声優・俳優
滑舌を効率よく治すためのトレーニングのコツ
声優志望者にとって必要不可欠な練習が滑舌ですが、苦手な発音をなかなか改善できないという人も多いのではないでしょうか?
おまけに地道なトレーニングだからこそ、モチベーションを保つのも難しいですよね。
ですが、正しい方法でアプローチすれば滑舌はすぐに改善できることでもあるんです。
そこで今回は、滑舌を良くするための練習の取り組み方について解説していきます。
練習に効果を感じられないときはぜひ参考にしてみてください。
滑舌が悪い原因
滑舌が悪いときにどういった対処をすべきかですが、まずは自分の声を聞いて原因を解明することが大切です。
例えば、口が横に開きがちなベタついた喋り、声が暗くこもりがちなボソボソ喋り、息が漏れたような発音といったように思い当たること挙げてみましょう。
もしわからなければ、実際にワークショップに参加してアドバイスを求めたり、ボイスレコーダーでプロのアナウンサーやナレーターと聴き比べてみるのがおすすめです。
滑舌のほとんどはトレーニングで改善できることですが、なかにはこうしたアプローチでは治らないような顎関節や歯列に問題がある場合もあります。
身近なレッスン講師や専門医に相談し、できるだけ早いうちに対処法を見つけておくことが滑舌の早期改善に繋がりますね。
トレーニングの取り組み方
滑舌で重要となる部位は、「唇」「舌」「顎」「歯」「表情筋」「腹筋」です。
日本語では、清音「あ行〜わ行」の他にも、濁音「が行〜ば行」、さらに鼻濁音「か゚行」などありますが、それぞれの発音ごとに使う部位が異なりますよね。
とかく同じような練習を繰り返してしまいがちですが、トレーニングに取り組む際は、先ほどの問題点からどこの部位を改善すべきかを考え、重点的にアプローチしていくことが大切です。
また、単純に練習量を増やしたり大きな負荷をかけることによって改善する人も多々いますね。
とくに、「あ行」は日本語発音でもっとも多く使われる母音(a、i、u、e、o)にあたります。
ここを鍛えることで様々な音が明瞭になりますね。
※【滑舌を劇的に良くするコツは「あ行」】母音の改善方法をナレーターが解説(2020.01.19)
次に、子音で頻繁に使うのが「舌」ですが、各音ごとに使う部位も異なります。
舌の根元から順番に「か行」「な行」「た行」「さ行」となり、「ら行」は舌先の上下運動となりますね。
これらの子音が弱いと感じる人は、舌の当たるポイントを見直し「舌筋(ぜっきん)」を鍛えることで改善しやすいです。
※【舌トレーニング】おすすめの滑舌練習5選!(た行・な行・ら行)(2021.11.15)
継続と負荷
声優やナレーターなど多くのプロが口にするのは、練習は1日、1週間、1ヶ月と続かなくなれば瞬く間にその力が落ちてしまうことです。
滑舌は、筋力トレーニングと同様に継続することが大切であり、辛いと感じるさらにもう一歩先まで負荷をかけることで大きく成長できるものですね。
これまでの練習を見直し、目的に沿った内容へと工夫してみることも大切です。
まとめ
今回は、滑舌改善のための練習の取り組み方について紹介しました。
原因を見つけ、改善すべき部位へしっかりとアプローチをすることで大きな効果が期待できるので、ぜひ今後のトレーニングに活かしてみてください。
※【滑舌上達法】練習のコツやおすすめグッズまでをまとめて紹介【まとめ】(2020.11.16)
ライター:ゆうき