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マンガシナリオの書き方 第2回 読者層を決める

  

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マンガのシナリオを作る前に読者層を決めよう

これからマンガを作ろうという人のなかには、「面白い作品さえ作れば、みんなが読んでくれるはずだ」と考える人もいるかもしれません。その気持ちはわかりますが、これは間違いです。どんなに面白いマンガでも、読む人が違えば評価が変わります。例えば、ビジネスや政治を主題にした面白いマンガがあったとしても、それを小学生に読んでもらうことは難しいといえるでしょう。

いいシナリオを書くには読者を決めることが重要

マンガは、読者に読んでもらってはじめて完結する表現方法です。だからこそ、「誰にどんなマンガを読んでもらう」のかをはっきりさせてから制作をはじめることが重要になるのです。書きはじめる前には、誰に読んでもらうのかをしっかり考えるように心がけましょう。

読者層の決め方① 自分の好きな雑誌の読者層に合わせる

では、どうやって読者を決めれば良いのでしょうか。一番簡単な方法は、自分の好きなマンガ雑誌の読者層をそのままターゲットにすることです。

たとえば、『週刊少年ジャンプ』(集英社)や『週刊少年マガジン』(講談社)、『週刊少年サンデー』(小学館)であれば、小学校高学年から高校生ぐらいまでの男子が読者として想定されますし、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)や『週刊ヤングマガジン』(講談社)であれば、10代後半から20代ぐらいまでの男性が想定読者になります。

この方法の良いところは、ターゲットとなる読者層について特別なリサーチをしなくても、普段自分が読んでいるマンガのノリや雰囲気を、そのまま自分の作るマンガに活用できることです。また、そうすることで、完成したマンガを参考にした雑誌の編集部に持ち込むこともできます。

読者層の決め方② 企画に合わせる

仕事としてマンガを作るようになると、マンガ雑誌だけでなく企画モノの制作を依頼されることがあるかもしれません。『マンガ 日本の歴史』(中公文庫)といった企画は、わかりやすい例といえるでしょう。この場合、企画のターゲットは誰なのかを考えて、その読者層に合わせた作り方をする必要があります。

読者のためにマンガのシナリオを書こう

先述しましたが、読者を想定していないマンガは面白いと感じてもらいにくくなってしまいます。趣味であれば問題ありませんが、プロを目指すのであれば「誰になにを伝えたいのか」「誰のための(誰に向けた)物語なのか」を常に考えながら、制作を進めることが大切です。

【参考作品 URL】
マンガ 日本の歴史
http://www.chuko.co.jp/bunko/1997/03/202822.html

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