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【連母音・長母音とは?】声優を目指すなら知っておきたい発音の基礎

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この記事では、声優に不可欠な滑舌の基礎「連母音(れんぼいん)」と「長母音(ちょうぼいん)」を解説します。

結論から言うと、連母音は「あ・い」のように母音が並ぶ状態、長母音は「エー」と音を伸ばす状態を指します。

この違いを理解し、言葉の区切りで「伸ばすか・伸ばさないか」を使い分けることが、プロのような聞き取りやすい発声への近道です。

連母音と長母音ってなに?

日本語には「あ・い・う・え・お」という5つの母音があります。

  • 連母音(れんぼいん): 「愛(ai)」や「上(ue)」のように、2つ以上の母音が連続することです。

  • 長母音(ちょうぼいん): 「映画(e:ga)」を「エーガ」と言うように、音を長く伸ばすことです。

声優志望はなぜ連母音と長母音を意識する必要があるの?

アニメや吹き替えでは、正確な発音をしないと視聴者にセリフが伝わらないからです。

特に「おじいさん(長母音)」と「おじさん(短母音)」のように、意味が変わってしまうこともあるので注意が必要です。

「伸ばす音」に変わる時ってどんな時?

言葉によっては、母音が並ぶと自然に「長母音(伸ばす音)」に変化します。

  • 「多い(ooi)」 → 「オーイ」

  • 「お母さん(okaasan)」 → 「オカーサン」 このように、つなげて読んだほうがスムーズな場合は、自然に伸ばして発音するのがプロの基本です。

注意!伸ばしてはいけないパターン

ただし、何でも伸ばせばいいわけではありません。2つの言葉がくっついてできた言葉(複合語)は、音を分けます。

  • 「黄色(き・いろ)」: 「キーロ」とは言わず「き・いろ」とはっきり分けます。

  • 「ため息(ため・いき)」: 「タメーキ」ではなく「ため・いき」です。 迷ったら、言葉を「/」で区切ってみましょう。「黄色」なら「黄 / 色」と分けられるので、伸ばさないのが正解です。

練習文を読んで練習してみよう!

1)長母音(伸ばす音)の練習

  • 「王様は、大きなオートバイで、大阪へ行く。」

    • (読み:オーサマワ、オーキナ オートバイデ、オーサカヘ イク)

  • 「工場の校長先生が、公衆電話で構想を話す。」

    • (読み:コージョーノ コーチョーセンセーガ、コーシューデンワデ コーソーヲ ハナス)

2)連母音(分ける音)の練習

母音が並んでいても、音を混ぜずに一音ずつ独立させて出す練習です。

  • 「青い家の上で、おいしい貝を食い入るように見る。」

    • (読み:あおい いえの うえで、おいしい かいを くいいるように みる)

  • 「あいうえお、いうえおあ、うえおあい、えおあいう、おあいうえ。」

    • (※基本のキ!一音ずつ口の形をしっかり変えるのがコツです)

3)【長母音・連母音混合】使い分けの練習

これが一番の難関!「伸ばすところ」と「分けるところ」をハッキリ区別しましょう。

  • 「大安売りの黄色の屏風を、用意して紹介する。」

    • (読み:オーやすりの き・いろビョーブを、ヨーイして ショーカイする)

    • ※「大」は「オー」、「黄色の」は「き・い(分ける)」、「屏風」は「ビョー(伸ばす)」です。

  • 「聡明な英雄は、とうとう往生した。」

    • (読み:ソーメーエーユーは、トートー オージョーした)

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声優適性診断会でよくある質問

Q1:「お父さん」は「オトーサン」と伸ばしていいんですか?
A1:はい、日常会話やアニメのセリフでは「オトーサン」と伸ばすのが一般的です。ただし、ナレーションや美しい日本語が求められる現場では「オ・ト・ウ・サン」と「う」をわずかに意識して、音の粒を立てるように指導されることもあります。そのほか、作品の雰囲気(リアル系かデフォルメ系か)によって使い分けるのがプロです。

Q2:「黄色(き・いろ)」と分けるのは、難しくて噛んでしまいます...。
A2:最初は「き/いろ」の間に小さな「/(スラッシュ)」があるイメージで、一瞬だけ音を切ってみてください。慣れてきたら、その隙間を詰めていきます。大切なのは「キー」という一つの音にまとめず、母音の形を「い」から「い」へしっかり作り直すことです。

Q3:長母音(伸ばす音)をきれいに発声するコツは?
A3:音の高さや太さを、最初から最後まで変えないことです。例えば「ビョー」と言うときに、最後の方が弱くなったり音が下がったりすると、マイクにはきれいに乗りません。お腹(腹式呼吸)で音を支えて、まっすぐな棒を出すイメージで練習しましょう。

Q4:連母音の「えい」は「エー」と伸ばしてもいいんですか?
A4:現代の話し言葉では「エー」と聞こえるのが普通ですが、声優の訓練では「え・い」と一音ずつ発音する「正音(せいおん)」をまずマスターします。基礎ができていれば、演出に合わせて「あえて崩して伸ばす」ことも自由にできるようになりますよ。

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