大賞
マンガ部門
中・高校生の部
審査コメント
中・高校生の部の応募作品の中で一番絵が上手でした。絵柄は非常に落ち着いており、中高生とは思えないほどの力強い印象を受けました。モブに注目するという独自のアプローチがあり、設定に引きがあります。
物語の進行において、最初はラブコメに思わせつつ、実はコメディという展開は、読者を引き込む上手いつかみだと感じました。ただ、キャラクターにも引きが作れるように、主人公の女の子は派手に描くとメリハリが生まれるのではないかと思います。
一般の部
自分の気持ちや願望などを主人公の男性に投影しました
審査コメント
一般の部の応募作品の中で、クオリティがひとつ飛び抜けた作品でした。絵の上手さや漫画の表現力が高く、読者を引き込む力があります。また、ストーリーもしっかりと作られており、飽きることなく見続けられる作品でした。キャラクタービジュアルも魅力的で、コミカライズの仕事を今の力量で受けられるかと思うレベルです。
フランスの部
審査コメント
第一印象として絵がめちゃくちゃ上手い作品でした。一コマ一コマに演出意図がしっかりと伝わってきます。プロの漫画家として活躍できるクオリティでした。ただ、漫画全体の流れや話の展開は比較的普通でしたので、読者の想像をいい意味で裏切るような作品が作れると一層よくなると思います。
イラスト部門
中・高校生の部
今はまだ夢の中でだけ行ける場所
審査コメント
夢の中で”旅”をしているという切り口で、画面構成が光る作品でした。モチーフを巧みに取り入れつつも画面の密度がちょうどよく、光を活用した視線誘導も上手いです。純粋な画力勝負ではなく、演出面やテーマへのアプローチがしっかりできており、将来性を感じられる作品でした。
一般の部
旅の準備に焦点を当てて場面を作りました。
チビ達は準備の途中ではしゃぎ疲れて寝てしまいます。必要のない玩具をケースから取り出すのはいつもお姉ちゃんの仕事。
審査コメント
画力、演出が上手く、特にストーリー性が高い作品でした。旅行鞄に子供が入っているという要素が気になり、見る側に対して興味を引く力があります。この興味を持たせる巧妙な演出が、作品の魅力を一層際立たせていると思います。ストーリーがより一層際立つように、画面の密度とライティングを活用した視線誘導も素晴らしいです。
フランスの部
審査コメント
描きこまれた世界観に圧倒される作品でした。技術的な成長の余地がありますが、綺麗な表現や描写への情熱が強く印象に残ります。今後の作家活動が楽しみです。
審査員賞
マンガ部門
河本ほむら先生 武野光先生 賞
河本ほむら様 武野光様 コメント
世界観やキャラクターの外観など、個性にあふれる作品でした。
少なくとも日本では、商業はもとより、インディーズでもあまり見かけないタイプなので、ぜひこの個性を大事にしていってもらいたいと思います。一方で、読み手がキャラクターに馴染んでいない状況で話がツイストしていくので、感情移入しづらい面がありました。
主人公がどんな人間なのか伝わる会話やエピソードを入れ込めば、もっと入り込める気がします。個性を大事にしつつ、その弱点を改善していけば、より素晴らしい作品を作ることのできる方だと思います
ぬこー様ちゃん先生 賞
日奈世(ひなせ)は名前が出たので、もう一人、青年の名前は夜壱(よいち)です。
彼は一応ひとつも嘘をついていません。
ぬこー様ちゃん様 コメント
絵は稚拙ですが漫画の基本がしっかりしています!読みやすい。そしてセリフのセンスがある。
これはもう絵が上達するだけでいい漫画家になれると思うので、これからもたくさん漫画を描いてほしいです!欲を言うならば、オチがもっとかっこよかったらより良かった...!
イラスト部門
さいとうなおき先生 賞
天使と旅をする女の子を描きました。
さいとうなおき様 コメント
テーマに対する回答が明確で、パッとみた時のわかりやすさとインパクトが強く、一瞬で印象に残る作品でした。また、キャラクターの仕草も絶妙で、天国に誘う無邪気な笑顔を浮かべる天使に対し、シートベルトを握りしめる不安そうな女の子の落差も、この作品の印象の強さに繋がっていると感じました。
村カルキ先生 賞
今を思いっきり楽しんで無計画な旅をしている男の子です。
村カルキ様 コメント
一目見て好き!と思いました・・!キャラの表情や塗り込みとても素敵です。
株式会社MUGENUP様 賞
旅に出る楽しみにせつなさを表現してみました。
株式会社MUGENUP様 コメント
「旅」というテーマからエモさを感じる作品でした。絵が上手いことは然ることながら、演出を目的としたライティングの活用が上手いと思いました。画面の情報密度もバランスよく描けています。
MSI特別賞
イラスト
「2人」の旅を描きました。
コメント
昨今のトレンド感もあり、絵が上手で仕事ができるクオリティの作品でした。画面構成も上手く、キャラクターへの視線誘導もしっかりとできています。時代背景も見えたりと、ストーリー性が感じられました。将来が楽しみです。
マンガ
内容としては結構シンプルな霊系の悪霊退治モノの漫画なんですが、
酒地蔵(さかじぞう)という酒カスのキャラクターを作ることで、他の霊漫画と差別化しました。
8ページの短編でも読者の記憶に残るように意識し、酒カスだけど、実は強くて!
時々陰りのあるシリアスな顔もするけど、どこかちゃらけてて。
自分の好きな物でかつ読者の好みにも刺さるような、そんなギャップを大切にしました!
キャラクターは自分でもすごく気に入ってます。
コメント
少年漫画として、しっかり成立した作品でした。絵も上手く、特にバトル漫画としてアクションを描く能力が優れていました。ストーリー展開は、予想通りの展開で淡々とした印象を受けました。読者をいい意味で裏切る要素を入れられると良いでしょう。漫画の基本がしっかりとできており、将来性を感じる作品でした。
自分から見た高校生活を描いたエッセイ的な漫画です。
ページ数は少ないですが、トーンまですべてアナログで頑張って仕上げました。
これといった事件はないですが、学生のときおそらく誰のそばにもいたであろう“青春の王様”を思い出して少しでも青春の光を感じてもらえたらうれしいです。