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リップノイズの原因は?マイクに乗せないための必須対策

76.jpg綺麗な声へのアプローチ

声の仕事をしていると気になるのが「リップノイズ」ですよね。

聴く人にとっては不快な音でもあり、感度の良いマイクであればこの音を拾ってリテイクの原因にもなってしまいます。

せっかくうまく喋れたとしても、ちょっとの音で印象が悪くなったり録り直しというのももったいないですよね?

というわけで今回は、リップノイズの原因から抑える対策まで詳しく紹介していきます。

リップノイズとは?

リップノイズは、発声など口の開閉時に生まれてしまう摩擦音や接触音のことです。

よく、唇や口内を開いたとき「パッ」「ペチャ」「クチャ」とした音が聞こえることがありますよね。

こうした本来の声とは関係ないノイズがマイクに入ってしまうことがあり、録音したものを実際に聴いてみると喋る直前などにはっきりと聞こえることがあります。

収録スタジオにあるような感度の高いコンデンサーマイクであれば、まず拾ってしまう可能性が高く、BGMがない素ナレやマイクを舐めるモノローグのセリフなどはかなり目立ちます。

原因

リップノイズは、唇や口内の乾燥、糖分の付着、舌の接触などが原因で起こりやすいです。

  • 乾燥
  • 粘着性の唾液
  • 糖分
  • 舌の接触

わかりやすい例だと、起床後に口内が乾燥しているときや食後に残るベタついた感覚ですね。

唾液の分泌が少ないときや、食べ物を口にしたときはとにかく細菌が繁殖しやすいです。

そのため、口の中を清潔で潤いのある状態に保つことがリップノイズを抑えるポイントになります。

その日の体調や環境によって左右されることも多いですが、収録を円滑に進めるためにも、以下のような対策をすることである程度抑えることができます。

対策法

歯磨き

もっともおすすめなのが、食後のこまめな歯磨きやマウスウォッシュで口内を洗浄することですね。

そのほかにも、舌ブラシや歯間ブラシで細菌が繁殖しやすい部分を重点的に磨いていきましょう。

細菌はリップノイズだけでなく口臭の原因にもなるため、日頃から欠かさず清潔にしておくことが大切です。

鼻呼吸

日頃から鼻呼吸の習慣を身につけておくことで、口内が乾燥しにくく、喉への負担も軽減されるため風邪予防にもつながります。

とくに冬の乾燥したシーズンは、マスクの着用もあわせて行うことで口内の湿度を保ちやすくなります。

リップクリーム

唇の乾燥が気になるときは、常時リップクリームを携帯しておくと安心ですね。

高保湿で油分のある肌に適したものを選ぶようにしましょう。

水分補給

収録の際には、必ずこまめな水分補給を行いましょう。

個人的には、口当たりの良い「水(軟水)」がもっともおすすめで、糖分が含まれることもないですし油分を奪われることもありません。

スタジオへ入る前やレッスン前などに忘れずチェックしておきましょう。

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無糖ガム

ガムには唾液を分泌してくれるだけでなく、脳を活性化し集中力を高めてくれる効果もあります。

もちろん、糖分を含まない無糖ガムがおすすめで、外出先でも購入することができるアイテムですね。

リラックス

先ほども触れたように、過度な緊張状態になると、口の中を乾燥させてしまうだけでなくパフォーマンスの低下にもつながります。

分泌される唾液も粘着性のあるものに変わってしまうため、発声の前にはゆっくり深呼吸をして心を整えましょう。

【おすすめリラックス法】

  1. 目を閉じて鼻先に意識を集中
  2. 鼻から息を吸う(7)
  3. 口から息を吐く(7)
  4. 呼吸は細い糸をイメージ

まとめ

今回は、リップノイズの原因とおすすめ対策法についてご紹介しました。

とはいえ、どれだけ準備をしてもリップノイズが出てしまうときがあるかもしれません。

そうしたときには、唇や舌の接触をなるべく抑えたり、喋らないときはマイクから離れるなど、音が入らないように工夫していくことも大切ですね。

練習によって声量をアップさせたり、マイクを舐めるクセをなくすなど、ちょっとしたことでもリップノイズを軽減できるので、スキルアップと対策の両方から実践していきましょう。

ライター:ゆうき

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