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絵がうまいだけでは漫画家にはなれない! 良いキャラクターを作る12の要素

  

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良いキャラクターを生み出すことが漫画家の条件

漫画は印刷物をはじめ、同人誌、WEBとさまざまな種類で販売されています。少年漫画、少女漫画、青年漫画といくつかに分類され、ジャンルも学園モノからスポーツ、恋愛、ギャグなど多岐にわたります。読者は、数多い漫画の中からいったいどのようなところに魅力を感じてファンになるのでしょうか?

絵、ストーリー、設定は漫画にとって重要な要素です。しかし、もっとも大切なのはキャラクターです。面白い漫画を読み進めているうちに、物語を現実のことのように考えるようになり、人間より二次元キャラが好きになってしまう人も多いですよね。つまり、どんなに良い絵を書いても、良いストーリーや設定を作っても、読者に愛されるキャラクターが登場しなければ、面白い漫画にはならないということです。

魅力的なキャラクターを作る12の要素

では、どうすれば「読者に愛されるキャラクター」を作ることができるのでしょうか。ここで、それぞれの要素について簡単に説明しましょう。

1.キャラ作りで重要な要素『名前』

キャラクターの名前にはこだわりましょう。『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎)は実在した海賊の名前が、『名探偵コナン』(原作:青山剛昌)も実在の推理作家や推理小説の登場人物がキャラクターの名前の由来になっているようです。このようにストーリーにふさわしい名前を付けることが大切です。

2.キャラ作りで重要な要素『年齢』

年齢も大切です。高校生活を送っている設定ならば、その登場人物の年齢は15〜18歳でしょう。『週刊少年ジャンプ』『週刊少年マガジン』などの少年漫画誌や、『花とゆめ』『マーガレット』などの少女漫画誌の読者層は中学生以上高校生以下がターゲット。読む相手の年齢を考えたキャラクター年齢を設定しましょう。

3.キャラ作りで重要な要素『職業』

職業も大切な要素です。『バンビ~ノ!』(原作:せきやてつじ)の伴省吾は、イタリアンレストランの料理人だからこそ魅力的に輝いているわけですし、『宇宙兄弟』(原作:小山宙哉)は子どもの頃から宇宙飛行士を目指す兄弟の物語だからこそ、読者の共感を呼ぶわけです。

4.キャラ作りで重要な要素『顔』

キャラクターに合った顔を設定しましょう。善人ならやわらかな目に、悪役なら細くキレた目にするというのは分かりやすい例だと思います。また、「悪役なのにサングラスを外すと実は童顔」など、ギャップを作ってキャラクターを表現するのも方法の一つです。

5.キャラ作りで重要な要素『髪』

髪型にも特徴を付けると魅力的なキャラクターになります。たとえば、『ドラゴンボール』(原作:鳥山明)の孫悟空は、スーパーサイヤ人になると髪が金髪になり逆立ちますよね。メインのキャラクターだけ、奇抜な色をしていることもあります。このように、物語中で変化をつけるのも面白いですね。

6.キャラ作りで重要な要素『体格&身体的な特徴』

体格もキャラクターに合ったものにしましょう。それだけでなく身体的な特徴を設定するとキャラクターを強調することができます。『黒執事』(原作:枢やな)のシエル・ファントムハイヴや、『妖狐×僕SS』(原作:藤原ここあ)の御狐神双熾など、一時「左右の目の色がちがう」という設定が流行しました。この場合であれば、左右の目の色がちがう理由をしっかり作ると、キャラクターに深みが出るばかりでなくストーリーの展開も広がります。

7.キャラ作りで重要な要素『服装』

服装についても気を配りましょう。特に女性の読者は登場人物のファッションに注目していることが多いです。また、登場人物の設定に合った服装も重要です。『クローズ』(原作:高橋ヒロシ)の登場人物は不良らしく、『グラップラー刀牙』(原作:板垣恵介)なら格闘家らしく……ということですね。

8.キャラ作りで重要な要素『性格』

多くの漫画の主人公は、ポジティブで明るい性格に設定されています。そうすることで、主人公が能動的に動きストーリーが展開するからです。また、読者もポジティブなキャラクターの方が応援したくなるものです。

9.キャラ作りで重要な要素『特技&長所』

特技や長所があると、読者はキャラクターに対する憧れを持ちます。『キャプテン翼』(原作:高橋陽一)ではスカイラブハリケーンや、ドライブシュート。『キン肉マン』(原作:ゆでたまご)ではキン肉バスター、ロメロ・スペシャルなど、当時の子どもたちはこぞってマネをしたものです。特技を作ることで、読者にキャラクターが受け入れられたのですね。

10.キャラ作りで重要な要素『弱点』

特技や長所が大切な一方、弱点を作ることも重要です。自分の周りに非の打ち所のない人がいたらどこか近寄りがたいような気になりますよね。弱点のない完璧な人間には、人は親しみを感じにくいものです。『君に届け』(原作:椎名軽穂)の風早翔太は、名前の通り爽やかなイケメンキャラですが、たった一つ弱点があります。それは恋愛に不器用なことです。この弱点があるために、不器用ゆえの揺れる心が読者から共感を得られるのです。

11.キャラ作りで重要な要素『口調・口グセ』

口調や口グセを作ることで、読者にキャラクターを印象付けることもできます。分かりやすいのは、『NARUTO-ナルト-』(原作:岸本斉史)の主人公・うずまきナルトの「〜だってばよ」や、『侵略!イカ娘』(原作:安部真弘)の主人公・イカ娘の「〜でゲソ」でしょうか。印象的な口調や口グセがあれば、そのキャラクターを忘れられなくなりますよね。

12.キャラ作りで重要な要素『作品中での役割』

作中での役割をはっきりさせることも大切です。スピンオフで脇役のキャラクターにスポットライトが当たることもありますが、それは本編のストーリーがしっかりしているからです。主人公のキャラクター設定も曖昧なのに、突然、脇役がしゃしゃり出てきたら話が分からなくなってきますよね。キャラクターには、それぞれ作中での役割があるのです。

誰からも愛されるキャラを作ろう

主人公のキャラクターは他のキャラクターよりも個性的で印象的なものがいいでしょう。
上記であげた12の要素を踏まえた上で、読者に愛されるキャラクターを作ってください。

参考リンク
・ワンピース
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-872509-3&mode=1
・名探偵コナン
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_4091233716
・バンビ~ノ!
http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_4091875513
・宇宙兄弟
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063726749
・ドラゴンボール
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-851831-4&mode=1
・黒執事
http://www.jp.square-enix.com/magazine/top/introduction/detail/9784757519633.html
・妖狐×僕SS
http://store.jp.square-enix.com/item/9784757528512.html
・クローズ
http://www.akitashoten.co.jp/comics/4253054048
・グラップラー刃牙
http://www.akitashoten.co.jp/comics/4253053092
・キャプテン翼
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-851281-2&mode=1
・キン肉マン
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-870725-9&mode=1
・君に届け
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-846061-8
NARUTO-ナルト-
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=4-08-872840-8&mode=1
・侵略!イカ娘
http://www.akitashoten.co.jp/comics/4253214010

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