声優・俳優
ゲーム声優とアニメ声優の違いとは?ゲーム声優に向いている人の特徴3つ
「声優」と聞くと、アニメーションのキャラクターに吹き替えをするイメージが多いですが、近年はゲームのキャラクターに吹き替えをする「ゲーム声優」に注目が集まっています。
ゲームといっても、テレビゲーム、スマホアプリゲームなど、ジャンルや種類も様々で、ゲーム声優の需要も高まる一方です。。
ゲーム声優は、その名の通り、ゲームに登場するキャラクターにアフレコをする仕事。
キャラクターを演じるという点では、アニメ声優と同じですが、アニメ声優とゲーム声優では異なる技術が求められます。
この記事では、「自分はゲームの声優に向いている?」と疑問に思う方へ向けて、ゲーム声優に向いている人の特徴をご紹介します。
アニメ声優との違いもご紹介しますので、比較しながら、自分にはどちらの声優が向いているか考えてみてください。
【目次】
- ゲーム声優とアニメ声優の違いとは?
- ゲーム声優に向いている人の特徴:役作りをしっかりできる人
- ゲーム声優に向いている人の特徴:声のバリエーションが複数ある人
- ゲーム声優に向いている人の特徴:集中力を持続できる人
- まとめ
<①ゲーム声優とアニメ声優の違いとは?>
ゲーム声優とアニメ声優の違いは、大きく分けて二つあります。
一つ目は、収録時の人数です。
アニメ声優は、同場面に登場するキャラクターが多く、セリフの掛け合いが重視されるため、複数の声優で同時に収録を行います。
一方でゲーム声優は、基本的に一人で収録をすることが多いです。
アニメよりもストーリーが細かく設定されているため、その分セリフも多くなり、メインキャラクターともなると1作品で10000以上のセリフがあることもあるでしょう。
セリフが多いのに加えて、一人での収録でも会話をしているように感情豊かに演技をする必要があります。
二つ目は、キャラクターの情報量です。
アニメ声優の場合は、既にアニメーションが出来上がっている状態からアフレコをするため、キャラクターの動きや息遣いを見ながら声を想像できます。
反対にゲーム声優の場合は、キャラクター情報が少なく、声を想像するのが少々難しいでしょう。
状況によっては、キャラクターのイラストが出来上がる前にアフレコをすることもあり、自分の中でキャラクターを想像し、役作りをする必要があります。
<②ゲーム声優に向いている人の特徴:役作りをしっかりできる人>
前述した通り、アニメ声優の場合は演じるキャラクターの想像がしやすいのですが、ゲーム声優ではキャラクターの情報が少なく、役作りが少々難しくなります。
声優に役作りは必須ですが、アニメ声優には特にそのスキルが求められるでしょう。
少ない情報でも、想像力を働かせてキャラクター像をイメージしなければならず、そのイメージを的確に表現しなければいけません。
また、アニメと比べてゲームは独特の世界感を持っているものが多いため、世界感を壊さないようにキャラクターを演じる必要があります。
ゲームによっては、世界感が複雑で、キャラクターに感情移入できない...という悩みも出てくるかもしれません。
そのような悩みを解消するためにも、役作りの過程をおざなりにせず、丁寧にキャラクターの心情を読み取ることができる人がゲーム声優に向いていると言えるでしょう。
<③ゲーム声優に向いている人の特徴:声のバリエーションが複数ある人>
ゲーム声優は長台詞よりも、「行くぞ!「待て!」など、短いセリフがメインとなります。
また、戦いの場面では「ハッ」「エイッ」などの息遣いや掛け声のセリフも多くなります。
似たようなセリフが続くこともありますが、場面やキャラクターの心情に合わせて声色を変えなければいけません。
また、プレイヤーの選択によってゲームの展開が変わる場合は、同じ場面でも数パターンのセリフを収録しなければなりません。
声のバリエーションがあれば、どのような場面でも即座に対応でき、しっかりと違いを表現できるでしょう。
さらに、ゲーム声優は一人で複数の役を演じるのも珍しくありません。
キャラクターに合わせて声を変える必要があるため、ここでも声のバリエーションが役立ちます。
年齢・性別の違いだけではなく、人間以外の動物を演じることもあるでしょう。
今までに見たことのない、ゲームオリジナルのキャラクターを演じることもあるため、声の高低、質、喋り方、など日頃からバリエーションを増やしておくことが大切です。
<④ゲーム声優に向いている人の特徴:集中力を持続できる人>
ゲームの種類にもよりますが、収録時間が長時間になるというのも、ゲーム声優の特徴です。
短いセリフだからこそ、少しのイントネーションの違いや強弱で、ゲームの世界感を壊しかねません。
また、一定の声を保てず、最初の方に収録した声と、最後の方に収録した声が変わってしまうと、ゲームのプレイヤーも困惑してしまいます。
長時間の収録でもしっかり集中力を切らさず、声のクオリティを保つ必要があります。
また、休憩時間にお気に入りの音楽を聴く、ルーティンを作る、喉のコンディションを日々整えておくなど、集中力の持続のために工夫を施すことも大切です。
集中力を持続させることで、現場の士気が高まり、良い作品作りに繋がるでしょう。
集中力の高さが監督や脚本家に伝われば、超大作の作品へのオファーにも繋がるかもしれません。
<⑤まとめ>
ここまで、ゲーム声優に向いている人の特徴を、アニメ声優と比較しながらご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ゲーム声優には、声のバリエーションや役作りの細かさに加え、集中力の高さも求められます。
どれも、日頃の生活の中で培うことができるので、現時点で当てはまっていなかったからといって「自分はゲーム声優に向いていないのかも...」と落ち込む必要はありません。
自分の弱みに早く気づき、目標に向かって努力をすることが最も大切なことです。
普段自分がしているゲームに携わることができた時の喜びはひとしおでしょう。
ゲーム声優になるという夢を実現できるよう、今できることから一つ一つ積み重ねていきましょう。