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声優オーディションと俳優オーディションの違いとは?
声優が俳優と違うのは、「表現方法が声しかないこと」。これはあまりにも当たり前のことのように思えますが、非常に重要な違いであるといえます。この違いを理解せずにオーディションに挑むと、痛い目に遭うかもしれません。ここでしっかり理解しておきましょう。
声優と俳優の違いは、声に込められた情報量
実際にいくつかの観点から、この「違い」を考えていきます。
プロの声優の証言と考察からみる「違い」
プロの声優である日笠陽子さんと、中村繪里子さんは、ラジオ番組で「久しぶりに舞台の仕事をすると身体が動かない」と話しています。これはなにを意味するのでしょうか? 推測になりますが、彼女たちが舞台の演技で身体が動かなかったのは、「俳優が全身を使って表現するのと同じ演技を、声だけで演技できるよう最適化されている職業が声優だから」というのがひとつの答えになるかもしれません。
声優という職業の特性からみる「違い」
俳優が身振り手振り(ボディランゲージ)や表情を駆使して表現するシーンを、声優たちは声だけを使って、ときに俳優以上に豊かな表現で演じています。そんな芸当ができる理由は、声だけを使って演技できるよう最適化されているから、つまり声に込められている感情の情報量が非常に多いからです。
声優はあらゆる喜怒哀楽を声だけで演じるわけですから、声の表現力は一般人の「怒り声」「笑い声」とは一線を画しています。声優の演技を聞いただけで震え上がったり、心が温かくなったりするのは、その声に内包された情報量が極めて膨大だからなのです。
声優オーディションで演技する際の注意点
「声優=声に込められた情報量が非常に多い」わけですから、オーディションで求められない演技というのは必然的にわかると思います。声優のオーディションで、大きな身振り手振り、全身を使ったボディランゲージ、動き回った躍動感のある演技をしたところで、良い結果は望めないでしょう。声だけで表現し演技をするのが声優なのですから、声以外に頼っても評価はされづらいのが現実です。
声だけで演技をしなければならない……、それが声優としての楽しさでもあり、同時に厳しさでもあります。では、声の情報量を増やし、声だけで豊かな演技をするのにはどうすればいいのか? それはひたすら正しい練習を繰り返して、声優としてのスキルを上げていくしかありません。専門学校や養成所に入学し、声優としての基礎教養をみっちり学ぶことこそが、オーディションに合格する最短ルートだといえるかもしれませんね。
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