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【おすすめ朗読本】詩集11選

122.jpg作品紹介

「朗読に挑戦したいけれどどんな作品がいいんだろう?」

いざ朗読に挑戦するときにこうした悩みから作品選びに困る人も多いのかもしれません。

「わかりやすくて読みやすいものを...」と考えると、台本選びも難しいものですよね?

そこで今回は、これから朗読をはじめる人におすすめしたい詩や詩集作品を紹介します。

一文一文が簡潔で短くまとめられた詩は、はじめての朗読にも最適な作品なので、ぜひ以下を参考にお気に入りの作品を探してみてくださいね。

作品選びのポイント

  • 読みやすい文章(漢字・字体など)
  • わかりやすくシンプルな構成
  • 共感されやすい内容

選ぶ際に「どういったポイントを基準に選べば良いか?」ですが、はじめは読み手も聞き手もわかりやすい作品を選ぶことがおすすめです。

例えば、字体は旧字体ではなく現代仮名遣いで口語体の文章を選びましょう。

詩は基本的に短いものが多いですが、複雑な言い回しが多いと聞き手も想像しにくいですよね。

これらを意識した上で、魅力を感じた作品からアプローチしてみましょう。

作品選びの具体的なポイントは、こちらで参考にしてみてください。

【朗読作品の選び方】初心者におすすめしたい作品選びのポイント(2021.02.08)

おすすめ詩集11

『まど・みちお詩集』まどみちお


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出典:Amazon.co.jp

日本人初の「国際アンデルセン賞」を受賞した戦後を代表する詩人・まどみちおさんの、誰もが慣れ親しんだ懐かしい作品を集めた詩集。

子どもの世界観を大切にしつつも、どこか哲学的な問いかけが印象的で読者の心に残る内容ばかりです。

また、文章もシンプルで読みやすいため、朗読入門としてぜひおすすめしたい一冊です。

『明日』新美南吉

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童話作家として有名な新美南吉の短文詩。

みずみずしくまっすぐな言葉の数々は、読み手にとっても聞き手にとっても前向きになれる作品で、繰り返しある「明日がみんなをまっている」の一文が印象的です。

一文一文をイメージしやすく、朗読入門にもぴったりの作品です。

テキスト:https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/45095_41631.html

『金子みすゞ名詩集』金子みすゞ


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有名な「わたしと小鳥と鈴と」「こだまでしょうか」などが収録された金子みすゞの名詩集。

今もなお変わらない、人としての根本的な価値観を再定義してくれる作品で、多くの現代人に刺さる言葉が紡がれています。

93編収録を収録した詩の数々には、擬人法を用いた独自の着眼点や悲哀が込められているものが多く、短い生涯の中で残した金子みすゞならでは感性が詰まっています。

大正から昭和初期にかけての詩人ですが、読みやすく今なお共感できるおすすめの一冊。

『倚りかからず』茨木のり子


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『わたしが一番きれいだったとき』で有名な茨木のり子が晩年に発表した作品。

洗練された簡潔な文章はどこか強い意志を感じ、読者の心にストレートに入ってくる読みやすい作品です。

また、ときに可笑しくユーモアたっぷりな皮肉も交えて読者を飽きさせない一冊。

『深呼吸の必要』長田弘



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長田弘の出世作となった二章三十三篇の散文詩集。

ごくありふれた日常の1ページを切り取られ、読者へ優しく問いかけるような詩の数々が印象的です。

「言葉が沁みる」という感覚がぴったりで、『あのときかもしれない』は子どもにも大人にも聞かせてあげたい名作です。

『すき』谷川俊太郎


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哲学者・谷川徹三を父に持つ詩人・谷川俊太郎さんの48篇からなる傑作詩集。

幼いの頃に慣れ親しんだ人も多いように一見すると子ども向けかと思いますが、老若男女に染みわたる詩が数多く収録されています。

有名な「おばあちゃんとひろこ」「ひも」など、命の尊さや生きる意味について考えさせられる作品です。

『あさ/朝』谷川俊太郎


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収録されている「朝のリレー」をはじめ、日々の暮らしを壮大な視点で描いた谷川俊太郎の『あさ/朝』。

毎ページ添えられる写真から詩集としてもビジュアルブックとしても楽しめる内容で、まるで情景がそこにあるような感覚からとても朗読しやすい一冊です。

同年に出版された『ゆう/夕』と対になる作品。

『春の詩集』河井酔茗


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明治~昭和中期に渡って活躍した詩人・河井酔茗の作品。

優しく深く心を抉らる内容が印象的で、多くの大人に聴いてもらいたい読みごたえのあるおすすめの詩です。

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『優しき歌』立原道造


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短い生涯において名作を残した作家・立原道造の詩集。

収録作品の「夢見たものは...」では、儚くも活き活きとした命のサイクルが「大きなまるい輪」として短い文の中に綴られています。

心情や情景を表現しやすい詩が多く、柔らかい文体なのも朗読向きな一冊といえます。

テキスト:https://www.aozora.gr.jp/cards/000011/files/899_27483.html

『汚れちまつた悲しみに...』中原中也



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近代日本を代表する詩人・中原中也の傑作詩集。

表題作の「汚れちまつた悲しみに...」の他、「羊の歌」「サーカス」などを収録。

生きる、恋する、悲しむの3章から成るこの作品は、情景と心象の描写がとにかく秀逸です。

やや難解な内容ではありますが、陰鬱でありながらも心洗われるような詩篇から多くの大人が共感できるテーマではないでしょうか。

『特選 小さな名詩集』


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2019年に星雲社から出版された『特選 小さな名詩集』の新装改訂版。

金子みすゞ、宮沢賢治、中原中也、谷川俊太郎といった数々の有名詩人のほか、海外の詩も収録されているお得な一冊となっており、定番や人気作から選びたいときにはこちらがおすすめですね。

参考サイト

はじめて朗読をする方にとっておすすめなのが「青空朗読」です。

こちらは、青空文庫に収録されている作品の朗読音声を試聴できるので、ぜひ読む前に参考にしてみてください。

青空朗読:https://aozoraroudoku.jp

まとめ

というわけで、今回は朗読におすすめな詩集作品を紹介しました。

どれもはじめて挑戦する上で読みやすいものとなっており、短くも表現しがいのある詩ばかりです。ぜひ、お気に入りの作品から朗読をはじめてみてください。

ライター:ゆうき

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