声優・俳優
声優志望者におすすめな本の読み方6ポイント
最近では、1日の読書時間が0分という人もかなり増えているように、本や活字離れが指摘されていますね。
とくに、YouTubeなど動画コンテンツの普及に伴って、2010年代以降はそうした人がかなり増えているのが現状です。
しかし、将来声の仕事を目指す人が必ず向き合うのが文章や活字が書かれた台本や原稿です。
実際のところ、読み方次第で1冊の本から様々なことを得られ、声優学校や養成所へ通えば、課題の一環として読書を求められることもあるほどですし、何よりみなさんが「読んでよかった」と思える本に出会えるかもしれません。
そこで今回は、声優・ナレーター志望者におすすめしたい読書術をご紹介していきます。
これまでの僕自身の経験をふまえて、知識や読解力、表現力をアップさせるための方法をまとめたので、ぜひ今後のスキルアップに役立ててください。
読書のメリット
みなさんは1ヶ月に何冊の本を読むでしょうか。
なかには、「声の仕事に興味があるけど読書は苦手」という人もたくさんいるかもしれません。
本は、映画やアニメに比べて情報や刺激が少ないことからわかりにくく飽きられやすいですし、視覚のみを用いるため目が疲れやすく集中力を維持するのも大変ですね。
しかし、映像や音声に比べて与えられるものが少ないからこそ、裏を返せば読者が想像・創作できる部分が大きいです。
そしてこれは、台本や原稿が頼りになる声の仕事でも活きる要素になることから、読書は声優・ナレーターを目指す人たちにとっても相性が良いと言えます。
【読書で培える要素】
- 知識
- 読解力
- 想像力
- 単語・漢字力
- 対応力
声優・ナレーター志望者に役立つ読書術
声優やナレーターを目指すなら、内容をただ楽しんで終わるよりも本から学ぶ読書を心がけてみましょう。
もしも読書が苦手でも、好きなジャンルや著名な作品、昔読んだことのある馴染み深い本などから手に取ってみるとスラスラと読めるはずです。
それでは以下で、1冊の本から学びが広がる読書の方法をご紹介していきますね。
ジャンルは幅広く
声優は、人間はもちろん、動物やロボット、ときには架空のキャラクターまで演じることがありますね。
アニメや外画作品では現代ものからSF・歴史作品まで、ナレーションでは身近な情報番組から医療・工学といったかなり専門的な分野を扱うものもあることから、狭い知識よりも物事を広く知っているほうが役立つ機会が多いです
本を選ぶときにも、ときには普段読まないようなジャンルの本や作家に触れることがおすすめで、苦手で慣れない分野ほど学べることがたくさんあるはずです。
相関図を作る
登場人物の多い作品は、読んでいて話がややこしくなる時がありますよね。
ましてや、文字だけとなると一人一人印象に残りづらく関係性も分かりづらいはずです。
そこで、登場人物の簡単な相関図を作ってみたり、主要なキャラクターの特徴を書き出してみるのがおすすめです。
作品上のキャラクターの役割が見えてくると、今後の演技や役作りにも活かせるはずです。
付箋・メモを活用する
作中には、必ずといっていいほど重要なセリフや文章がありますね。
こうしたポイントとなる点に、「付箋」「メモ」を付けておくと後からでも読み返しやすいです。
物語の紹介となる導入部分、物語の転換点、著者がもっとも伝えたいことなど、大事な場面をしっかり押さえておきましょう。
即検索
例えば、一冊300ページの文庫小説を読めば、平均で約15万~20万文字程度に触れることができますが、なかには専門用語や慣れない言い回し、気になるアクセントなど、パッと見ただけではわからない言葉が必ず出てきますよね。
そうしたときに、必ずインターネットや辞書で調べるクセを付けておくと、読み終わったときにかなりの知識が身についています。
一冊読み終わるのに時間はかかりますが、一度学んでおくと以降の読書で役立つことが多かったりしますね。
感想・要約をまとめる
読み終わった一冊は、自分なりに要約して感想を記しておきましょう。
もう一度手に取ったときに、この本はどんな内容で何を伝えたかったのかが一目でわかるので、携帯のメモや小さなノートに残しておくといいかもしれませんね。
感じたことを整理して言語化することで、文章力や語彙力も磨けます。
- 要約
- 作品の魅力・伝えたいこと
- 感想
練習題材として活用する
読み終わった本は、今後の練習題材として活用できるかもしれません。
詩や童話、短編小説であればそのまま原稿にできますし、付箋やメモをしたページを中心に抜粋していくのもおすすめです。
ぜひ、お気に入りの作品があればテキストに取り入れてみましょう。
※【練習題材】声優・ナレーター志望者におすすめの無料テキスト3選(2021.02.14)
まとめ
というわけで、今回は声優・ナレーター志望者におすすめの読書術について紹介しました。
本を徹底的に読み込むには時間と集中力が必要ですが、そうした経験値が積み重なれば、台本や原稿を読み込むの時間や労力も自然と少なくなっていきます。
まずは気になった本を手にとって、これまでと違った読書をしてみるとたくさんの発見があるかもしれません。
ライター:ゆうき