声優・俳優

「良い声」になるための練習方法と考え方

66-02.jpg発声の心構え

声優志望者の中には、自分の声に自信がないと感じる人が意外と多くいたりします。

以前、僕が学校や養成所に通っていたときにも、周りにはそうした人がたくさんいたように、みなさんの中にも、自分の声に対して「自信がない」「個性がない」と悩む人も少なくないはずです。

そこで今回は、「良い声」になるためのアプローチ方法について紹介していきます。

現在、自分の声に悩む人、声優を目指そうか悩む人に向けた良い声への近道になる考え方なのでぜひ参考にしてみてください。

良い声になるためのアプローチ

自分の声を受け入れる

みなさんも、声優を目指していれば「こんな声になりたかったな...」と感じたことが一度はあるかもしれません。

確かに、人より変わった声や特徴的な声を持っている方が明確な個性になりますが、これらは決して取って変えることのできないもので、持って生まれた素質で勝負していくしかありません。

そして、"良い声"のイメージは人それぞれ異なるように、みなさんの声は自分ではなく他人が評価するものです。

そうしたときに、どんな個性的な声でも磨かれていなければ良い声とは評価してもらえませんし、逆に、今の自分の声を磨いていけば必ず良いと思ってくれる人はいます。

まずは、自分に自信を持ち磨いていく努力が良い声の第一歩になります。

個性的な声優になるには?個性がわからない人のための見つけ方(2020.02.25)

耳を鍛える

声を磨くのになぜ耳を鍛えるの?と思うかもしれませんが、耳が良くなることで今後の練習にもたくさんのメリットがあります。

例えば、自分の声を正しく理解する力もそうですし、抑揚の違いや細かいニュアンスを聞き分けられることで正解や間違いにも気付きやすくなりますね。

「学ぶ」の語源は「真似ぶ」と言われるように、上手な人を参考にしながら練習することで上達がとても早くなります。

喋る力と同様に聴く力も養っておくと、学びの吸収力が格段に上がるのでぜひ実践してみましょう。

【耳トレ】声優志望者のための耳を鍛える知識と練習法(2019.07.31)

呼吸を鍛える

よく最初に教わる声優のレッスンとして「ブレストレーニング」がありますが、なかにはしっかりと身につかずに終わってしまう人が多いのも事実です。

基礎だけに地道なトレーニングですが、腹式呼吸ができたからといって終わりではなく、呼吸を強くし安定させコントロールするなど、継続的に行うべきことはたくさんあったりします。

とかく「声がブレる」「喉が閉まる」といった場合は、ブレストレーニングで改善できることも多いのでおすすめです。

【ブレストレーニング】自宅でできるおすすめの音を出さない練習5(2021.04.18)

声を鍛える

発声練習は、声を鍛えるもっとも基本的な練習ですよね。

例えば、お経を唱えているお坊さんはとても響きある声をしているように、発声を日課にすることは良い声になるために欠かせません。

ブレストレーニングとあわせて以下のポイントを意識してみてください。

  • 背筋を伸ばして胸を開く
  • お腹で空気を支える
  • 顎を引いて開く
  • 軟口蓋に声を当てる

また、発声トレーニングに慣れてきたら以下の外郎売練習を取り入れてみましょう。

自然な発声が身につくだけでなく、音のレンジを広げて表現力を磨くことにもつながります。

外郎売の練習で絶対におすすめの方法6パターン【原稿読み上達】(2020.06.20)

滑舌を鍛える

滑舌が明瞭になることで、声のトーンが明るくなり音の粒がクリアになっていきます。

とくに、母音を意識して鍛えるとどの音にも効果があるので、声がこもったり、のっぺりしているのを改善したいときにもおすすめです。

  • ベタつき喋り対策:口を縦に開く練習
  • ボソボソ喋り対策:口角を上げる練習

練習の際は、鏡やボイスレコーダーを使いながら自分の口や音のクセを確認しましょう。

ポイントを押さえることで、より効果的に滑舌を鍛えられるはずです。

【滑舌を劇的に良くするコツは「あ行」】母音の改善方法をナレーターが解説(2020.01.19)

【表情筋トレーニング】鍛えると滑舌も良くなる!様々なメリットとおすすめの練習法(2020.01.24)

まとめ

  • 自分の声を受け入れる
  • 耳を鍛える
  • 呼吸を鍛える
  • 声を鍛える
  • 滑舌を鍛える

というわけで、今回は声優志望者に向けた「良い声」になるためのアプローチ方法をご紹介しました。

素質は誰にでもあるもので、日々磨くことで良い声は作られていくものです。

その先で、誰かから評価してもらえることがあれば、それほど嬉しいことはありませんね。

まずは、"その声"に自信を持つことが可能性を広げる一歩になると思っています。

ライター:ゆうき

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