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永里優季選手による特別セミナー開催

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6月3日、ヒューマンアカデミー横浜校で、なでしこJAPANのエースストライカー・永里優季選手をゲストに招いて特別セミナーが開催されました。進行役はヒューマンアカデミー講師にして、永里選手の夫であるメンタルトレーニング・コンサルトの大儀見浩介氏が務めます。

会場には、デザインカレッジが制作したオリジナルのネームプレート、バックボードが準備されており会場を彩っていました。在校生がほどこしたヘアメイク&ネイルの姿で永里選手が登場すると、会場には軽い緊張感が……。すると大儀見氏が「近くにいる人と握手して、5つ褒めあいましょう」と提案。褒めるのはプラス思考を導くトレーニングを兼ねているとのことで、実践すると会場は和やかな空気に変わりました。

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セミナーは永里選手の近況報告からスタート。「ワールドカップ以降、より上手くなりたい気持ちが強くなってチャレンジを重ねてきた。最近はプレーの幅が広がり、サッカーがますます楽しくなっている」と語る永里選手は、現在ドイツを拠点に活躍中です。

好きだというドイツと日本のサッカーの違いについて、「ドイツ人は自分に対する責任感をしっかり持っていて、プロ意識が高い。調整も選手に委ねられているため、ミーティングを全くやらない」「ドイツのサッカーは、走る・パス・判断のスピードが日本より早くて、ついていくのが大変だった。」など、選手ならではの視点で説明してくれました。

そして、つぎはトレーニングの話題に。永里選手は「何か新しいことに1つ以上チャレンジすること」を意識しながらトレーニングに励んでいるそうです。大儀見氏にトレーナーの存在価値を聞かれると、「トレーナーは自分に新たな気づきを与えてくれる存在。1から10を教えるのではなく、1の入り口を示唆してくれるのが自分にとって最高のトレーナー。
トレーナーを目指す学生さんは選手同様に探究心を持って、トレーニングを進化させる存在であってほしい」と明快に回答しました。

さらに講義だけではなく、永里選手のフィジカルトレーニングを公開。普段は何セットか取り組むトレーニング5種類を、自ら志願したスポーツ好きの受講生と一緒に軽くこなすと、「きつい!何回もできない」と悲鳴が上がりました。そしてリフティングも披露し、サッカー経験者の受講生と講義スペースでコンパクトなパスを交換。急に胸に飛び込んで来たボールを永里選手が落ち着いて対処し、歓声が上がる一幕もありました。

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講義に戻ると、話題は大儀見氏の専門分野であるメンタルトレーニングへ。

このテーマで判明したのが、永里選手のポジティブな発想法でした。「練習日誌はその時の精神状態をぶつけるので、ネガティブなことも書くが、最後は未来の理想のイメージといったポジティブな言葉で締める」永里選手は、「壁にぶつかった時、自分が進化する可能性を与えられたと思えて、嬉しく感じる」と言います。その前向きな姿勢はスポーツと向き合う学生の参考になったかもしれません。

永里選手は最後に今後の目標として「結果やタイトル云々ではなく、今の自分を超えていきたい。ロンドン五輪は、チーム、個人で積み重ねたプロセスを表現して、優勝を目指す」と抱負を語り、約100分間に及んだセミナーは終了。あっという間の時間は、大きな拍手で締められました。

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