【神戸】マンガカレッジ2年生★現役マンガ家ゆととさんインタビュー第二弾!
- マンガ・イラストカレッジ
2019年10月18日(金)
こんにちは!マンガカレッジ神戸校です★
前回、連載告知をさせていただきました神戸校2年生のゆととさん!
皆さまの暖かいご声援のおかげでなんと
連載2日目でいいね数3000突破しました!
ありがとうございます!
「恋する男子に星を投げろ!」
漫画:ゆとと/原作:春日すもも
作品はコチラ
前回の記事はコチラをクリック
では早速
ゆととさんは「大きな漫画賞を受賞→受賞作が掲載されデビュー」の方式ではなく、
「担当編集者に意欲と努力が認められ→コンペに参加→いきなり連載デビュー」
という、基本のマンガ家デビューの道筋とは少し異なるデビューを果たしています。
そもそも今回の作画の仕事はどうやって選ばれたんですか?
まず、コミックジーンさんのセブンデイズマンガ賞で賞を取ってるんですが、
その時に担当さんから
「コンペの原作コンテストの作品で、ゆととさんの作画に合いそうな原作がある」
と教えて頂いたんです。
まずは作画のコンペに出してみないか、とお声を掛けて頂いて。
それで原作を読んで、キャラと一部原作を漫画化した原稿を提出した所、
コンペを勝ち抜く事ができ、今回のお仕事に繋がりました
←セブンデイズ漫画賞での講評(クリックで拡大)
担当さんがいたからこそ出てきたお話だし、知れたコンペだったんですね
はい。
担当さんとの出会いが、かなり食らい付いて掴んだ出会いなので、本当に良かったです。
へぇ~!? どんな出会いだったんですか
私、今の担当さんと出会うまで他社の持ち込みですでに何度も落とされていて、
全然担当さんが付かなかったんです
コミックジーンさんに持ち込んだ時も、正直これはまた落とされるなぁ、と気配を感じました。
その時持ち込んだのは少女系のマンガだったのですが、
担当さんには
「カッコイイ男キャラが描ける事が大事」って言われて、
さあ席を立って帰りましょうか、って空気になったんですよね。
でも今回、少女系の原稿を持ってきてはいたんですが、
実はその原稿とは別に、男性キャラが主人公のプロットとキャラデザを用意していたんです
本当は男性キャラも描けるんだぞ、というのをアピールすべきでは?
と前日の夜にふと思い立って
それで、帰る直前に「これ見てください!!!」ってそのプロットを提出した所、
そっちが編集さんのお眼鏡に敵い、その場で担当さんになって頂ける事になりました
本当に食らい付いたおかげで見て貰えたんですよ
すごい!
すごいですね!
そうなんです。そのおかげでこの連載も取れたので、
本当にいろんな幸運が重なってここまで来れたので、とても嬉しいです
幸運も、自分が「なんかあった時用に」とか「もしかしたら」
って思って書いていなかったら訪れなかった幸運ですよ!
事前にプロットを用意していたのがあってこそだし、
それをさあ帰りましょうってなった時にモジモジせずに、
じゃあこちらを!ってスッって出せたからこそですよね
(わたくし、興奮しすぎて鳥肌が立ってしまいました 笑)
授業で先生に「この業界は運が無いと生きていけない」って言われて。
そしてその運も「日頃から努力していないと訪れない」と。
だから今回もプロットでアピールできるものは全てアピールしないといけない!
って思って頑張りました
素晴らしい出会いだったんですね!
さて、今のマンガはデジタルマンガですが、ゆととさん自身はどちらの方が好きとかありますか?
アナログ…ですかね
原稿がどんどん埋まっていくのが好きなので、アナログの方が達成感がありますね
でもデジタルとアナログとでできる事が違うので、
デジタルの方が好き、という所も沢山あります
例えばトーンが使い放題な所とか
わざわざ買ってペタペタせずとも、数秒で広範囲に無限に使えるのがいいですね
いくつも試せますし
普段はどんなマンガを描いているんですか?
特に決めずにいろいろ描いています
少女系、少年系、ツイッターではギャグ系とか。実録系も描いていたりします。
まんべんなく描ける分、一点特化したものが無いので、いろいろ挑戦中です
ゆととさんの作品
ちなみにいつくらいからマンガは描いていたんですか?
絵は昔から描いていたのですが、大学で実家を離れてから一気に
「これからは我慢せずに描きまくれるぞー」って、本格的に描くようになりましたね。
デジタルはいつから描きはじめたんですか?
それはヒューマンに入ってからなんです。
だから使い始めて「トーン最高」ってなりました。笑
そうだったんですね!
大学に行ってから絵を本格的に始めたって事ですが、
マンガ家になろうと思ったのも、大学在学中だったんですか?
もともとはずっとマンガ方面に進みたかったんですが、周りの反対もあって、
私口下手だし、うまく親を説得できる気がしなかったので、
一旦は普通の大学に入って、普通の企業に入るための勉強をしたんです。
でも、絵を描かないで生きていけるビジョンが全く見えなくて、
今さらだけど、ちゃんと専門で勉強しよう、って思ったんですよね
ちゃんと自分が生きられる道を見つけなければ、どこでも働けないなって思って
実は、大学を卒業してからヒューマンに入学したいってなった時も
まだ家族の反対もあったんですが、ヒューマンで私に説明会をしてくださった担当の人が
一緒に説得してくれたんです
正直、大学に通っている時から一般企業で自分が働いているイメージは無くて、
一人暮らしになったので、羽目を外して絵を描きまくっていました
毎日のように絵を描いて、その間にも自分には絵しか無いなって再認識させられましたね。
大学に行った期間は、この道を決定づける大切な時間だったと思います
大学在学中にいろんなジャンルを学べましたし、遠方の友人もできましたし。
自分の中で糧になったと思います
急がば回れじゃないですけど、今のゆととさんの土台となっているんですね。
はい。今も日々勉強です
私は天才では無いので、先人や世の中の創作物からたくさんの事を学ばなければなりません
自分はマンガ家に向いている方だと思っていましたが、
実際そんなことは無くて、学校入ってからや、持ち込みで断られたりして、まだまだ全然と思う事も多々ありました。
でも、自分にはマンガ以外の道が無いと思っていたので、どれだけめちゃくちゃに言われようが、
マンガで生きるぞ!って感じで常に背水の陣で挑んでいます
ゆととさんのマンガへの情熱、本当にインタビューしていて、すごく伝わってきました。
近い将来、ゆととさんの連載マンガがいくつも読める事を楽しみにしています
体調面に気を付けて、頑張ってください
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