特殊な業界の中個人で活動していくのは精神的な負担もかなり大きいです。

そのため、非常に大切になのがメンタルの維持ですね。

声優的なスキルはもちろんのこと心の持ちようもすごく大切ですが、学校や養成所のレッスンではあまり教わることがないかもしれません。

そこで今回は、声優ならではの大変さを取り挙げた上で、目指す人に向けた心の保ち方について紹介していきます。

声優になるまでの大変さ

声優になるまでには、何かとお金や時間の確保が大変だったりしますよね。

例えば、学費や生活費、そのためのアルバイトなど。

今ではほとんどの人が学校や養成所へ通うことと思いますが、いざ声優を目指したとしても学業以外にもたくさんの悩み事が増えてきます。

また、こうした環境へ行けば人間関係で悩む人も少なくありません。

毎日同じ場所・同じ人と接していれば、どうしても他人と比較してしまうこともありますし、毎回時間をかけて準備するオーディションで結果が出ないこともザラにあります。

自身のスキルアップはもちろん、こうした"下積み時代"をいかに乗り越えていくかも声優になるためには欠かせません。

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声優になってからの大変さ

いざ声優になれたとしても、その後もたくさんの苦労があります。

声優は事務所に所属したとしても、会社員のような雇用契約には至りません。

そのため基本的には「個人事業主」として活動する自営業者になります。

福利厚生もなければ決まったボーナスもないので、毎月の収入は常に不安定で安定した生活を送りにくいです。

また、仕事の入るタイミングも不定期かつ突発的なものが多いため、私生活の予定を立てにくいデメリットもありますね。

あわせて、毎回違った現場に赴くことが多く人との交流も盛んな業界です。

こうしたことから、かなり不安定で流動的なワークスタイルとなり、それが私生活やメンタルにも大きな影響を及ぼすケースも少なくありません。

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おすすめの心の保ち方

これらはあまり実感しにくいことかもしれませんが、それでも今後みなさんが声優を目指す過程で悩んだときに、少なからず以下のような考え方や習慣が心を軽くしてくれると思います。

ぜひ参考にして、今後の進路や私生活に役立ててみてください。

日記をつける

例えば、日々のレッスンや私生活で感じたこと、日課としているトレーニングの成果を日記やメモに書き記しておくことはおすすめです。

小さなことですが、一日一日の練習が継続しやすく、努力が重なれば重なるほど読み返したときに達成感を味わえて自信にも繋がります。

また、日々の感想や気づいたことを書き添えておくと、練習のアプローチのヒントになったり、長い目で見れば"そのとき"の自分のメッセージが後々人生の宝物にもなります。

瞑想をする

瞑想は、声優学校や養成所のレッスンでもリラクゼーションとしてよく取り入れられています。

忙しくなればなるほど自分の時間を作りにくいですが、例えば、130分の時間を瞑想に当てるだけでも心が軽くなり睡眠に移行しやすくなるメリットもあります。

また、集中力を磨きたい、プレッシャーに強くなりたいという人にもおすすめですね。

実際に行うときは、暗く静かな環境でお風呂上がりや睡眠前などに行うのが効果的です。

最初はつい考え事をしてしまいますが、頭を空っぽにしてひたすら呼吸に集中することがポイントです。

最初は短い時間でもいいので、慣れてきたら時間を少しずつ延ばしていきましょう。

  1. 目を閉じて鼻先に意識を集中
  2. 7秒間:鼻から息を吸う
  3. 7秒間:口から息を吐く
  4. ②③を腹式呼吸で繰り返す
  5. 集中力が切れたら休憩を取るのがおすすめ

他人と比較しない

オーディションや審査などを意識すれば、他人と比較したり現状の自分を蔑んでしまうこともあるかもしれません。

しかし、暗い気持ちのままではお芝居や声も暗くなってしまいます。

それよりも、今日努力すれば確実に追い越せる存在は"昨日の自分"です。

悩むよりも、今やるべきことをやることが将来の結果を変えられる方法ですね。

初心を思い出す

声優を目指していれば苦しいことや辛いことの方が圧倒的に多いですが、それでも頑張って乗り越えないといけない壁もたくさん出てきます。

そんなときこそ、自分が声優を目指した動機や理由を思い返してみてほしいです。

初心の気持ちは、今の自分を支えてくれるきっかけになり、いざというときに頑張れるエネルギーになってくれます。

失敗も経験と考える

「夢は諦めないことが大事」と思いがちですが、必ずしも続けることだけが選択肢でもありません。

だからこそ、「失敗してもいい」と考えられれば、日頃の行動にも積極的になれてチャレンジしていくことができます。

目指すにしても、諦めるにしても、自分が納得できる毎日を送れることが大切ですね。

僕は役者に限らず、"世界は失敗してもいいようにできている"と思います。僕も一度は大失敗しましたが、自分のために頑張り続けていれば、きっと誰かが見てくれていて、どんな失敗もいつかは取り戻す機会に恵まれると信じています。

出典:『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』p.72 鈴村健一 出版:主婦の友インフォス

まとめ

というわけで、今回は声優を目指すことの大変さと心の保ち方について紹介しました。

実力やスキルはすぐには伸びませんが、心は今からでも変えることができ、それが習慣になればきっと形になって表れるのではないでしょうか。

今後の進路や私生活でも、ぜひ心のケアを大切にしていってください。

ライター:ゆうき

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