声優・俳優
声優と俳優の演技の違いは?必要なスキルと共通点は?
声優と俳優、似ている職業のような気がしますが、実は全く異なる職業であることをご存知ですか?
どちらも演技をすることには変わりありませんが、その表現方法や求められるスキルはそれぞれ違います。
この記事では、声優と俳優、それぞれの演技でどのような違いがあるのか、またどんな共通点があるのかをまとめています。
声優、俳優を目指す方は、どちらが自分に向いているか考えながら読んでみてください。
【目次】
①声優の演技とは?求められるスキルは何?
②俳優の演技とは?声優との違いは?
③声優、俳優に共通していることとは?
④まとめ
<①声優の演技とは?求められるスキルは何?>
それでは、まず声優の演技について見ていきましょう。
声優の演技の大きな特徴として、演技をしている姿が見えない、という点があります。
表情や身振り手振りで表現ができないため、声だけで伝わる演技力が必要なのです。
キャラクターの心情や状況が、実生活では想像できにくいシチュエーションの場合も多いですが、それでも違和感なく演じなければいけません。
また、声だけで伝えるためには、正しい発音と聞き取りやすい活舌も重要です。
早口言葉や発声練習など、アナウンサーのような訓練をしている声優も多くいます。
咀嚼音やくしゃみなどの特殊な音に対応したり、マイクとの距離を調節するなど、声優ならではの演技手法も勉強する必要がありますね。
声優は役作りの期間が大変短く、多数の作品のレコーディングが同時期に行われることもあります。
短期間でキャラクターごとに声色を変化させられる器用さも、声優にとって大切なスキルです。
<②俳優の演技とは?声優との違いは?>
対して、俳優の演技はどうでしょう。
俳優は、声優と違って、顔や身体も使って演技をしなければなりません。
声色に加えて、些細な表情の変化や身振り手振りも組み合わせる必要があるのです。
いくらセリフが上手に言えていても、表情が硬かったり、場面とチグハグな動きをしていては、良い俳優とは言えません。
また、泣きの演技では実際に泣かなければいけませんし、雨に濡れるシーンでは実際に雨に濡れて演技をすることになります。
そういった部分でも、声優の仕事とは全く違いますよね。
俳優は、役になりきるというよりは、役としての人生を歩むことが求められます。
そのため、役作りが長期間に渡ることが多いです。
髪形や、姿勢、服装など外見の役作りも必要で、短期間で役になりきる声優とは違った難しさがあるでしょう。
<③声優、俳優に共通していることとは?>
かなり違いがあると思われる声優と俳優の演技ですが、共通点はあるのでしょうか。
最近は、声優のドラマに出演や、逆に俳優がアニメのアフレコに挑戦していることもありますよね。
ずばり、声優と俳優の共通点は「演技力」でしょう。
演技の方法に差はあれど、基礎の演技力がなければどちらの仕事も務まりません。
しかし、声優がドラマに出ると、少々大げさな気がしたり、逆に俳優がアニメ作品に出ると迫力に物足りなさを感じることもあります。
どちらの職業を目指すにしても基本的な演技の練習は必要ですが、声優、俳優それぞれに難しさがあるため、両方を仕事として両立できるのは少数に限られます。
<④まとめ>
ここまで、声優と俳優の演技の違いと共通点をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
「演技」というくくりは同じでも、表現方法や重視されるポイントは全然違います。
どちらも異なる難しさがありますが、どちらにせよ演技力が求められるので、演技に必要な発声や発音のスキルを身に着けることが、俳優・声優への第一歩です。
演技スキルをしっかりと身に着け、自分の夢に踏み出してくださいね。