ファッションの職種で注目されているパタンナーとは
沢尻エリカさん主演のドラマ「ファーストクラス」ではファッション業界の様々な職種が紹介されました。1つのファッションブランドの中にはデザイナー以外の色んな人の手が加わり、洋服が作られています。その中でも注目をあつめたのがパタンナーという仕事。ドラマの中では沢尻さん演じるファッションデザイナーと共に奮闘する姿が描かれていました。今ファッションの専門職として注目されているパタンナーとはどのような仕事なのでしょうか。
・デザイナーと二人三脚で服作りを担う
パタンナーとはデザイナーがデザインした絵を型紙(パターン)にする専門職のことです。デザイナーは平面的にデザイン画を描きます。それを実際の洋服、つまり立体にするためにはその洋服の型紙が必要となってきます。その型紙を作り、さらに実際の量産製品にするための作業全般を担うのです。パタンナーはデザインの意図を正確に理解して、デザイナーの考えていることを型紙に具現化しなければなりません。まさに二人三脚の作業なのです。
・ 洋服の良し悪しはパタンナーで決まる!
パタンナーは生地のカット、縫製の方法など、洋服に対する幅広い専門知識を駆使して型紙を作製します。それによって着心地やシルエットなどが変わってくるため、洋服全体の良し悪しにも影響を及ぼします。デザイナーがどれだけすばらしいデザインを企画してもそれを実際の形にするのはパタンナーなのです。最終的に製品になった洋服の良し悪しはパタンナーの技術次第と言われるほどファッション業界では重要な職種です。また、技術力があり、良いパターンを引くことのできるパタンナーは業界では引く手あまたとなっています。
・パタンナーに関連する資格とは?
パタンナーを目指す上で必須となる資格はありませんが、よく求められる資格として「パターンメーキング技術検定」があります。また、近年ではPCによるパターン作製作業を行う企業も多くなっていることから、CAD(コンピュータを用いる設計システム)に関するスキルを求められるようになりました。もちろん、洋裁の素材や縫製に関する知識なども、押さえておくべきです。
日本ではデザイナーのアシスタント的な立場と誤解されがちですが、欧米ではデザイナーと対等な立場で服作りを担う重要なポジションと認められている職業であるパタンナー。これから日本でもますますその重要性が認められていくことは間違いありません。ダイレクトに服作りに関われる職業、是非目指してみてはいかがでしょうか。
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