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"素人っぽさ"克服!原稿読みでありがちなミス8選

88.jpg朗読・ナレーション対策

声優やナレーターに原稿読みのスキルは欠かせませんが、慣れないうちはどうしても"棒読み感"が出てしまうものですよね。

そうしたことから、朗読やナレーションなどに苦戦する人も多いかもしれませんが、こうした素人っぽさから脱却するためには、いくつかのポイントを絞って改善してみると言葉の印象がガラッと変わるものです。

そこで今回は、声優・ナレーター志望者が原稿読みで犯しがちなポイントを厳選して紹介しながらその改善点をとり挙げていきます。

ぜひ、今後のスキルアップの参考にしてみてくださいね。

「脱素人読み」が必須条件

読みが上手くなることは、プロになるための必須条件といってもいいくらい大切なことです。

現在、声優学校や養成所に通う人なら実感することかもしれませんが、身の回りで上手いと感じる人は講師から指摘される回数も明らかに少ないはずです。

そうした人に追いつくには、他人が聞いたときに「現状指摘することはない」というレベルまで達することがとりあえずはプロになるための一つの指針になります。

最近では、「ルックス」や「キャラクター」も求められがちですが、やはり"餅は餅屋"です。

最低限、声優としての基本技術や表現力を身につけなければ素人とさほど変わりません。

正直なところ、進路を選ばなければどこかのプロダクションに合格できる可能性はあるかもしれませんが、所属したのちにキャリアアップできる確率はどうしても低くなってしまいます。

そのためにも、学べる環境があるうちにスキルアップをして、最終的に理想のプロダクションへアプローチすることがとても重要です。

もちろん、ハードルは高く成功のルートは一つとは限りませんが、セリフや原稿読みが上手くなることで確実に所属審査の合格率は高まります。

以下では、そのために必ずチェックしてほしい原稿読みのポイントを挙げてみたので、自分の声を確認しながら一歩一歩改善してみてください。

ありがちなミス8

頭高になる・もぐる

1つ目は、誤った頭高(あたまだか)やもぐったアクセントで入ってしまう場合ですね。

極端な例を挙げると、「たしは」のように、本来は第一音節が下がっている平板タイプのアクセントを「たしは」のように発音してしまったり、「たの」を「あなた」といった感じで第一音節が高く強い人は頭高の傾向があります。

反対に、「わたし」「あなたの」のように、第一音節の音程が低くもぐって入るクセのある人もよく見られます。

頭高になる場合は、読みはじめる前に肩の力を抜いてリラックスすることがおすすめで、もぐる読みグセがある人は、正しいアクセントに沿って感情を込めずに読む練習をすると効果的です。

【日本語アクセント】頭高(あたまだか)の原因と原稿読み上達ポイント(2021.10.25)

読みが堅くなる

言葉に柔らかさが出ずに全体の読みが堅くなってしまう人もいるかもしれません。

そうしたときには、いったん抑揚や滑舌といった難しいことを意識せずに情感たっぷりに読むことがおすすめです。

練習題材は、堅苦しい文章よりも柔らかく心情を表現しやすい朗読ものがいいかもしれません。

もちろん緊張も原因の一つで、ハキハキ喋ろうとすると表情も声も余計に堅くなってしまうので、人前で表現することに慣れることも大切です。

【セリフ・ナレーション】表現力を鍛えるために一番おすすめの練習(2020.07.16)

速くなる

自分の声を聞いていて、全体的にスピードが速いと感じてしまう人も多いはずです。

こちらも経験が浅い人にありがちで、まずは落ち着いて喋りはじめることを心がけましょう。

一文一文読み終わると同時に目の前の聞き手をイメージすると一呼吸置いて喋ることができますし、発音がぶつ切りになる場合は「わ」といった具合で母音をしっかり発音すると一音一音がさらに聞き取りやすくなるはずです。

【朗読・原稿読み】"伝える"読み方にするための5つのコツ(2021.10.11)

誤読・噛みグセがある

読み間違いを克服する方法は、滑舌練習とあわせて普段の原稿チェック方法を磨くことで改善できます。

滑舌の弱い部分は日頃から重点的にトレーニングし、苦手な漢字やカタカナなどは原稿を自分なりにアレンジすることで読みやすくなりますね。

以下では、それぞれおすすめの方法を紹介しています。

【滑舌上達法】練習のコツやおすすめグッズまでをまとめて紹介【まとめ】(2020.11.16)

不思議と滑舌が良くなる!絶対に噛まないための原稿チェック法【裏ワザ】(2020.03.20)

一本調子

読みに変化がなく調子が一定の人は、呼吸を意識することがおすすめです。

日常会話でも、「それでさあ」「でもね」など、話の展開が切り替わるときには必ずその直前に呼吸が入ります。

この呼吸がテンポを生むきっかけになるので、普段の自然な会話を思い出しながら語るように喋ってみることがおすすめです。

すると、自然と抑揚も生まれて活きた言葉になってくるので、読むという意識を捨てて語るように相手と会話してみることで改善されるはずです。

抑揚がない

棒読みの原因の一つにあげられるのが「抑揚がついていないこと」ですが、先ほど挙げた呼吸による切り替えとあわせて音のメリハリを出すことが大切です。

例えば、「」というアクセントも音の高低が効いていないと平板気味に聞こえてしまいますし、心に「あなた」がイメージできていないと味気ない言葉になってしまいますね。

そのため、アクセントに沿った形で音の幅を意識することが改善ポイントの一つになります。

この他にも、文章にあわせて強弱や緩急をつけていくことで言葉を立たせることができるので、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。

【卓立法とは?】解説と「相手に伝わる話し方」のテクニック(2021.03.02)

語尾が雑になる

言葉の印象を大きく左右するのが語尾で、セリフや原稿読みでもとても大切なポイントです。

この音が尻すぼみになれば弱い印象になりますし、上手く締まらなければフワッとした印象になります。

棒読みになる人は、この語尾の音に意識を向けることで印象もガラッと変わるはずです。

【セリフの練習法】棒読み改善のコツは〇〇を意識(2019.10.31)

喋りのクセが出る

例えば、ベタついた喋りやうねった抑揚など、自分のクセが原稿読みに出てしまう人も多いかもしれません。

クセを治すことは簡単ではないものの、課題となるポイントを見つけて、それに適した練習を行うことが大切です。

以下は、個人的におすすめな「外郎売」を用いた6パターンの練習方法ですが、それぞれに効果的な実践アプローチがあればぜひ参考にしてみてください。

外郎売の練習で絶対におすすめの方法6パターン【原稿読み上達】(2020.06.20)

まとめ

というわけで、今回は原稿読みにありがちなミスとその改善方法について紹介しました。

原稿読みは一朝一夕で良くなるものではないですが、原因がわかることで効果的にその対策が立てられるようになりますね。

まずは、ボイスレコーダーなどで自分の声を確かめてみることが大切です。

ライター:ゆうき

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