トピックス
先日、デザインカレッジの学生が、
製造業のデザインを行うハミングバード様の企業課題に挑戦し、見事2名が採用されました!
採用された学生2名と、ハミングバードの社長様にインタビューを行いました!
まずは社長様にインタビュー!
ヒューマンアカデミーの学生に依頼をされたのはなぜですか?
ハミングバードは主に製造業を扱う企業様の商品を展示会等で
PRするためのムービーやツールをデザインしています。製造業はどうしてもイメージが固くなりがちです。
しかし、製造業だからと言って固いイメージにしないといけない決まりはなく、
やわらかいイメージを作りたいと考えました。
そこで、プロではなく、自由で面白い発想ができる若い学生さんに依頼をしました。
実際に依頼をしてみてどうでしたか?
本来は2名のうち1名のみ採用する予定でした。
実際に案を出してもらうと、2人とも個性が存分に出ていて面白いな!と感じました。
坂田君は男性らしい緻密なデザイン、木村さんは女性らしい素直で自由なデザインです。
デザインには、文字の大きさや色の配置など、様々な技術が求められますが、
それを超えて2人の作品には「意外性」がありました。
私が学生に求めていたものを表現してくれたと思います。
今後はこの作品を、他業界の方たちにも広めて、若い学生さんの良さを知って頂きたいです。
2人の学生に、メッセージを一言お願いします!
坂田君へ
発想力やアイディアが素晴らしいです。誰もやったことのないことをいつも考えているんでしょうね。
ただ、そこばかりしか考えなくなってしまうのはもったいないです。
今後は、メリハリをつけてアイディアを出せるようになるといいですね。
木村さんへ
木村さんには、周りがやらないことをやってしまう強さがあります。
決まりやイメージに縛られないその考え方を、今だけでなくこれから先もずっと大切にして欲しいです。
続いて、採用された坂田くん&木村さんにインタビュー!
デザインをする上で意識した事はありますか?
坂田くん
会社が3Dモデリングをしていたので、ハチドリを3Dポリゴンで表現してみました。
ハチドリは、こちらの会社の社名が「ハミングバード」だったので、そこから来ています。
また、ハチドリだけだと動きが無かったので、まわりにポリゴンを散りばめて、動きと奥行きを表現しました。
他にも、背景はHPを見させていただいて、HPの印象やハチドリとマッチするように考えました。
でもそうすると、ロゴが背景色と似ていたので、そこもロゴに光彩を入れて見えやすくしました。
木村さん
ハミングバードさんに限らず、機械系の会社のHPを見たときに、
グッズやノベリティーが男性向けなものが多いなって思ったんです。
男性が作った感がすごいなと。
それなら、女性をターゲットにデザインしたものがあってもいいんじゃないかな、って。
女性のイメージは、「鮮やか」や「かわいい」だと思ったので、
20代女性をターゲットにデザインを考えるようにしました。
色も、青や赤、黒も考えたのですが、やっぱり男性的な印象になってしまうので、
黄色やピンクなどかわいい系の色を好む女性が多いので、黄色にしました。
黄色の彩度や濃さも、大事な書類を入れた時に透けてしまわないように、とか
どんな職場でも、どんな季節でも、持っていて合う色になるよう、濃いめの黄色を選びました。
大変だった事はありますか?
木村さん
ハミングバードの絵が一番大変でした。
やっぱり会社が機械系なので、四角を使ったりそれを規則的に配置して蜂の巣っぽく描いてみたりしたのですが、
なかなかそれだけだとハミングバードっていうイメージをつけさせるものが無くて。
そこで、ハミングバードの絵を手描きの水彩画のように描いたのですが、
ハミングバード自体を柔らかく表現したくて、フォトショップにある水彩系の筆を使って、
ポンポンポンポン、地道に色彩を頑張りました。
完全手描きは、大変でしたね。
坂田くん
作業量が多くて、時間が無く大変でしたね。
3Dポリゴンは写真の上に三角を描いていくんですけど、三角の量が結構多くて、
三角の色を決めたり、三角の大きさを考えたり、とにかく大変でした。
実際にクリアファイルを手に取った時の気持ちは?
木村さん
今までデータ上でしか作ってきてなかったので、
自分の作ったものが「実在する」って
まだまだ技術は足りてないけど、今まで学んだことがちゃんと身に着いたんだなって思うし、
それこそ実物になって、見た瞬間、まだまだここは足りてなかったなぁってわかるから、
こうやってクリアファイルになって、良かったなぁって思います。
坂田くん
僕も、現物になることによって課題が見つかったりとか、自分が思ってなかったけど、
いい方向にデザインが働いたっていうのは、良かったと思います。
例えば、僕のデザインは手前の三角をぼかしているんですけど、それによって透明感が出たんですね。
これは、デザインしている時は奥行を出すためにピントをぼかしたイメージだったんですが、
それがいい風に作用してくれましたね。
お互いのデザインにコメントをお願いします!
坂田くんから木村さんへ
ハミングバードさんのHPを見た時に、わざわざこのHPを見て、
女性向けの物を作らないな、と。その発想はすごいなと思いました。
木村さんから坂田さんへ
「ハミングバード」っていう企業のロゴに近づけていくにつれて、
ちゃんと企業の機械や3Dモデルっていうのをちゃんと理解してて、
企業のイメージをクリアファイル1枚だけでちゃんと訴えられているのがすごいなって思いました。
最後はお互いのいい所を言い合って、照れる二人でした☆
インタビューにご協力頂いた、ハミングバードの社長様、
坂田君、木村さん、ありがとうございました!