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マンガシナリオの書き方 第4回 実際に書いてみよう!

  

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シナリオは漫画の設計図

漫画家とは別に原作者がいる場合、原作者が書いたシナリオを元に漫画家が作画するという流れで漫画が完成します。ですから、まずは原作者がシナリオを書かなければ漫画はできません。いわば、シナリオは漫画の設計図ともいえます。

シナリオは、キャラクターのセリフや行動を示すト書きをストーリーに沿って書き表すものです。その意味では小説に近いものかもしれません。しかし、決定的にちがうことがあります。それは、読者がシナリオを読むことはないということです。漫画のシナリオを読むのは漫画家と編集者だけです。ですから、この人たちにどうすれば伝わるのかを考えて書くように気をつけて下さい。

漫画シナリオを書くうえで大事なポイント

では、具体的にどんなことに気をつけてシナリオを書けば良いのでしょうか。シナリオには、原稿用紙の使い方、セリフやト書きの書き方などの体裁面にある程度決まったルールがあるのですが、ここでは割愛します。今回は、シナリオを書くときにこだわるべき2つのポイントについて説明します。

シナリオのこだわりポイント1 セリフ

シナリオを書くときに一番こだわるべきなのは、セリフです。セリフには自然と人となりが表れますから、各キャラクターに合ったセリフであることが絶対条件です。キャラクターに合わない強引なセリフは、読者に簡単に見抜かれてしまいます。読者は、違和感を覚えるとすぐにページを閉じてしまいますので、細心の注意を払うことが大切です。

こうしたことを守ったうえで、ぜひ漫画に入れてほしいのは、主人公の「決めゼリフ」です。決めゼリフとは、キャラクターを最大限に輝かせるためのセリフととらえると良いでしょう。たとえば、桜木花道(スラムダンク)の「天才ですから!」、金田一一(金田一少年の事件簿)の「ジッチャンの名にかけて!」などが、これにあたります。こうした決めゼリフは、作画を担当する漫画家も大ゴマで表現してくれます。そのため、読者にキャラクターの魅力をより強くアピールすることができるのです。

シナリオのこだわりポイント2 演出

演出も、こだわるべきポイントです。たとえば、どのように登場すれば主人公が魅力的に見えるか? どのように書けば緊迫した試合シーンになるか? どのようなセリフにすれば抱腹絶倒のシーンになるか? こういったことを徹底的に考えましょう。演出方法が少しちがうだけで、まったく印象のちがう漫画になることはよくあります。漫画全体のクオリティを上げるために、演出には力を注ぎましょう。

シナリオを書く際の注意点 勢いで書かず何度も読み返そう

はじめに書いたように、シナリオは漫画の設計図です。設計図のクオリティが低ければ、漫画をおもしろくすることはできません。ですから、決して勢いに任せて書いてはいけません。たった一つのセリフや行動で読者を惹きつけることもできれば、逆に興醒めさせてしまうこともあるのです。セリフやト書きに徹底的にこだわり、書き上がったら何度でも読み返しましょう。自分の限界までクオリティを高める意識を持つことが大切です。

【参考作品 URL】
SLAM DUNK
http://www.s-manga.net/book/4-08-871611-6.html
金田一少年の事件簿
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063243017

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