声優・俳優
声を強くする!おすすめ発声練習
日頃から自分の声が弱い・小さい感じ、周りから聞き返されたり指摘された経験がある人も多いのではないでしょうか?
声を強くするには発声練習が欠かせませんが、実際のところ、それ以外にも今の声を改善できる方法はたくさんあるんです。
そこで今回は、これまでに僕自身が培ってきた発声練習や声を良くするちょっとしたコツなどをもとに声が強くなるアプローチ方法について紹介します。
声は、大きく分けて肉体と精神の2つのアプローチから改善する必要があります。
ぜひ、以下の方法から実践してみてください。
声を強くするポイント
声を強くしようと、これまでいくつかのトレーニングを実践して挫折したという人も多いかもしれません。
ボイストレーニングを続ければもちろん改善できる点もありますが、単純にそれだけでは克服できないケースもあると思っています。
例えば、声優学校や養成所では発声練習と並行して、人前で表現できるまでのプロセスとして演技基礎や感情解放といったレッスンがあります。
これは、自分の内側にある抑圧された感情を100%解放するためのアプローチで、恥じらいを捨てたり、余計な緊張を緩和したりすることで充分なパフォーマンスを発揮できるためのレッスンです。
これが声を強くすることとどう関係があるのか?ということですが、内面がオープンになることで表情が明るくなり、それが声や喋りにも良い影響を与えるということです。
例えば、日常会話でも表情や感情を豊かに出せる人は周りの興味を惹きやすいですし、話も魅力的に感じますよね。
心を表に出せることで、自然と言葉にもテンポや抑揚が生まれ、声が前に出るようになるわけです。
そのため、声を強くするためには肉体的なトレーニングとあわせて感情的なアプローチも大切ということになります。
以下で、それらを踏まえたトレーニングを紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
おすすめ改善法
壁を使った姿勢矯正
姿勢が良くなることで、ブレスが伝わりやすくなり声に厚みが出てきます。
音圧が増すことで、空気を響かせられるいわゆる"声を張る"という発声がしやすくなりますね。
こちらは、まっすぐな壁さえあれば1日3分でできるトレーニングです。
胸を開いて背筋をピンと伸ばし、壁に背中を付けてかかとから頭頂まで体の中に一本の棒を通す意識で行ってください。
毎日継続的に行うことが大切で、終わったときに姿勢がまっすぐになっていることを実感できるのでぜひ試してみてくださいね。
【ポイント】
- 顎を引いて両足を肩幅くらいに開く
- 後頭部、肩甲骨、お尻、かかとをつける
- 3分間壁に沿って姿勢をキープ
ブレストレーニング
強く安定した声を出すにはブレスコントロールが不可欠です。
呼吸が維持できることで、声がヨレたり息切れすることがなくなるため、長めのセリフや文章でもしっかりと発声することができます。
以下の記事で、腹式呼吸の基礎から喉を開くブレストレーニングまで、自宅でできるたくさんのトレーニングを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
※【ブレストレーニング】自宅でできるおすすめの音を出さない練習5選(2021.04.18)
あくびの発声
「あくび」をするときは、誰でも自然と喉が開くように、この状態のまま「あー」と声を出してみましょう。
このときに喉が締らず痛めないことはもちろん、顎が下がることで声にブレスが乗りやすく厚みのある声になりますね。
あくびの発声状態を確認することで、喉を開いた自然な発声が身につきやすくなります。
ドッグブレスの発声
ブレストレーニングの中にある「ドッグブレス」に、発声を加えて行う練習です。
お腹の膨らみヘコみを使いながら「ハッ!、ハッ!、ハッ!...」と声を乗せて発声していきましょう。
ポイントは、お腹で呼吸するイメージですね。
声のアタック音と声量アップにもつながるので、かなり効果的に鍛えられる発声トレーニングです。
外郎売トレーニング
最後に、イメージトレーニングも兼ねた複合的な「外郎売」の発声トレーニングです。
外郎売の内容は「薬売りの口上」ですが、これを実際に売り手の気持ちになって読み上げてみましょう。
一文一文の内容を理解しておくことはもちろん、読み上げる際は目の前の聴衆を想像しながら外郎の魅力を最大限アピールするよう心がけてみてください。
たくさんの人に買ってもらえるように、声に躍動感や活気を乗せることがポイントです。
体や表情を豊かに動かすことで、声にもテンポや抑揚が乗りやすくなるはずです。
少し難しいですが、一つの参考として「落語」がとても勉強になるのでおすすめですね。
※外郎売の練習で絶対におすすめの方法6パターン【原稿読み上達】(2020.06.20)
まとめ
というわけで、今回は声が強くなるおすすめの練習方法について紹介しました。
声を明るく張りのあるものにしていくためには、肉体的なトレーニングとあわせて心を外に出すアプローチが大切です。
どちらも豊かな声に欠かせない要素なので、ぜひ継続的に取り組んでみてください。
※話し方が上手くなるテクニックをナレーターが紹介!ポイントは〇〇(2020.03.10)
ライター:ゆうき