声優・俳優

【声優の専門・業界用語】レッスンの前に知っておきたいワード集

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声優学校や養成所のレッスンでは、講師から指摘やアドバイスをもらう場面が必ずありますが、そこで出てくるのがちょっとした専門用語や業界用語です。

以前の僕自身もそうでしたが、演技未経験者にとってははじめて聞く言葉も意外と多かったりするんです。

そこで今回は、声優レッスンで耳にすることの多い専門用語や業界用語について紹介していきます。

進学後、あるいは現場に出てからいざというときに役立つ知識なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

声優レッスンの頻出用語

張る

声が小さかったりこもりがちなときに、よく「声を張れ」と指摘されます。

もちろん、ただボリュームを出せば良いというわけではなく、音圧によって周りの空気を振動させ声を響かせるという意味になります。

立てる

レッスンでは、言葉を立てるという意味で使われます。

具体的にいうと、抑揚や緩急による強調や変化を加えて、その言葉を際立たせることが大切です。

一拍・半拍

いわゆる、一呼吸・半呼吸という意味で、朗読・ナレーションなどの原稿読みで使われることが多いです。

「そこは一拍置いて」と言われたら、一呼吸の間を取るイメージですね。

平板、頭高、中高、尾高

こちらは、言語の発音タイプを表した用語になります。

日本語アクセントには、主に平板、頭高、中高、尾高の4タイプがあり、言語の各音節でアクセントを付けるべき部分が異なります。

とくに、方言や訛りがある人がアクセントの指摘をうけやすいですし、原稿読みに慣れていない人にありがちなミスとして冒頭を頭高で入ってしまうクセが見られます。

それぞれの発音タイプについては、以下の記事を参考にしてみてください。

【平板型・起伏型とは?】日本語アクセントを種類別に細分化!(2021.08.31)

【日本語アクセント】頭高(あたまだか)の原因と原稿読み上達ポイント(2021.10.25)

もぐる

先ほどの頭高傾向とは逆に、音が下からもぐって入ってしまう意味です。

喋りのクセがあったり、情感たっぷりに読もうとするクセがある人ほど、ナレーションレッスンで指摘されることが多いですね。

アテる

外画やアフレコなどで映像に合わせて声を当てることを指します。

また、口パクよりも声が先にあがってしまうことを「パクる」、後ろに残ってしまうことを「こぼす」と言います。

アフレコでは、基本的にコンマ2秒程度こぼすくらいが理想とされています。

ト書き

台本内に書かれた作品のシーンを解説した文章のことで、カット割りやセリフと並行して記載されていますね。

場面転換やカメラワーク、キャラクターの動きに表情など、セリフだけではわかりにくい部分に解説が添えられています。

ナメる

"マイクを舐められるほど"という意味合いから、マイクに近い距離で声を入れることです。

通常、声をアテるときは30cm程度離れて行うものの、モノローグや息遣い(...」「?!」など)を入れるときによく使われる技法ですね。

吹く

マイクに対して強く息を吹いてしまうことを指します。

また、その際に「ボッ」というようなノイズが入ってしまうことで「マイクを吹いた」と指摘されることが多いですね。

マイクに近づきすぎたときや「さ行」「た行」「は行」で起こりやすい現象です。

割れる

収録した音声が割()れたような状態のことを言います。

マイクに近い距離で大きな声を張ったときに起こりやすく、適正値を超えた音圧がかかった瞬間に音が潰れてシャリっとしたようになりますね。

収録ブースでは実感できませんが、マイクを通したミキサールームではかなり大きな音になって聞こえてしまいます。

マイクワークに慣れるまでに犯しがちなミスですが、機材トラブルの原因にもなるため注意が必要です。

ガヤ

いわゆる、台本に書かれていないセリフや役名の声で、顔出しの撮影ではモブやエキストラと呼ばれたりもしますね。

街頭の喧騒やコンサートの歓声など、その場の雰囲気に合ったアドリブ力が求められます。

セリフを録り終わった後に別録りとして行い、必要なパートに適切な人数のキャストが入れ替わり立ち代り参加していきます。

カフ

「カフボックス」の略で、マイクのON/OFFやレベル調節が手元でできる機材です。

キャラクターボイスやナレーション、ラジオ番組の収録で使用することが多く、収録ブースとミキサールーム間のトークバック機能も果たしてくれます。

機種は様々ですが、使い慣れていくことで円滑に収録を進められる便利さがありますね。

カフボックスとは?声優・ナレーター志望者が知っておきたい基礎知識(2020.09.19)

まとめ

今回は声優レッスンで使われることの多い専門用語・業界用語を紹介しました。

この他にも、まだまだたくさんの用語があますが、レッスンで聞いたこと学んだことは忘れずにインプットしていきたいですね。

【専門&業界用語30選】声優・ナレーター志望者の基礎知識(2019.10.19)

ライター:ゆうき

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